ホーム > インタビュー&レポート > 全国18カ所を廻る龍之介のツアー「歌うが花」が 間もなく初日! ギター1本で全国を旅する龍之介に ツアーの醍醐味や初の試みについてインタビュー!
--1年ぶりのご登場ということで、お久しぶりですね。間もなく全国ツアー「歌うが花」の初日が迫っていますが、ここ数年、龍之介さんは年に2回のペースで全国ツアーをされています。ギター1本携えた全国ツアーを重ねることで、どんな手ごたえを感じていますか?
龍之介:一つのツアーを終えるごとに大小の課題を抱えることになって、3歩進んでは2.9歩下がるといった感じです(苦笑)。でも、その0.1歩が大切だとも思っていて。年齢も30代半ばになったということもあって、「とにかく今は進まなきゃ、走らなきゃ、0.1歩だって進めない」って言う気持ちで、息を切らしながら全力で駆け抜けてる感じです。
--その30代という年齢について、今はどう思われていますか?
龍之介:難しい年齢だと思いますね。でも、いづれやって来る40代、50代の自分を見据えながら、今はひたすら芸に磨きをかけることに専念してます。それはもちろん、お客さんに「龍之介のライブを聴きに来て良かった」と感じていただくためでもあるし、「今の自分と戦っている今の龍之介」の歌を聴いて、お客さんに何かを感じてもらえたらすごく嬉しいなとも思っていて。…ただ、こればかりは…、何というか、50代になっても同じことを言ってそうです(笑)。
--なるほど、生きている限り、どの年齢になっても付きまとうものでしょうか(笑)。全国ツアーでは、おなじみの土地もあれば、近年訪れるようになった場所もあるかと思いますが、地域との交流やツアーならではの醍醐味があれば教えてください。
龍之介:まだまだ駆け出しの旅芸人なので、そんなに贅沢もできず…。だいたいどこに行っても“吉野家の牛丼”ばかり食べてますが…、鹿児島、熊本、博多でラーメン、香川でうどん、函館で活イカ、それで札幌でラーメン、これは必ず行きます!
--名物を食べるのは、その土地を知る基本的な一歩ですもんね。でもこれ以上話を進めるとグルメ旅になるので、演奏に関して教えてください(笑)。
龍之介:(笑)。その土地に昔から住んでいる方々やライブハウスのスタッフの方、僕の歌を聴きに来て下さるお客様との交流を重ねることで、音楽面や精神面で大きな刺激を受けたり、感性の幅が広がるきっかけになったりします。あと、その土地の文化はもちろん、人間性に触れることによって人の感性の多様性とか多面性を知ることもできて、そういったことが僕の創作活動に多大な影響を与えていると思います。
--なるほど、終わってみないと分からないことですが、今回の全国ツアーでもまた、何か大きな収穫があるかもしれませんね。
龍之介:そうですね。ある程度の場数を踏んできた人間が「初心に帰る」ということは簡単なことではないと思うんですけど、「本番前になればどんな時でも初心に帰ることができる」ということも磨くべき芸の一つだなって感じていて。これは今回のツアーに限ったことじゃなくて、30代という年代を生きる僕が今、しっかりと磨いておかなきゃいけないことなんじゃないかと思ってます。今回の全国ツアーでも、その辺りも全力で研磨していきたいと思ってます。
--では、ツアー「歌うが花」に限った試みがあれば教えてください。
龍之介:うーん…それを言葉で表現するのは少し難しいのですが、端的に言うと、音楽の素晴らしさをお客さんと一緒に共有したいですね。最近、ライブって何だろうって考えることがよくあって、ライブというものの定義もいっぱいあるんですけど、でも基本的には演者もオーディエンスも、「音楽が大好き」ってところで確実に繋がっているわけで。その「繋がり」を感じながら、同じ空間で、同じ時間を過ごせたら素晴らしいなって思ったりして。なので、今回のツアーでは、そこも強く意識しながら演奏できたらいいなって思います。
--ツアーグッズで手作りCDを制作中ということだそうですが、収録曲は何曲で、どんな楽曲を収めているんですか?
龍之介:それが、ツアーグッズをCD音源にしたのは今回が初めての試みなんです。今までいろんなグッズを作ってきたんですけど、改めて自分は音楽をやってるんだから音楽を届けたいと思って。それで作ることにして、このツアーのために書き下ろした、ツアータイトルと同題の楽曲「歌うが花」と、他3曲を収録したものを会場限定販売します。ジャケットも僕の手作りで、今、家で一生懸命、折ったり貼ったりしてます(笑)。なので印刷とか折り目とか、シールの貼り位置とかに個体差というか…、「個性」があるかと思うんですけど、肝心の音源には個体差はありませんので、どうか安心してお手に取っていただけたらと思います。あと、メッセージを添えたステッカーも封入しているので、そちらも楽しみにしていただけたら。収録曲は、「歌うが花」以外はライブまでのお楽しみということでお願いします!
--分かりました! 会場でお目にかかれることを楽しみにしております。では最後に、全国の皆さんにメッセージをください!
龍之介:僕は今、35歳で、芸の道を志す人間としてはある意味、中途半端な年齢だなって思ってるんですけど、今しか出来ないことがあるとも信じていて。これからも全力で30代を駆け抜けるので、ツアーでどこかの街に立ち寄ったとき、よかったら龍之介の成長過程を見届けに来てください。それで、僕がいつか「ベテラン」と呼ばれるようになった時に、「あの頃はとにかく頑張ってたね」ってオーディエンスの皆様からそっと肩を叩いてもらえるような人間になっていたいです。あと、まだまだ未熟者ですけど、その日、その場所で、龍之介のライブを観たことを誇りに思っていただけるようなシンガーになりたいとも思っているので、少しでも龍之介というシンガーに興味を持っていただけたら、ぜひライブ会場へ足を運んでいただければうれしいです。皆様のご来場を心よりお待ちしてます!
--関西へ来られる日も楽しみです。今日はありがとうございました!
龍之介:ありがとうございました!
(取材・文/岩本和子)
『ヒトリシズカ』 | 『ロマンチストの月』 |
『氷河の雫』 | 『ラブソング』 |
(2013年5月 4日更新)
▼5月9日(木)鹿児島 Live HEAVEN
[共演]賀一/他
▼5月10日(金)熊本 BATTLE-BOX
with 山本慎也(ブルースハープ&ギター)
[共演]GNARLY/進藤久明
▼5月11日(土)福岡 B.B. Kenchan
<鬼平ブルーストリオ with 龍之介>
with 坂田“鬼平”紳一/山本慎也/染維宏一
▼5月12日(日)広島 SHELTER 69 MFC
[共演]バッチグー山本/yokobe
▼5月14日(火)松山 スタジオ OWL
[共演]戸谷 光/オオガヒロシ/TACASHI/関谷洋/ピエール西野
▼5月15日(水)高松 RUFFHOUSE
▼5月17日(金)京都 拾得
[共演]ムートン/のりかえ
▼5月18日(土)大阪 POTATO KID
▼5月19日(日)名古屋 SLOW BLUES
▼5月24日(金)千葉 ANGA
▼5月25日(土)会津若松 風街亭
▼5月26日(日)長岡 音楽食堂
[共演]アイオライト/laugh & eat
▼5月28日(火)仙台 なごみ処 くも
▼5月29日(水)盛岡 Blue Rose
[共演]山本司
▼5月31日(金)函館 想苑
▼6月1日(土)札幌 MUSICA HALL CAFE
▼6月2日(日)旭川 アーリータイムズ
▼6月9日(日)下北沢 LOFT
※共演表記のない会場は龍之介ワンマンライブ。
全公演の詳細、チケットのご予約は龍之介公式サイトまで!
http://www.ryu-web.jp/
「ムートンは、『フジロック』でソウルフラワーユニオンや渋さ知らズのダンサーもしたことがある「ドラヒップ」というユニットのメンバーで、他に「数え切れない」とか「スズメンバ」など、いくつものバンドやユニットで活躍しているマルチプレイヤーです! のりかえは、のりえちゃんとかえるさんという女の子ふたりで【のりかえ】。のりえちゃんは、十代暴動社から今度アルバムを出す「ねじ梅タッシと思い出アンサンブル」というバンドで鍵盤を弾いている子で、かえるさんは以前、高円寺の無力無善寺というライブハウスを拠点に弾き語りをしていて、今は京都に移住して活躍しています!」
▼5月9日(木)14:00~
MBCラジオ「城山スズメ」
▼5月22日(水)19:30~
FM岩手「松本哲也 NEXT STAGE」
▼5月22日(水)20:30~
Date fm(エフエム仙台)
「松本哲也 Walk On Radio」
▼5月27日(月)19:30~
FMあすも(岩手)
「松本哲也の笑ってよろしく」
りゅうのすけ●1978年生まれ、千葉県出身。シンガーソングライター。
趣味は将棋、園芸。中学時代からバンド活動を行い、高校入学後にアコースティックギターに出逢う。同時に弾き語りと作詞作曲活動にも目覚め、オリジナルの楽曲をストリートやライブハウスで唄い始める。オリジナル楽曲のほとんどは、フォークやブルース、演歌や歌謡に深く影響を受けた音楽であり、ライブでの演奏スタイルは、ギターでの弾き語りを中心に多岐にわたる。
2000年、プロデューサーに頭脳警察のPANTA氏を迎え、ビクターエンタテインメントよりデビューシングル『ラブソング』を発表。以降2002年までに、シングル4枚、1stアルバム『歌留多』(かるた)を発表。
その後独立し、2005年に自主レーベル「UNBALANCE」を立ち上げ、4枚のアルバムを発表し、2012年春には通算5枚目となるアルバム『ともしび』を発表した。
2011年春、「龍之介春の全国ツアー2011~列島縦断弾き語りの旅~」。2012年春、最新作『ともしび』の発売を記念した全国ツアー「ともたび」。同年秋、全国ツアー「響龍」を行う。そして2013年春には全国ツアー「歌うが花」を予定している。
現在は活動拠点である下北沢ロフトでのワンマンライブを中心に、年に2度のペースで全国ツアーを行っている。また全国各地で行われる音楽イベントに出演するなど、精力的にライブ活動を展開している。
龍之介公式サイト
http://www.ryu-web.jp/
Twitter
https://twitter.com/ryunosuke123
Facebook
https://www.facebook.com/ryunosuke.official