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ホーム > インタビュー&レポート > コント・ミュージカルDVD『ET-KING歌笑劇 ~焚き火~』に 過去最大のツアーに歌集シリーズ第3弾『家族歌集』! 2012年も大忙しのET-KINGが、地元大阪ツアーファイナル 5/27(日)Zepp Osakaを前に語った!!


コント・ミュージカルDVD『ET-KING歌笑劇 ~焚き火~』に
過去最大のツアーに歌集シリーズ第3弾『家族歌集』!
2012年も大忙しのET-KINGが、地元大阪ツアーファイナル
5/27(日)Zepp Osakaを前に語った!!

 昨年は、初の“コント・ミュージカル”『ET-KING歌笑劇 ~焚き火~』に挑戦。天国と地獄の分かれ道を舞台に、イトキン(vo)分する閻魔大王が、通り掛かるメンバーたちの過去を覗きそれぞれに試練を与えるという、ET-KINGの楽曲やメンバーの実体験を元に作られたストーリー、それぞれの個性を際立たせた笑いあり涙ありのドラマが、深い感動を呼んだET-KING。“エンタテインメント”にこだわった彼らの新たな経験が、自らの音楽にもたらしたものはいったい何だったのか!? そこで、1月には同作のDVDを発売、3月には過去最大のツアーをスタートさせ、5月23日にはET-KINGの音楽を4本の柱に分けたテーマ別アルバム〈歌集シリーズ〉の第3弾『家族歌集』をリリースと、2012年も大忙しの彼らに直撃インタビュー。5月27日(日)Zepp Osakaでのツアーファイナルを前に、イトキンとTENN(vo)の2人に一連の流れを改めて振り返ってもらった。

イトキン&TENNからの動画コメントはコチラ!

etking_stage.jpg――ミュージシャンでなかなかこういうことをする人たちも珍しいということで、まずは今回のDVD『コント・ミュージカル「ET-KING歌笑劇 ~焚き火~」in 京橋花月』の話を聞かせて頂ければなと。DVDを改めて見て、思い出すことは何かありました?

 
TENN(vo)「メンバー全員とスタッフさんとで上映会をしたんですけど、予想以上に“それなりに形になったな”っていう印象が個人的にはすごいありましたね。でも、それは7人だけやったら絶対に無理で、ソーセージさんがおって、キンチャクさんがおって、2丁拳銃さんがおって初めて、笑いあり歌ありの芝居になったかなって」
 
――舞台と音楽のライブとはまた違うじゃないですか? なので、立ち回りにしてもストーリー展開にしてもしっかりしたものだったので、それにまずビックリしましたね。そもそも自分たちの中で、どういう位置付けで始まったプロジェクトだったんですか?
 
イトキン(vo)「一昨年、大阪城ホールでワンマンライブをやらせてもらったんですけど、3部構成で真ん中の1時間を小籔(千豊)さんに監修して頂いて、吉本新喜劇の皆さんと寸劇をやったことがあって。そのときはホンマに吉本の皆さん主導でやってもらったんですけど、“コレをもっともっと音楽と融合させていったら、面白いステージが出来上がるん違うんかな~”と、その直後からずっと漠然としたものはあったんですけど、なかなか形にするのが難しかったところに、脚本家の樅野(太紀)さんを紹介して頂いて。あと、2丁拳銃の小堀(裕之)さんの落語とかステージを観に行かせてもらったりする中で、“小堀さんと一緒にやったらおもろいんちゃうかな~”ともずっと思とったので、“演出誰にする?”って言うたときにこれやとお願いして。話も自分ら、小堀さん、樅野さん、マネージャーさんを含めて、ホンマにみんなで作っていったんで、歌か話かどっちが先かっていうことでもないんですよ。メンバーがやりたい歌を1曲ずつ出し合って、“コレを歌いたいんやったら、こういう話に持っていこう”っていう感じで出来ていったんで。自分らにとったらホンマにベストアルバムみたいなもんですね。それに話とMCが付いとる感じです」
 
TENN「みんなで居酒屋に集まってね、それぞれがええと思う曲への想いも言うて、気が付いたらこういう話に出来上がってきて。最初に台本を読んだとき、7人それぞれのキャラクターも樅野さんと小堀さんが引き出してくれはったし、普段通りのET-KINGをそのまま舞台の上に持っていってくれたな~スゴイな~面白いな~と思いましたね」
 
――ライブで聴くのとはまた違って、物語があることでその曲の持つメッセージがより入ってくる感じもすごくありますね。ただ、ライブで歌詞を覚えるのとは違う苦労というか、段取りや立ち回りを覚えることも多かったと思うんですけど。
 
イトキン「台詞はなかなか入って来んですね~。歌詞はやっぱりメロディに沿ったもんやし自分で作ったもんやからいけるけど、台詞は難しいですね~」
 
――イトキンさんは割と出ずっぱりというか、軸となって話を進める役割で、トチれないところはありますもんね。
 
イトキン「実際はトチりまくったんですけどね(笑)」
 
――そうなんや(笑)。TENNさんはどうです?
 
TENN「深夜12時から朝までっていう稽古をずっとやっとったんですけど、実際に稽古し出すと誰か1人がちょっと失敗したのが面白かったりして、“今の使ってみよか”みたいに小堀さんがその場でどんどん変えていきはるんで、尺もどんどん長くなって最終的に削る作業がすごい大変やったみたいで。僕らも欲が出てきて、もうちょっと出たいとか喋りたいとか、僕も笑い欲しいとか(笑)。もう楽しかったですね~。で、勉強になることが多かったですね。“間”とか“タイミング”ってやっぱり歌とはまた違って、1人が面白いことを言っても、ツッコミがズレたら結局2人ともおもんなくなってしまうとか。そういうのは難しかったですね。また、ソーセージの3人が日を追うごとにちょいちょいアドリブも入れてくるしどんどん面白くなっていくんで、それについていくんで必死でしたね」
 
――メイキングでも和気あいあいな空気が感じられました。
 
イトキン「稽古中にピリピリしたりとかが全然なかったんですよね。(川谷)修士さんもすごい優しいし、楽しいばっかりで。気負いもそんなになかったし、ワシらが歌っとったら芸人の皆さんが面白うしてくれはる、そういう安心感がものすごいありました」
 
――こうやってひとつ形になって、映像作品になるのは感慨深いものがありますね。
 
イトキン「嬉しいですね~。映像観てもろたら、きっと関西の人やったら花月のステージのバックの色って、映像的にもすごいオリジナルやと思うんですよ。淡~い、なんか懐かし~い色で。絶対にみんなが新喜劇で見とる色やから、安心感を持って観てもらえると思います」
 
――またいつか再演や、新たな次回作をやってみたいと思えたもんでしたか?
 
イトキン「そうですね、台詞がなかったらまたやりたいなと(笑)」
 
――アハハハハ!(笑)
 
TENN「コントミュージカルじゃなくなってもた(笑)」
 
イトキン「自分から言い出したものの大変でしたね、はい(笑)」
 
――千秋楽が終わった後の打ち上げとかもスゴそうですね…。
 
TENN「はい、むちゃくちゃになりました(笑)」
 
イトキン「いや~もうね、一気飲みが始まりましてね。30越えてからの一気はダメージがデカい(笑)」
 
――スタッフブログを見たら、大阪公演の千秋楽はちょっとハプニングがあったみたいですけど。
 
イトキン「1回舞台を捌けて裏で汗拭いとって、また出るときにタオルを首にかけたままで行ったり(笑)」
 
――閻魔様役やのに首にタオルをかけて出て行ったと(笑)。
 
イトキン「あとはまぁ台詞バッコーン飛ばしたりね」
 
TENN「東京公演も12月に追加でやらせてもらって、キャストもキンチャクさんの代わりにスパイクさんが入ってくれたんですけど、その日は全5日間で初めてみんなが台詞を飛ばさずいけたんですけど、通常よりもかなり長い時間になっちゃって。やっぱり最終日なんで皆さん結構アドリブも入れてはりましたし」
 
イトキン「3時間ぐらいやったかな?」
 
TENN「もう別の話みたいな感じになりましたけどね(笑)。すっごい面白かったです」
 
――振り返ればすごく濃厚な5日間ですよね。
 
イトキン「勉強なりましたね~。自分らの歌にステージに、またうまく反映されていくんちゃうかな」
 
――具体的にどう自分らに跳ね返って来るのか、何か感じたりしました
 
イトキン「やっぱり芸人の皆さんがステージ立たれるときの、お客さんに対する姿勢ですよね。カメラの前に立ちはったらやっぱり違うし、それを見て見直さなあかん部分がいっぱいあって。そんな中で改めて、“メッセージを歌にしてみんなに伝える”っていうことは、自分らがやるべきことなんやって思えたんで。ツアーもコレ踏まえてのものになりそうなんで」
 
TENN「ただ歌を歌って、“ハイサヨナラ~”みたいなことではいけないところがたくさんあるなぁって。ホンマにそこでしか生まれない空気感がある。目の前のお客さんとちゃんとキャッチボールして、メッセージを歌で届けて、いろんなところにライブに行けたらなぁと思いましたね」
 
――音楽に身を置きながら、こういう舞台が出来るグループもなかなかいないと思うので、貴重な経験でしたね。
 
イトキン「持つべき者は飲み友達ですよ(笑)」
 
――現在はツアー真っ只中ですが、今回は昨年リリースした『SEVEN STARS』のツアーでもあるんですよね?
 
TENN「ET-KINGの音楽って大きく分けたら、ラブソング、応援歌、で、家族に向けた歌があって、みんなで楽しめるお祭の歌、ノレる歌があって。この4本の柱のミニアルバムを『恋愛歌集』(‘10)『応援歌集』(‘11)と順番に出してるんですけど、コレを作ってからフルアルバムの『SEVEN STARS』にいけたことで、自分らの中でも“音楽が見えやすくなった”というか。歌詞もメッセージも音も、改めてET-KINGだなって自分でも思いましたよね」
 
――また、5月23日にはそのテーマ別アルバム〈歌集シリーズ〉第3弾『家族歌集』もリリースされて。そう考えたら昨年から続いた『SEVEN STARS』の世界観があって、2012年に入って初の舞台のDVD『ET-KING歌笑劇 ~焚き火~』が出て、『家族歌集』も出て、ツアーもあってと、自分たちの中でも新しい変化を感じる1年になりそうですね。5月27日(日)Zepp Osakaは、ツアーのファイナルでもあります。そこに向けてはどうですか?
 
TENN「大阪はなかなか見る目も厳しいんで」
 
――アハハハ(笑)。ホームながらもそれは感じます?
 
イトキン「でも、やっぱり一番ええライブが出来るのは大阪なんですけどね(笑)」
 
TENN「はい。だから楽しんでやりたいと思います。いっぱい来て欲しいですね~!」
 
 
Text by 奥“ボウイ”昌史



(2012年5月23日更新)


Check

Release

昨年行われた前代未聞の試み!?
初のコントミュージカルがDVD化!

DVD
『YOSHIMOTO WONDER CAMP KANSAI
 ~Laugh & Peace 2011~
 ET-KING presents コント・ミュージカル
「ET-KING歌笑劇 ~焚き火~」in 京橋花月』
発売中 4200円
YOSHIMOTO R and C co.,LTD.
YRBN-80093

<収録曲>
01. 俺たちのブルース
02. うまい!お弁当
03. 今
04. NANIWA
05. Beautiful Life
06. ギフト
07. ドーナッツ
08. 一番音頭
09. 祭のあと
10. 巡り会いの中で
11. 7ドアーズ・バス

<特典映像>
コント・ミュージカル
メイキング映像『焚き火の点火前…』

【出演】
・ET-KING(イトキン/TENN/KLUTCH/BUCCI/センコウ/DJ BOOBY/コシバKEN)
・2丁拳銃(小堀裕之/川谷修士)
・ソーセージ(山名文和/秋山賢太/藤本 聖)
・キンチャク(安田由紀奈/浅本美加)
【演出】小堀裕之(2丁拳銃)
【構成・脚本】樅野太紀
【音楽】ET-KING

テーマ別アルバム〈歌集シリーズ〉
恋愛、応援に続く第3弾は家族!

Album
『家族歌集』
【初回限定盤DVD付】
発売中 2500円
ユニバーサルJ
UPCH-9739

<収録曲>
01. mother
02. きみとの日曜日
03. うまい!お弁当
04. はんぶんこ
05. さんぽ
06. せんたくのうた
07. おすしはまわる
08. おじいちゃんとおばあちゃんの結婚式
09. 帰り道
10. 星

<初回限定盤DVD収録>
mother(Music Video)

【通常盤】
発売中 2000円
ユニバーサルJ
UPCH-1869

Profile

イーティー・キング…写真左より、DJ BOOBY(DJ)、KLUTCH(vo)、TENN(vo)、イトキン(vo)、BUCCI(vo)、センコウ(vo)、コシバKEN(総合司会)。’99年結成、’06年メジャーデビュー。ボーカルが5人、DJ、そして総合司会という構成で、“大阪大国町纒屋(おおさかだいこくちょう・まといや)”の異名を持ち、大阪は通天閣のすぐ近く大国町を拠点に活動。’07年にリリースしたシングル『愛しい人へ』でブレイクを果たし、’10年には初の大阪城ホール公演も大成功を収めた。以降も、持ち前の情熱溢れる言葉とメッセージ、レゲエ、ヒップホップ、ロック、歌謡曲に時には演歌まで、様々なジャンルを取り入れたサウンド、揃いのハッピを身にまとい“お祭り”をテーマに魅せる熱いライブパフォーマンスで、老若男女問わずに支持され続ける稀有なグループである。

ET-KING オフィシャルサイト
http://et-king.com/


Live

過去最多の全国ツアーも残り僅か
ファイナルは地元大阪での追加公演!

『ET-KING全国ツアー“わっしょい前線2012
 ~そこにお前がおるから歌うねん~”』
チケット発売中 Pコード161-758
▼5月27日(日)17:00
Zepp Namba(OSAKA)
1Fスタンディング4500円
2F指定席4500円
夢番地■06(6341)3525
※3歳以上は有料。3歳未満は入場不可。車椅子の方はチケット購入前に問合せ先にお問い合わせ下さい。

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Column

昨年の『歌笑劇 ~焚き火~』
開催直前にイトキン、TENNが
心境を語ったインタビュー