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タニザワトモフミ、のあのわ、シクラメン、日比直博が出演 
注目新人イベント『Thousand Wave』激アツレポート!
Vol.2も間もなく開催!!

 ロック、ポップス、ラップにワールド・ミュージック…様々なジャンルでブレイクの期待高まるアーティストが、僅か1000円で観られるお得なイベント『Thousand Wave』(サウザンド・ウェイブ)。3/11(水)梅田Shangri-Laで行われた記念すべき『Vol.1』では、タニザワトモフミ、のあのわ、シクラメン、日比直博と、大衆性とオリジナリティを兼ね備えた次代のポップスターがズラリ。冒頭から超満員の会場を大いに盛り上げてくれた。ジャンルはバラバラ。だからこそイベントを通して飽きることなく、ライブという名の非日常を楽しませてくれた4組が贈る、熱い一夜をレポート!

【タニザワトモフミ】
リベンジ達成!? 鬼気迫るパフォーマンスで魅せた静かなる情熱
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 満員御礼の会場を切り裂くドラミング。熱気溢れる場内に登場するや、凛とした空気を運んでくれたのが、2月にメジャーデビューを果たしたシンガーソングライター、タニザワトモフミ。まずは銀のグレッチを相棒に、静かなるエモ=情熱とも言うべき『蜃気楼と旅人の関係性の考察』を披露。このタイトルを見てもらっても分かる文学少年的詞世界が、その切なげな歌声と相まったときのブレンド感は、挽きたてのコーヒーのように豊潤。しんしんと雨が降るようなアンビエントなギターとピアノで静と動のダイナミズムを魅せた『ライン』に続き、朴訥なMCを挟んで、上京時の心境を綴ったデビューシングル『東京ハロー』ではひときわ真に迫る演奏を見せる…。と、言うのも実は彼、メジャーデビュー2日後に倒れ入院を余儀なくされるという(!)アクシデントに見舞われ、この日が退院後一発目のライブだったとのこと。そりゃ気合も十分だ。プレイ中に垣間見せる狂気とベルベットの照明が引き立てる名曲『泣くなと桜』、続く『宇宙旅行』では、会場にクラップが巻き起こり、ジワジワと上昇してきた熱気が遂にピークに! そしてラストは「僕には大切なものがあって、日々それを大切にしようって思っているのに、いつの間にかおざなりになったり、絶対に忘れないって思っていたことも忘れたり…いつの間にか人を傷つけてたかもと自己嫌悪に陥ったり…」、そんないかんともしがたい心情を素直に吐露し、夕暮れのような風景を描くピアノと共に演奏された『僕らの日常』(まさに!)にて終演。

 思えばここ数年、実は彼にとっての大阪のライブは鬼門で、MCが盛り上がり過ぎて時間的な問題からを1曲削るハメになったり(笑)、予定より早くステージの幕が閉まり最後の曲ができなかったりと(苦笑)、観客には直接伝わらなかったとしても、不完全燃焼なライブが続いていた。「ここまでギターを触れない期間はなかった」と語るインターバル(=入院)があったものの、結果はここ数年のベストライブと言える内容。遂に霧が晴れたね、タニザワくん

 

【のあのわ】
Shangri-Laに咲いた白い花! 寓話的世界観でトリップさせたドリーミー・ポップ
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 二番手は、本イベントの華! チェロを抱えたキュートなボーカル・Yukko率いる、ドリーミーなポップバンド、のあのわだ。Yukkoがまとった白のロングドレスが暗がりに映え、Shangri-Laには一輪の花が咲いたよう。そんな姿に見とれるのも束の間、ゴウの煌めくギターを合図に、のあのわワールドが一気に花開く! 荒山が奏でる軽やかなキーボードは観る者を心踊らせ、本間のパワフルなドラムからは、のあのわのロックな部分が垣間見える。Yukkoの華やかさに目を奪われがちなのあのわだが、歌を支えるメンバーひとりひとりのプレイが幾重にも重なり、まるでおもちゃ箱をひっくり返したようなグッドムードな空間を生み出しているのが分かる。時にその音は森林を駆け回り、海底を優雅に泳ぎ、ダンスを踊る。のあのわを語り部とし、彼らの寓話を読み解いていくような心地よいトリップ感に落ちていくオーディエンスの姿も印象的。そんなのあのわワールドを一瞬現実に戻したのは、ベース兼リーダー兼ムードメーカーのアフロ男子、nakameのこんなMCで…。

 「今日は僕、誕生日なんです。でも…ロウソク吹く準備してたんですが…一向にケーキが出てきません…(笑)。ですが、さっき『ちちんぷいぷい』に出たときに、角(淳一)さんにガムを4枚もらったんです!(笑) 家宝です」

 悲しいんだか、ウキウキなんだかのnakameも、ステージともなれば豹変!? 飛び跳ねるようなベースライン上を、Yukkoの豊かに伸びるボーカルで魅せる『ハク』、ポップながらも壮大な名曲『ゆめの在りか』で一気にフィニッシュへ。ひとときの夢をくれた彼らのステージングは、しばらく耳の奥とまぶたの裏にまで残るほどだった。
 

余談…この日のライブは共演したアーティストや関係者からも賞賛の声が!


【シクラメン】
身体に音楽と笑顔を闘魂注入!(笑) ハッピーなカンフル剤的ステージ
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 「皆さん、はりきって行きましょ~!」との掛け声のもと、大爆笑&大盛り上がりなステージを披露してくれたのが、ここ大阪でも人気上昇中の自称三流ポップアーティスト、シクラメン。芸人さながらの(!?)見た目とトークからは(笑)想像もつかない、DEppa、肉だんご、桃紅茶の3MCから成る柔らかくて聴き心地のよいボーカルとポジティブなリリックは、聴けば聴くほど心に響く噂どおりの秀逸さ。さらに、右・左・右・左、上・下・上・下と(笑)コミカルに動くメンバーにつられ、急速に心も身体もリラックスした観衆の笑顔たるや何ともハッピー。ワクワク感を煽り続ける、ハートフルなポップサウンドのオンパレードに、テンションも上がりまくりの会場の熱気はヒートアップするばかり。合間に挟むMCですら、大阪の観客の厳しいチェック(?)をくぐり抜け、二言三言の掛け合いであっという間に彼らのペース。ラストに披露したFM OSAKA 1月度のパワープレイ曲『MUSIC』では、「飛びちゃいたい人、飛んじゃって下さい!」なんてトドメとばかりに煽っちゃうもんだから、盛り上がりも最高潮! 終始、目も耳もハートまでも釘付けにし元気にさせるカンフル剤的ステージに、いや~ヤラれちゃいました。小洒落たテクニックなどなくても、音楽の楽しさを今更ながらに実感させてくれた彼ら。これは、国民的アイドルになる日も近い!?(笑)。今後の活躍にも大いに期待しております!



【日比直博】
さすがのトークと可能性を感じさせたストリート仕込みのタフでハッピーなライブ
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 この日一番の歓声でお出迎えされたのは、唯一の関西出身、元・吉本芸人という異色の肩書きを持つシンガーソングライター、日比直博。音楽を始めてまだ1年に満たないという(!)彼だが、既に只者ではない実力の欠片が初っ端の『片想う』から発揮! 満場の会場を前に曲の一部をアカペラで披露するというセンセーショナルなスタート後も、地道なストリートライブで培った度胸と実力で、ポップでカラフルな楽曲を歌い上げていく。「好きだ~好きだ~好きだ~」と何度も連呼する(照)楽曲『野菜ジュース』に代表されるように「直球ド真ん中な歌しか歌えない(笑)」と茶目っ気たっぷりに話すMCでは、これまた直球ド真ん中だという母親が、かつて学生時代に作ってくれた弁当が「ざる蕎麦だった」という驚愕の思い出エピソードも披露(笑)。伸びやかな歌声にメロメロにさせられつつ、ネタの宝庫のトークにはやっぱり感嘆(笑)。続いて「今日、初めて歌う曲です」と披露された新曲『プレゼント』では、涙する観衆もいるほどだった。そして早くもラストの【※この日の前に行ったライブでトークが冴え過ぎ持ち時間を越えたため、念押しでいつもより曲数を少なめにしたそうです(笑)】アッパーチューン『思い出ダンボール』。曲前に最後の曲だと告げた際の「え~!!」コールが、「テレフォンショッキングみたいですね(笑)」と彼に言わしめたほど(笑)、ライブならではの一体感を存分に体感させてくれたステージでエンディングを迎えた。


【アンコール】
最後はこの日ならではのサプライズ!? あの人が遂に報われる…(笑)

09033137.jpg アンコールをねだる観衆の呼びかけに応えるべく、すぐに戻ってきてくれた(笑)日比直博。ステージに立つなり「ちょっとだけ皆さんに参加してもらいたいと思います」と一言、まずは彼のオリジナル曲『Happy Birthday』の歌詞「おめでとう」&「ありがとう」のコール&レスポンスの練習がスタート。さすがはアンコールだけあり、一致団結した観衆の大合唱はお見事でした。そしてここで嬉しいサプライズ! 「のあのわのnakame(b)ちゃんが、今日が誕生日ということで呼んでみましょ~!」ということで、なんと2番手に登場したのあのわのnakameが照れながら登場し、一大バースデー・パーティーが始まることに。さらにロマンチックな演出は続き、「ここ(会場)がバースデーケーキで、皆さんが1本1本のロウソクになって…」と観衆に掲げてもらった携帯電話の待ち受け画面の明るさをロウソクの火に見立て、なんとも幻想的な雰囲気を創り出す。練習した甲斐ありのレスポンスもバッチリ決まり、シーンに新たな波を起こす可能性を四者四様存分に体感できた充実のステージが、幸せオーラ全開の笑顔と惜しみない拍手と共に幕を閉じた。



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  上記のように大好評の『Vol.1』に続き、間もなく行われる『Vol.2』は4/2(木)・心斎橋のOSAKA MUSEにて開催。Bahashishi、未完成VS新世界、ナオト・インティライミ、1000sayと、強烈な個性とキラリと光るポップセンスを持つ魅力的なアクトが、その出番を前に今か今かと待機中だ。

 今回もチケット代はわずか1000円。シーンに新たな波を起こす可能性を秘めたアーティストたちが、4/2(木)・心斎橋のOSAKA MUSEであなたとの出会いを待ってますよ~!




(2009年4月 1日更新)


Check

Next Live

第2弾もジャンルはバラバラ(笑)
でも全員が注目新人で間もなく開催!

『Thousand Wave Vol.2』
▼4月2日(木)19:00
OSAKA MUSE
オールスタンディング1000円
[出]Bahashishi/未完成VS新世界/
ナオト・インティライミ/1000say
[オ]WEAVER 
キョードーチケットセンター
■06(7732)8888
※5歳以上は有料。

1000say
未完成VS新世界
ナオト・インティライミ
Bahashishi

『Thousand Wave Vol.2』の
ライブレポートはコチラ!


オフィシャルサイト

タニザワトモフミ
http://www.tanizawa.info/

のあのわ
http://www.noanowa.jp/

シクラメン
http://shikura.jp/

日比直博
http://hibinaohiro.com/