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《第13回大阪アジアン映画祭》が3月9日(金)に開幕! (1/2)


この春は映画祭デビュー!
はじめての大阪アジアン映画祭を楽しむ方法、教えます!
 
海外ではカンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭など、華々しいけれど、業界人が集うイメージのある映画祭。日本でも東京国際映画祭や東京フィルメックスといった比較的ニュースで取り上げられることの多い映画祭から、2、3日から1週間の規模で開催する地方の映画祭まで、実はとてもたくさんの映画祭が開催されている。映画ならシネコンに行けば観ることができるし、オンラインを使って自分の好きな時間に鑑賞もできるのに、なぜ映画祭が必要なの?映画祭でどんな体験ができるの?どんな映画が上映されているの?そんな疑問を持つ人も多いのではないだろうか。
 
そんな映画祭ビギナーの皆さんの疑問に、ぴあ編集部が答えます。大阪アジアン映画祭(以下OAFF)のプログラミング・ディレクター暉峻創三氏による映画祭でのオススメ作品もご紹介したい。
 
 
●大阪アジアン映画祭って何?
毎年3月上旬に10日間開催されているアジア映画の祭典。今年の場合、上映される作品本数は53作品と関西最大級の映画祭だ。いわゆるアジア映画だけでなく、監督の出身や作品のテーマがアジア地域であれは入選対象なので、アメリカ映画やヨーロッパ映画など、意外な掘り出し作品に出会えるのも魅力。“アジアン映画祭”というネーミングからは想像しにくいが、日本のインディペンデント映画の紹介にも力を注いでいる。
 

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●プログラミング・ディレクター(以下PD)って何?

映画祭で上映する作品を決める人。東京国際映画祭の場合は、部門ごとにプログラミング・ディレクターが置かれているが、OAFFは2009年(第4回)に暉峻創三氏がPDに就任してから、現在まで一貫して全作品を選定している。作品選びは映画祭の肝であり、映画祭のカラーを打ち出すとても大事な部分だが、その部分がブレず、進化しているところが、毎年足を運ぶリピーターの多さにもつながっているのだ。「#今日のてるてる」で、公式インスタでも時々姿を見せる暉峻PD。映画祭期間中は会場にいるので、ぜひ声をかけてみて!

写真:大阪アジアン映画祭プログラミング・ディレクター暉峻創三氏(2016年2月取材時撮影)

 
●映画祭と、日頃映画館で観る映画との違いは?

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「映画祭は、人と人とが触れ合える体験ができる」と暉峻PD。OAFFでは、原則上映作品の作り手(監督/俳優/プロデューサー等)となるゲストが映画制作の裏側を語るQ&Aを上映後に行っている(参加無料)。更に、Q&Aの後は通常サイン会を開催。通訳がいるので、映画の感想をゲストに直接伝えることもできる。また、学生からシニア世代まで多様なボランティアが運営を支えていることも、映画館とは決定的に違うところ。様々な触れ合いを体験でき、一度一度が特別な“ライブのような体験”ができる。それが映画祭なのだ。

写真:ABCホール上映後のサイン会にて
 
●映画祭は写真撮影OK?

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上映中はもちろんNGだが、ゲストによる舞台挨拶やQ&A、またサイン会でのツーショット撮影、セレモニー(オープニングセレモニー、クロージングセレモニー、授賞式他)など、原則全てOK! 時には、登壇ゲストが映画祭記念にと舞台上から観客席をバックにセルフィーを撮ることも。一般の劇場での舞台挨拶では、ほとんどが写真撮影NGなので、映画祭でアジアのスターや監督たちと記念の写真をぜひ撮って、インスタ他SNSにアップして!(ハッシュタグは#oaff)

写真:ABCホールでの香港ナイト(セレモニー)でゲストとセルフィー後の一枚
 
●どこで映画祭をやっているの?

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今年のメイン会場は、グランフロント大阪から徒歩5分のシネ・リーブル梅田。買い物がてら立ち寄れる場所だ。また、後半の会場となるABCホール(福島)の周りは、梅田をしのぐグルメスポットがいっぱい。映画を観た後は、人気店で映画の感想を話しながら盛り上がろう! 他にも阪急うめだホール(オープニング上映)や、梅田ブルク7(17・18日)など日ごろの買い物や映画スポットで、日本初上映のアジア映画が楽しめる。

写真:メイン会場、シネ・リーブル梅田上映後のトーク風景。ライブ感あります!
 
●チケットはどこで買えるの?
前売り券は、2月24日(土)午前10時から、チケットぴあにて座席指定券を発売(上映日の2日前まで)。
※その他コンビニでの販売については、リンクを参照ください。
 
●22歳以下の人は当日券をワンコインで!
学生が春休みのこの時期にうれしい「青春22切符」。22歳までの方は、当日券が500円のワンコインになるうれしいサービスだ。急にバイトがなくなり時間ができた、友達との待ち合わせの合間など、時間潰しに映画祭デビューするのもアリ!
※受付で年齢確認できるもの(学生証など)を要提示。
※前売券が完売の作品は販売しないので、当日券の有無は映画祭公式HPで確認を。
 

<第13回大阪アジアン映画祭、映画祭ビギナーも楽しめる
暉峻PDジャンル別オススメ作品は?>

 
【ひと粒で3度美味しい!お試し感覚で楽しむ短編プログラム】
 
3作品が楽しめる短編プログラム。昨年初登場し、密度濃い作品の数々に短編の魅力を感じた暉峻PDが、今年はさらに拡充! 長い作品が苦手な人、ちょっとアジア映画を試してみたい人にもおすすめのラインナップだ。
 
『亮亮と墳子』
突然赤ちゃんの面倒を見る羽目になった少女の一日を活写する、暉峻PDイチオシ!台湾のパワフルな短編。
※プログラム《短編C》『パープルな日々』『夜間勤務』と併映

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『CYCLE-CYCLE』
ダンスボーカルユニット「MILK」の吉田仁人、山﨑悠稀、塩﨑太智が、ダンデム自転車で旅をする3人の青年に扮した青春ロードムービー。
※プログラム《短編B》『予定は未定』『優しい日常』と併映

asian18-6.jpg(C)2017”CYCLE-CYCLE” Film Partners 
 

【ダークファンタジー好きにオススメ】

『フォレスト・ウィスパー』
アカデミー賞13部門ノミネートの『シェイプ・オブ・ウォーター』に代表されるダークファンタジーは今や映画で一番注目を集めているジャンル。この『フォレスト・ウィスパー』も緊張感あふれる映像で、村に突然登場した謎の美女と村人との物語を綴る必見作。驚きのカンボジア映画。

asian18-7.jpg(C)ROCK ENTERTAINMENT 2016
 

 



(2018年2月26日更新)


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《第13回大阪アジアン映画祭》

会期:2018年3月9日(金)~18日(日)
会場:梅田ブルク7、ABCホール、シネ・リーブル梅田、阪急うめだホール、他

[問]大阪アジアン映画祭 運営事務局
■06-4301-3092

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公式サイト