竹内結子、監督に「『時計じかけのオレンジ』
みたいに見せてやる!」と言われた!?
主演の竹内結子、橋本愛、中村義洋監督が登壇した、
『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』
スペシャルトークイベントレポート
(1/2)
山本周五郎賞を受賞した小野不由美のホラー小説を『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』の中村義洋が映画化した『残穢【ざんえ】 ―住んではいけない部屋―』が1月30日(土)より公開。本作は、小説家の主人公「わたし」と、彼女に調査を依頼した大学生「久保さん」が、ある部屋に残された[穢(けが)れ]を介して、場所と時代が異なる複数の事件が連鎖していく“謎“に迫るリアルミステリー。公開に先立ち、12月、なんばパークス2Fキャニオンコート特設ステージで行われたスペシャルトークライブには、主人公「わたし」役を務めた竹内結子と「久保さん」役を務めた橋本愛が中村義洋監督と共に登壇、700人もの来場者がつめかけた。
――まず、映画のタイトルである「残穢(ざんえ)」という言葉。この言葉を初めて聞くという人も多いと思います。この言葉の意味から教えていただけますか?
中村監督:「残穢(ざんえ)」の“穢”という字。これは「けがれ」という字なんです。なので「けがれ」が残っている場所を示しています。残っているのが「祟り」ではないのが、この映画の大きなヒントですね。
――久しぶりのホラー作品ということで、演出面でも凝られたんではないでしょうか?
監督:「間」ですかね。ホラーは「間」ですよね。あと0.5秒「間」をあけて見せないだけでこんなに怖くなるのかとか、その辺りの音楽の付け方だとか。そういった演出方法を自分で発見できたのが楽しかったですね。
――竹内さんが演じられた「私」は、淡々とした役どころですよね。
竹内:「私」という人は、ホラー小説家でありながら、霊的な現象を一切信じていない、ものすごいリアリスト(現実主義者)なんですよね。恐怖より小説のネタを探すような感覚で、淡々とものすごく冷静。でも、私自身は怖い話がからっきしダメで。今回も怖くて台本を読むのに1ヶ月もかかってしまいました。中村監督からオファーがあって喜んでお受けしたんですが、その後でお話の内容を聞いて、順番間違えたな~と思いました(笑)。
監督:橋本愛ちゃんの役のことを男性だと思ってたんだよね。
竹内:弁解させてください! 読むのは読んだんですけれど、最初は(怖くて)完全に斜め読みで。だから「久保さん」というキャラクターは男性の相棒だろうと勝手に思っていました。なので、橋本さんはどこに出るんだろうなぁと思っていたんです。でも、最終的にはもちろんちゃんと読みましたよ。
――橋本さんが演じた「久保さん」は、怖い思いをする当事者なんですが、強い人ですよね。橋本さん自身は怖い話、大丈夫ですか?
橋本:「久保さん」は好奇心が強い人で、タフに映るかもしれないですけど、好きだからのめりこんでしまうというタイプだと思います。私自身はリアルに根付いてなければ大丈夫なんですが、自分の半径5メートル以内で起こる怖いことはダメなタイプです。とくに霊体験をしたことはないですけど、夜中にエアコンが「パキッ」て音をたてたときとか。
――監督はおふたりとご一緒に仕事をされて、いかがでしたか?
監督:撮影中、モニターを見ているのが本当に幸せでしたよ。おふたりともあまりにもお綺麗なので。ツーショットのシーンなんかは、男性スタッフらがモニターの前に集まって、みんなでため息をついていました。そういうおふたりの美しさもこの映画の見どころですね。
――竹内さんは撮影時、監督とどんなお話をされたか覚えていらっしゃいますか?
竹内:撮影前は「いい加減(台本)読みましょうよ、仕事なんだから…」と。撮影が始まると「とにかく淡々としてください」という指示をいただきました。中村監督の現場は本当に楽しいし、また呼んでほしいなと常に思っています。
――橋本さんは中村監督とご一緒されて演出方法などいかがでしたか?
橋本:こういう作風だからなのかもしれないですが、先ほどもおっしゃっていたように「間」へのこだわりをとても感じました。振り返るスピードとか、リアクションの度合いを「ビックリマーク5つで」とかで表現されていて。一度自然に演じてみたら「あと2つ」と言われて。演出が端的で分かりやすく、演じやすかったです。
――竹内さんと橋本さんは現場でお話されたりしたんですか?
竹内:愛ちゃんにお会いする前は、近寄りがたい雰囲気の人なのかなと思っていたんですけど、実際はいい意味でのクールビューティなミステリアスさはあるんですけど、温かいものも持っていて。つつくとどんどん面白いものが出てくる、今後もとても楽しみで気になる女優さんです。無理しなくてもよくて自然と普通に現場にいられたような気がします。
橋本:竹内さんは本当に自然体なままの方で、竹内さんのそういうところが現場の雰囲気にも大きな影響を与えていたと思います。そのおかげで私も和やかに肩の力を抜いたまま過ごさせていただきました。
(2016年1月15日更新)
Check