ホラーが苦手でもジェットコースターや
水風船遊びが好きなら楽しめる!?
竹内結子、橋本愛、坂口健太郎、中村義洋監督が登壇した
『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』
大阪先行上映会舞台挨拶レポート
小野不由美によるホラーミステリー小説の金字塔を、数々のヒット作を手がけてきた中村義洋監督が映画化した『残穢【ざんえ】 ―住んではいけない部屋―』。本作の先行上映会が1月15日に大阪ステーションシティシネマで行われ、竹内結子、橋本愛、坂口健太郎、中村義洋監督が舞台挨拶に登場した。
本作は、小説家の主人公「わたし」と、彼女に“奇妙な音がする部屋”の調査を依頼した大学生「久保さん」が、ある部屋に残された[穢(けが)れ]を介して、場所と時代が異なる複数の事件が連鎖する“謎”に迫っていくリアルミステリー。

「かなり怖い」と評判の本作。満席となった劇場を見渡した橋本は「こんなにたくさんのお客さまが怖がりに来てくださってうれしいです。楽しんでいってください」にニッコリ。続けて坂口も「もちろん観ている最中もとっても怖いんですが、ひょっとしたら家に帰ってひとりになった時が一番怖いかもしれません。ぜひ楽しんでいってください!」と、何食わぬ顔で鑑賞前の観客を怖がらせながら挨拶した。
中村監督は、以前、違う作品の舞台挨拶を大阪で行った際、「「オチはしっかりしているのか?」「オチだけじゃなくてつかみも大事やでー」と、来場していたお客さまから声をかけられたという“The 大阪”なエピソードを披露。「今回はオチもつかみもきれいにできていますのでよろしくお願いいたします!」と本作への自信をみせた。

先月なんばパークスで行ったトークイベント(レポートは
こちら)でも話していたとおり、竹内はかなりの怖がり。中村監督が
「(怖い映画の雰囲気作りのためにも)撮影現場を暗い雰囲気にしたかったが、竹内さんが怖がりなので…」と、目指していたほど暗い雰囲気に出来なかったと振り返ると、竹内が
「なんだかスミマセン」と頭をさげる場面も。それに対して坂口は
「僕は『予告犯』に続いて(中村組は)2本目ですが、前作とは毛色が違い、怖い映画なので怖い雰囲気になるのかな、と思っていたんですが全然違いましたね(笑)。カットがかかるとすごく楽しげな雰囲気になりまして。楽しんで怖いシーンを撮っているという印象の現場でした」と明かした。
また、「このメンバーで“ある場所”に突撃する場面があるんですが、そこは、ほぼリハーサルなしのぶっつけ本番です。それが、とてもリアルなシーンになるように作用しました。そういった彼らのリアルな反応が面白くて、撮影中はニコニコしていた」と話した。
そして最後にも、「観た後、家に帰ってからが一番怖いんですよ。みなさん今日は塩を買って帰って、“お清め”をしてから家に入ってくださいね!」(坂口)、「昨日、東京で完成披露だったんですが、それを終えて家に帰ると、家の明かりが「パチパチッ」となりました。みなさん気を付けて楽しんでください!」(橋本)と、これから映画を観るお客さまを再度サラッと怖がらせたふたり。

竹内は「まず、愛ちゃんの家には行きたくないですね」と笑い、お客さまに向かって「この中で怖いものが苦手な方はいらっしゃいますか?」と問いかけた。
場内のほとんどのお客さまが手を上げると「その中でジェットコースターや水風船遊びが好きという方は多くいると思うんです。ジェットコースターの「カタカタカタ」とどんどん登っていく、ジワジワ怖い思いをし続けるあの感覚、水風船に水を入れるときの「いつ破裂するんだろう」というハラハラ感に近いかもしれません。本作はそういった感覚が好きな人なら絶対に楽しめます!」とPRした。
(2016年1月15日更新)