アクション、ミステリー、そしてお色気も!? 見どころ満載!
『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』
大泉洋&尾野真千子インタビュー
(2/3)
――映画の中の尾野さんは謎めいた役ですが、普段はどうですか?
大泉:非常に分かりやすい女性に見えながらも、本当のところはなかなか見せないと言いましょうか。若干、謎めいたところはありますね。こう見えてね、魔性の女的なところはありますよ。よくは知りませんよ(笑)。でもま、謎めいた魔性な感じはあります。余計なこと言うなみたいな顔で見られてますけど。
尾野:(無言で大泉を見つめる…)
――尾野さんから見て、映画の中の大泉さん演じる探偵の魅力とはどういうところにあると思いますか?
尾野:ダサかっこいい。このひと言ですね。ダサいんですけど、何故かカッコよく見えてしまう。なんか事件を解決してるように見えてますけど、解決してないし。でもカッコイイ。
大泉:そうね。不思議だよね。
尾野:主役ってカッコよく見えるものだけど、それとはちょっと違う。ちょっとほっこりしてしまう感じがありますね。
大泉:いつかこの映画の中でね、容疑者を全員ひと部屋に集めて、淡々と謎解きを語って最後に「犯人はあなただ!」とか言いたいですよ。「頼むからそういう台本も1回くれ!」とプロデューサーにも言ってるんですけどね。大概、お門違いな人を犯人だと思って追いかける話なんです(笑)。
尾野:またね、カッコ悪いのに何故かちらほらカッコいい顔するんですよ(笑)。奥二重見せちゃうみたいな(笑)。
大泉:ハハハ(爆笑)! いやまぁね、シリアスなシーンもありますから。頑張ってるんですけどねぇ。
――探偵のカッコいいシーンといえば、市電を使ったアクションシーンですね。
大泉:大爆破!や車がビルにズドーン!とか、そういうスケールの大きなお金を掛けたアクションをするわけじゃないから、満員の路面電車の中での動きづらいアクションや水がバンバン降ってる中でのアクションなど、何かひと工夫、ひとアイデアあるアクションが多いんですよね。
――確かにそうですね。
大泉:路面電車のシーンでは、僕自身もコレどうやって撮るんだろうなってくらい満員でギューギューの中で、窓に押しやられて、その圧力で窓が割れるというハプニングがあったりしたんですけど、まぁ毎回疲れますね。水が降ってる場所でのアクションは体力失うし。もうね「終わらない撮影はない」と思いながらも「早く終われ、早く終われ」という気持ちでしたね。
――さすがに大変だったんですね。でも本当にカッコ良かったです!
大泉:『探偵…』のアクションは見ごたえありますよね? 「映画の中では一瞬なんだろうな」とか思ってたけど、本作を観てみたら「あるある。長い長い!」って思いましたね。アクションに関しては、単純に引き込まれて観ることが出来るから、大変だけど仕方ない。確実に面白くなるから、頑張るしかないなと。
――なかなかハードボイルドな役ですもんね。
大泉:「○○だぜ」みたいな台詞とか、今の時代だとスギちゃんか探偵しか言わないんじゃないか? みたいなところもあるんですけど。この映画の中では、フィルムの質感だったり世界観がハードボイルドなので意外とスーッと見えますよね。僕自身は間違ってもハードボイルドな人間じゃないですけど、(本作の)探偵って、仲間やススキノという町をとにかく愛していて、ススキノに根付いてる。そう考えると僕も異常なほど北海道への執着があるので、そこに共感が持てます。お酒や女性に関しては、違いますけどねぇ。
(2013年5月10日更新)
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