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10/20

SUN

REPORT

パブリックビューイングイベントレポート

「ONE TEAM」で挑んだ世界の頂点。
ラグビーの魅力を伝えた日本代表。

プールAを全勝で突破した日本代表。初めての決勝トーナメントで対戦するのは、プールBを2位通過した南アフリカ代表。過去2回の優勝経験を誇る相手に、日本代表がどのような戦いぶりを見せるのか。世界のベスト4が出そろう準々決勝最後の試合が、東京スタジアムで行われました。

OSシネマズ神戸ハーバーランドでは、この一戦の模様を観戦するパブリックビューイングが開催されました。シアターを貸し切って行われた今回。親子で来場した観客は「大画面を前にゆったりと観戦できる」と、オープンスペースとは違う会場に満足している様子でした。「今回の日本の活躍は予想以上。アイルランド戦の勝利以降、日本全体で雰囲気が変わった」と、大会を通してラグビー人気が高まっていることがうかがえるコメントもありました。

多くのファンが見守る中、いよいよキックオフした準々決勝最終戦。前半から接戦が繰り広げられます。先制トライを許した日本代表ですが、すぐに反撃を仕掛けます。前半15分、相手陣地深くまで攻め入るチャンス。ゴール手前数メートルまでボールをキャリーすると、会場には割れんばかりの声援が鳴り響きます。日本代表の得点シーンがやってきたのは前半19分。ペナルティゴールを決めて3点を獲得。ファンは総立ちで喜びを爆発させます。3-5のロースコアのまま前半が終了。点差は2点。ベスト4進出が現実味を帯び、会場には「行ける!」という雰囲気が満ちていました。

そんなファンの期待を裏切ったのが、フィジカルに勝る南アフリカ代表の強力なFW陣でした。スクラムで真っ向から力勝負を仕掛けてチャンスを作り出すと、ペナルティキックで着実に得点する作戦。じりじりと点差を広げていきます。相手キックが決まるたびに漏れるファンの深いため息。試合が終盤に差し掛かると、南アフリカ代表はさらに力勝負を挑んできました。後半65分にモールからトライを決めて突き放すと、5分後にはダメ押しのトライ。その力をまざまざと見せつけます。

何とか1トライを奪ってほしい日本のファンたち。点差が開く中でも、声援には最後まで力がこもっていました。しかし思いは届かず、日本ノートライのまま試合終了。悔しい一戦となりましたが、観客のみなさんの表情はとても晴れやかなものでした。格上を相手に堂々と戦った日本代表。その勇敢な姿に会場から大きな拍手が送られ、日本代表の活躍は終わりを迎えました。

神戸から今大会を盛り上げようと、神戸市ではファンゾーンやパブリックビューイングなどさまざまなイベントを開催してきました。「大会期間中を通して、ラグビーへの急激な関心の高まりを感じてきた。この機運を今後も継続していくことが大切。兵庫県下のラグビースクールには多くの問い合わせがあり、新たな競技者の獲得にも一役買うことができた。ラグビー人気を一過性のものとせず、今大会のレガシーとして神戸にラグビー文化を根付かせていきたい」とは、神戸市スポーツ振興部のコメント。

およそ1ヵ月におよんだ日本ラグビー界の偉大な旅。その終着点の向こうには、まだまだ先があり、十分にたどり着く可能性があることを日本代表が教えてくれました。世界の頂点への夢は、「ONE TEAM」の精神とともに、未来を担う子どもたちに受け継がれたはずです。新たな歴史の扉を開いた今大会。かかわったすべての人に、選手同様に大きな拍手を送りたいと思います。

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