2月7日に行われるAFCチャンピオンズリーグ(ACL) プレーオフから、今シーズンのガンバの戦いが始まります。昨シーズンは無冠に終わり、ACLの出場権を自力で掴むことはできませんでしたが、J1年間4位になっていたことが功を奏し、天皇杯の結果を受けて繰り上げでのACLプレーオフからの出場が決定しました。

そのためオフはわずか3週間で終了。1月15日に長谷川健太監督率いるトップチームと、新たに宮本恒靖監督が指揮を執ることになったU-23チームが新体制発表会見を行い、トップチームは翌日から24日にかけて沖縄キャンプを敢行。例年、沖縄はフィジカル中心、2月に宮崎で行われる2次キャンプで戦術を落とし込むという流れなのですが、今シーズンは最初の公式戦が2月7日(火)に行われるため、キャンプは沖縄のみとなり、急ピッチでチーム作りを進めています。

今シーズンのトップチームには、センターバックに横浜F･マリノスからDFファビオ選手、清水エスパルスからDF三浦弦太選手、中盤の攻撃的な選手として大宮アルディージャからMF泉澤 仁選手、ジェフユナイテッド千葉からMF井手遥也選手、GKには東京ヴェルディから鈴木椋大選手が加入。新たなメンバーが加わっただけでなく、布陣も昨シーズンのメインだった4-2-3-1から変わる可能性が高くなっています。新体制発表会見で、「昨シーズンはチームを早い段階で作り上げることができなかった。パトリック、アデミウソン、宇佐美と豪華なタレントが揃っている中で、うまく共存させられなかった。そこがいちばんの大きなポイントだったんじゃないかと思います」とタイトル獲得に届かなかった要因を振り返った長谷川監督。その反省を踏まえて挑む今シーズン、どんな戦いを見せてくれるのでしょうか。

注目の初戦となるACLプレーオフでは、マレーシアリーグ王者のジョホー･ダルル･タクジムFCと対戦します。このチームは組織力もあり、1月31日にタイで行われた予選でバンコク･ユナイテッドをPK戦の末に撃破しているだけに油断は禁物。「試合のポイントは立ち上がりだと思っています。お互いだと思いますけど、特に知らない相手、初めて対戦するチームは始めの15分が大事になるんではないかと思います」(長谷川監督)と前日会見でのコメントにあったように、立ち上がりを大事にしながら先制点を奪うことで試合を優位に進め、勝って3年連続9回目の本選出場を手にしたいところです。

J1リーグ開幕戦は2月26日(日)、ホームの市立吹田サッカースタジアムでヴァンフォーレ甲府と対戦。こちらもチェックを！

 

 

取材・文：金子裕希

（2017年2月7日更新）