ホーム > いっしょにつくろういいいえ > 奈良醸造のクラフトビール

Profile

吉條壽記(iiieオーナー)
1977年3月22日生まれ
バンド「RAZORS EDGE」のドラム
Live House Pangeaオーナー
Live House ANIMAオーナー
新世界もつ鍋屋 西心斎橋店オーナー
レーベル「TOUGH&GUY RECORDS」主宰

儀間建太
1991年12月24日生まれ
ロックバンド愛はズボーン ボーカリスト
クリエイティブチームPIXELGRAM所属
空間演出のディレクションなどを手掛ける

奥田達郎
奥田達郎建築舎/設計事務所

Arata Hirano
Logo / Graphic

Shop Data

「iiie」
〒542-0086
大阪市中央区西心斎橋2-9-32 B1F

<PRE OPEN>
▼1月29日(日) 14:00~

<OPEN>
▼2月1日(水) 16:00~

吉條です。

 

今回は以前クラフトビールに興味を持ったきっかけとして名前の出た奈良醸造(※1)さんのお話です。

 

奈良醸造は奈良を拠点に活動するバンド「LOSTAGE」とのコラボビールを醸造したブリュワリーです。
そのビール「NEVERLAND」をPangeaでも取り扱わせていただいたり僕自身奈良の吉野出身なので一方的に親近感を感じていました。

 

11月に東京の吉祥寺で行われた音楽とクラフトビールの祭典「CRAFT ROCK CIRCUIT’ 22」(※2)で出店していた奈良醸造のセールスマネージャー谷垣さんを紹介していただき、12月に入った頃にぎまちゃんと二人で醸造所見学をさせていただきました。

 

大阪・天王寺から大和路快速に乗って約30分、JR郡山の駅を降りて徒歩20分のところに醸造所があります。
街の風景に馴染みすぎて一回通り過ぎてしまいました。

 

醸造所では醸造責任者の浪岡さんが自ら醸造所の中を案内してくれました。

 

 

使用している原材料の説明や作り方の手順、
酵母と風味の関係性、
「NEVERLAND」を作ったときの苦労話、
ビール作りに関してのこだわりや考え方など、、
あっという間の2時間。

 

浪岡さんはこうおっしゃっていました。
「お酒や音楽がなくても生きていけるけどあったほうが人生豊かになる。であれば新しい価値観を提供したいし、そうするためには楽しんでやらないと意味がない。クラフトビールはなんでもありの世界だから自分でも出来るんじゃないかと思える。」

 

奈良醸造の商品はデザインも良くて見てても楽しいのですが、いわゆる奈良のイメージである「大仏」「お寺」「鹿」といったモチーフが使われていません。
ここにも奈良の新しい価値観を提示したいという開拓精神を感じさせてくれます。

 

 

そして「ビール作りは誰でもできるんですよ。」ともおっしゃっていました。
もちろんレシピがあれば作ることは誰でもできると思いますが、まず実行する行動力と続けることのできる気持ちがないといいものが出来ないわけで、きっとそれがわかった上でこれから何かをしようとする人に向けてとても背中を押してくれる優しい言葉だなと思いました。

 

作る過程が知れたことはもちろん、どんな人がどんな思いで作っているかを知れたことはiiieのオープンに向けてこの上なく有意義な時間でした。
ただ美味しいとだけ感じていたものにさらにレイヤーがかかる感覚。
物事の解像度が上がり思い入れがより深くなりました。

 

奈良醸造のビールはもちろんiiieでも飲めますよ!

 

(※1)奈良醸造
https://narabrewing.com/

(※2)CRAFT ROCK CIRCUIT’ 22
https://craftrock.jp/cir2022/

 

【iiie奈良醸造取り扱い商品】(1/29時点)

◆FUNCTION「AMERICAN-BELGO-STYLE ALE」ABV 6.0% IBU 24
奈良醸造の定番ビール、Function。主役のホップはNelson Sauvin。白ワイン、とりわけソーヴィニヨン・ブランのような香りを持つニュージーランド産のホップ。これに、同じく白ブドウに例えられる香りを持つHallertau Blanc、そして、トロピカルフルーツやベリー、柑橘など複雑な香りを持つMosaic、Cascade、Mandarina Bavariaを組み合わせました。セゾン酵母によるドライな飲み口に、わずかな酸味が相まって、杯を重ねて飲みたくなる仕上がりです。

◆STREAMIN'「AMERICAN IPA」ABV 6.0% IBU 50
2018年にビール醸造を始めた奈良醸造。今年は5周年イヤーにあたって、IPAではこれまでの銘柄を振り返りつつ、アレンジを加えてリリースしていきます。さながら音楽をリミックスするような感じでしょうか。過去作を飲まれた方は思い出しながら、お楽しみいただければ幸いです。第一弾は、2022年「Steamin'」のリミックスとして「Streamin'」をリリース。前回やや高めだったアルコール度数を控えめ(6%)にし、ホップとモルト構成は大幅に見直しています。上立ち香(トップノート)にマンダリンオレンジやポンカンのような優しいオレンジの果皮を思わせる香り。口に含むと、酸味を伴ったジューシーな果実の風味が拡がるとともに、その果皮を噛んだときを思わせる爽やかな苦味が後を追ってやってきます。この濃厚な柑橘の風味は、CitraとSimcoeというホップを組み合わせ、ノルウェー発祥のKveik酵母で発酵をさせて表現しました。

◆QUO VADIS「UNDER REVIEW」ABV 7.0% IBU 24
上立ち香(トップノート)はソーヴィニヨンブランを想起させる白ワインの香り。飲み口は極めてドライ、強めの炭酸が口の中で弾け、程よい酸味も相まって、白ブドウを思わせるホップの香りと味わいが爽やかに広がります。アルコール度数は通常のビールよりやや高めの7.0%ですが、全くそれを感じさせない仕上がりです。

◆UNDERWATER「SAKE YEAST BEER STYLE」 ABV 10.5%
3度目となる奈良県御所市・油長酒造とのコラボレーションです。日本酒銘柄「風の森」で使われている清酒酵母、米麹に加えて、酒蔵から仕込水をタンクに汲み上げ、奈良醸造まで運んで使用しました。今回は、使用する麦芽の量を敢えて減らしアルコール度数を昨年よりも抑える(とはいっても10.5%もあるのですが)ことで、呑み口はスッキリ、かつ麦汁を清酒酵母で醸した繊細な香りがよりくっきりと感じていただけるようになりました。熟したリンゴ、イチゴ、シャルドネの香りが立ち上がってくるのは、ビール酵母では感じられない体験になることでしょう 。※使用原料により、本商品は酒税法上は「発泡酒」となります。