「賛美」に溢れたショー

今回はSam Smithをピックアップ！今年第65回グラミー賞でKim Petrasとの
「Unholy」が最優秀ポップ・パフォーマンス（デュオ／グループ）賞を受賞したサム。5年ぶりの来日で一体どんなサムワールドに誘ってくれるのでしょうか…？！

ゲストは「ほんまに来んの?!vol.14」The 1975回でもお迎えした、海外アーティストのステージデザインに注目し、独自に研究している？！ロックバンド・My Hair is Badのマネージャー・うーさんです！では、どうぞ！

ばん：うーさんを再びお迎えしたのは…サムスミスのライブ、海外で観てたよね？！

うーさん：イギリス滞在中に今回の「GLORIA TOUR」のロンドン公演がO2アリーナで開催されていて、ラッキーなことにサムスミスの地元であるイギリスで観ることができましたー！

ばん：そうか！地元公演でもあったのか！どんなライブだった？？

うーさん：ネタバレを避けますが、ステージ上に巨大なオブジェのセットがあって…それが圧巻の存在感！終始とにかく甘美でゴージャス！！

アルバム「Gloria」にもインタールードと題された曲が2曲入ってて、曲の流れを意識する内容だったけど、ライブも3つのテーマで構成されていて、サムが最新作で表現したかったことが丁寧に練り込まれた内容でした。もちろん過去の名曲たちも！

大胆なシーンが多いからそのインパクトが強いけど、讃美歌のような美しいコーラスに乗るサムの歌声も変わらず素晴らしいし、ディスコ・ポップだったりダンサブルな要素が多い最新曲たちが、バンドセットのタイトで超グルーヴィーなプレイで映えまくってた…演奏のフィジカル面も最高だったな…

あととても印象的だったのがMCで、サムの地元であるロンドン公演ということで「ティーンの時にこのO2にリアーナを観に来たことがあって、あなたたちと同じように客席でライブを観ていた。今はステージに立って歌えている。それを嬉しく思います。あなたにもできるよ」ということを言っていて(わたしの拙いリスニング能力なのでもしかしたら間違っているかも)。

その「You can do it」の一言に、サムの人柄と、アーティストとリスナーを対等な関係だと思っていることが表れてる気がして、それが一番心に残ってるかも…！

お客さんも、性別や年齢に関係なく自由な服・メイクで堂々と自分を表現して楽しんでいて、他者を尊重し合う空気感も素敵でした。

ばん：もうライブを観たような気持ちになってきた…(笑)すごいね、とっても満たされるね。

以前の来日公演とはサム自身も状況も大きく変わってるタイミングでもあると思う。見応えはどこにあると思う？

うーさん：アルバムタイトルの通りまさに「賛美」に溢れたショーで、前回の来日とはまた違うベクトルのライブになっててそれに驚きを感じる人もいると思うけど、フラットな気持ちでサムの新しい価値観を身にも心にも存分に浴びてほしい！

ライブを見終わった後には、自己愛やLGBTQ+についても感じることがあるんじゃないかなと思います。タイミングよく数日前にtiny deskの映像も公開されてたし、ライブの前に観て高めましょう～！

ばん：うーさんありがとう！！

 

【SAM SMITH「GLORIA the tour」】
▼10月11日(水) 19:00
Asueアリーナ大阪
(旧：丸善インテックアリーナ大阪)

 

【ゲスト：うーさん】
My Hair is Badマネージャー&ステージディレクター

【ちなみに…教えて？！】
●はじめて観た来日アーティストのライブ
友達のお母さんが熱狂的なファンで、一緒に連れて行ってもらった2004年deep purpleの金沢公演。

●心に残ってる来日アーティストのライブ
2022年SUMMER SONIC。3年ぶりに体感した海外アーティストたちのライブの感動は忘れられない…
2012年 新木場STUDIO COASTでのTHE POGUES

●今後日本に来て欲しいアーティスト
Young Fathers、相変わらず想い続けてるboygenius(笑)

●最近のお気に入りの洋楽曲、洋楽アーティスト
Madison Cunningham、Ryan Beatty、フジロックで観たIDLES！！