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劇団四季のミュージカル『ノートルダムの鐘』
大阪に初登場!

劇団四季が2016年に初演したミュージカル『ノートルダムの鐘』。関西では京都劇場で2017年、2019年、2022年と3回上演、好評を得て来たこの作品が、今回初めて大阪四季劇場に登場する。世界的文豪ヴィクトル・ユゴーの代表作で、楽曲は1996年公開のディズニー長編アニメーションに基づき、アラン・メンケンが作曲、脚本はピーター・パーネル、そして演出は5月まで大阪四季劇場で上演していた『ゴースト&レディ』と同じスコット・シュワルツ。15世紀末のパリを舞台に、ノートルダム大聖堂の鐘楼に住むカジモド、大聖堂大助祭フロロー、大聖堂警備隊長フィーバス、そして3人が愛するジプシーの娘エスメラルダが織りなす愛の物語だ。19年よりカジモドを演じてきた寺元健一郎と初演からエスメラルダを演じている宮田愛が合同取材会に参加、作品の魅力や意気込みを語った。

寺元は「育ての親のフロロー以外とコミュニケーションを取らず、ひたすら鐘楼の中で鐘を突いている孤独な青年。体に障害があるけれど、純粋で優しい心を持っています」とカジモド役を語る。エスメラルダ役の宮田は「自由を求めるジプシーの女性で、偏見を持たず権力にも屈せずに、自分の意志を伝えられる。弱い立場のカジモドにも寄り添える、優しさとしなやかさを持った人。情熱的な踊りで周囲を魅了していきます」。中世の時代、人々の差別と偏見の中で孤独に生きる2人が出会い「恋愛感情とはまた違った、すごく深いところでつながる絆で結ばれているのでは」と、その関係性を寺元も宮田も同様に感じている。

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フィ-バスとエスメラルダの恋は社会の差別の中にあり、フロローは信仰者である自分自身との葛藤の中で彼女への愛に翻弄される。それぞれの心理ドラマの中で描かれるのは、人生や社会の光と闇。ただの愛の物語では終わらない。作品の魅力を2人は「ミュージカルとして楽しいと同時に、人間について普段はあまり感じられないようなことに気づく瞬間があったり、すごく素敵な体験ができる作品だと思います」(寺元)、「人間の内面にフォーカスが当てられているので、考えさせられるきっかけや何かを受け取ってもらえる、ご覧いただく時間が必ず深い時間になる作品です」(宮田)と熱く語る。

中でも作品の根幹に据えたアラン・メンケンの楽曲が素晴らしい。特にオープニング。舞台上には、有名なバラ窓や白と黒の大理石ふうのタイル、石像など、ノートルダム大聖堂を模した空間。そこに、16名のクワイヤ(聖歌隊)による荘厳な合唱が劇場全体に響き渡り、一気に引き込まれる。俳優たちは祈りに来た会衆のように登場し、物語へと誘う。「舞台には緞帳が無く、お客様も会衆の一人としてそこにいるような演出です。また、舞台装置を人力で動かしたり、お客様の想像力を掻き立たせるような演出も見どころです」と宮田。その中で、カジモドを演じる寺元の体力と精神的疲労は並大抵ではない。寺元は「身体表現として体を歪めてずっと舞台に立っているので、体力勝負。ずっと膝を曲げ続けているので、今の段階から下半身中心に筋トレを始めています。音楽は美しいメロディや世界観が魅力ですが、音域が広く難しい曲がたくさんあり、顔も歪めたまま歌うのでより負荷が強くて。でも、そこに立ち向かっていくだけの価値のあること。自分の持っているものを全部使って、当たって砕けろの精神で突っ走っています」。

今回、大阪では初めての上演となる。その意気込みをふたりから。「僕自身、どんなことが起きるかワクワクしています。この作品は、自分とは違う他者を受け入れるという平和のメッセージが強いので、今この時代にやる意義をより一層強く感じています。1回1回を精いっぱい務めていきたい」(寺元)。「権力や差別の時代に、愛や希望を求める人間の姿を描いた作品。演じる側も大好きな作品なので、熱意をもって準備して、この感動をお届けできるように頑張りますので、楽しみにしていてください」(宮田)。

2019年、ノートルダム大聖堂は火災に見舞われ、尖塔と屋根を失った。当時公演中だった名古屋公演では募金箱を設置、集まった義援金全額が復興支援に送られた。現在、大聖堂の修復作業はほぼ完了、2024年に一般公開が再開。世界中の多くの人たちの祈りと思いの拠りどころであるノートルダム大聖堂。そこを舞台に描かれる宿命と愛のミュージカルは、人間を見つめながら中世の時代を超え、現代を生きる私たちに未来へ向かう一筋の希望を与えてくれる。

取材・文/高橋晴代
ⒸDisney 撮影:上原タカシ(これまでの公演より)




(2026年6月12日更新)


写真左より)宮田愛、寺元健一郎

劇団四季 ミュージカル『ノートルダムの鐘』

チケット発売中(11月29日(日)公演分まで) 
Pコード:597-197(ぴあシート:597-198)
▼7月22日(水)~2027年2月7日(日)
大阪四季劇場(ハービスPLAZA ENT内)
〈バリュー〉
S席-12000円 A席-9500円 B席-7500円 C席-4500円
〈レギュラー〉
S席-13000円 A席-10000円 B席-8000円 C席-5000円
〈ピーク〉
S席-14500円 A席-11000円 B席-9000円 C席-6000円
※12月~2月公演分は、8月2日(日)10:00~一般発売開始。
※初日・千秋楽公演は「四季の会」会員による事前抽選販売のみ。
※公演当日3歳以上は有料(膝上観劇不可)。3歳未満は入場不可。
[問]劇団四季■0570-008-110

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