ホーム > NEWS > が~まるちょばが新作『ピストルと少年』で届ける 演劇としてのパントマイム
が~まるちょばの最新公演、GAMARJOBAT THEATRE 2026『ピストルと少年』 が、4月4日(土)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール、4月5日(日)に兵庫・アクリエひめじ 中ホールで上演される。
第一部「が~まるちょばショー/短編作品」、第二部「新作長編作品『ピストルと少年』」の二部構成。第一部のショートスケッチでパントマイムの間口の広さに触れ、第二部の『ピストルと少年』でパントマイムによる"言葉のない芝居"に浸るという、それぞれの世界観をたっぷり楽しめる舞台になりそうだ。
作品タイトルをそのまま公演タイトルに掲げるのは、今回が初めて。パントマイムというと身体表現のパフォーマンスとして受け取られることも多いが、HIRO-PONが届けたいのは、そのイメージだけではない。
「パフォーマンスだったらいいやと二の足を踏む人の気持ちを変えてみたいという思いから、あえて作品名を公演の看板に掲げました」と、その理由を明かし、「僕の思うパントマイムは、やっぱり演劇であって芝居である」とまっすぐに語った。

スキルアップのためにも新作は定期的に作っている。「常日頃からパントマイムだったらどういう作品ができるだろうというアンテナを張っています。今回のストーリーも、たまたまそのアンテナに引っかかった感じです」とHIRO-PON。タイトルにもある"ピストル"については、「ピストルを持ったこの男がどういう感情に至るかということを伝えなければいけない」と説明。手の形で示して"ピストルです"と教えるのではなく、男の心の動きまで立ち上げることが大切だと続けた。
その考え方は、食べるしぐさひとつにも表れる。「ご飯を食べたふりではなく、きちんと飲み込んで初めて成立します。嘘じゃなくなる。寒いふりだったらジェスチャーになるけど、パントマイムの場合は寒くなきゃいけない」。見えない感情や状況まで身体で見せることが、HIRO-PONの言う「芝居としてのパントマイム」だ。
「これだけ言葉を使わずに人の心を動かすことができる表現だということを知ってもらいたい」と改めてパントマイムの魅力を語る。「10人いたら10通り、100人いたら100通りの見え方がある。人それぞれの経験によってイメージするもの、想像するものが異なるのも面白いところだと思います」。自分の感覚で物語に入り込める余白もまた、『ピストルと少年』の醍醐味になりそうだ。
これまで世界35カ国以上で公演を行ってきた。そんなHIRO-PONの今の心境は「日本一になりたい」。「日本の人に知ってもらいたい。日本に生まれ、当たり前のように日本文化で育った人たちに評価してもらうことが真価としては高いのではないかと思います」と公演に向けて意欲を示した。
取材・文/岩本
(2026年3月31日更新)