ホーム > NEWS > 劇団四季のストレートプレイ作品、 7年半ぶりに京都で上演!
劇団四季のストレートプレイ『恋におちたシェイクスピア』が、京都劇場で7年半ぶりに幕を開ける。今作のベースは、マーク・ノーマンとトム・ストッパード(昨年11月逝去)の脚本でアカデミー賞7部門を受賞した同名映画(1999年日本公開)。2014年にリー・ホールの舞台脚本によりイギリス・ウェストエンドで舞台初演し、劇団四季では2018年に青木豪の演出で初演した。名作『ロミオとジュリエット』の誕生に、若きシェイクスピアの恋が関わっていたとしたら? という物語。イギリス演劇が発展したエリザベス朝時代を背景に、実在の人物を登場させながらフィクションと事実を巧みに織り交ぜて描いた作品だ。東京公演でウィリアム・シェイクスピア(ウィル役)を演じたひとり武藤洸次が、作品の魅力と京都公演への意気込みを語った。
ミュージカルで知られる劇団四季だが、原点はストレートプレイ。とはいえ、関西には久々の登場だ。武藤は「東京公演の初演を観た時から、ずっと関わってみたいと思っていた作品なので、すごくうれしい」と喜ぶ。東京公演では「その場で芝居が生まれていくような空気感をお客さんと一緒に共有しているような感覚があって、とても幸せです」。しかし、ストレートプレイが初めてで、シェイクスピアの戯曲とも関わりが少なかった武藤は「最初は本当に不安でした」という。そこから歴史的背景や史実を調べ、作品内に引用された戯曲を読み、徹底的に言葉と立ち向かった。青木の演出は「一人一人に合った演出を付けていただき、刺激的で楽しかった」と語る。
主人公ウィルを「才能だけでなく、弱さや葛藤、衝動も含めて、とても人間臭い一面がある人物」と捉え「冒頭では、名作を生み出す才能を持ちながらスランプで言葉を失っている状態のウィルが、ヴァイオラとの恋をきっかけに再び言葉や演劇への情熱を取り戻していきます」。女性が舞台に立つことを禁じられていた時代に、男装して舞台に立とうとするヒロイン・ヴァイオラも魅力的だ。「ヴァイオラは詩が好きな聡明さもあり、恋焦がれる女性的な可愛らしさとか、お客様が彼女に感情移入できるような魅力がたくさんある女性なので、いろいろな魅力を見つけてほしいですね」。
武藤の好きなシーンは「ウィルがヴァイオラに詩を贈ろうとする、コメディ要素のあるバルコニーのシーン。それと2幕最後に『ロミオとジュリエット』を劇中劇で演じるふたりのシーン。劇中劇がウィルとヴァイオラの愛の関係と重なっていく、その構成がすごく美しい。演じていても自分自身がウィルとヴァイオラと重なって、不思議な感覚に陥っていって。それが本当にロマンチックでもあり切なくもあり、すごく好きなシーンです」。どちらも今作の見どころだ。
演出の青木が今作を「深く、新しく、そして軽やかにいきたい」と言う舞台は、グローブ座をモチーフにしたセットを人力で動かし、音楽とともに物語が進んでいく。「巧みな構成で、観ていて迫力があります。フィクションでありながら、シェイクスピア自身の人生や当時の劇場文化を、史実を踏まえてリアルに描き、その中で演劇が生まれていく瞬間をお客様が覗いているような感覚になれる芝居。シェイクスピアの美しい言葉を織り交ぜ、美しい男性 4重唱や笑いどころもあって軽快なテンポで流れていくので、ストレートプレイを観慣れていないお客様でも、物語が進むにつれてその中に没入できるような感覚で楽しんでいただける作品になっていると思います」。シェイクスピア作品を知っている演劇ファンにとっては、楽しさ倍増の芝居でもある。「この作品の、人を愛する喜びや演劇への愛、情熱を、京都でより深くお届けできたらと思っています。ぜひ劇場で体感していただけたらうれしいです」。
取材・文/高橋晴代
撮影(舞台写真)/上原タカシ
(2026年2月20日更新)
チケット発売中 Pコード:597-192
▼4月25日(土)~5月24日(日)
京都劇場
〈平日夜〉S席-10000円 A席-8500円 B席-6500円
〈平日昼・土日祝夜〉S席-11000円 A席-9000円 B席-7500円
〈土日祝昼〉S席-12000円 A席-9500円 B席-7500円
※公演当日3歳以上有料(膝上観劇不可)。3歳未満の入場不可。
※初日、千秋楽の取り扱いなし。
※公演スケジュールの詳細は公式サイトをご確認ください。
[問]劇団四季■0570-008-110
公式サイト
https://www.shiki.jp/applause/shakespeare/