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ホーム > NEWS > 「地元の方々に応援していただけたらうれしい」 鈴木浩介、美弥るりか、神戸が舞台の物語 『流々転々 KOBE 1942-1946』に出演

「地元の方々に応援していただけたらうれしい」
鈴木浩介、美弥るりか、神戸が舞台の物語
『流々転々 KOBE 1942-1946』に出演

2023年に開館50周年を迎えた神戸・大倉山にある神戸文化ホール。2028年の三宮への移転・新ホールオープンも見据え、3年をかけてさまざまな記念事業を企画開催してきた。その掉尾を飾るプロデュース公演が『流々転々 KOBE 1942-1946』。俳人・西東三鬼(さいとうさんき)の自伝的短編小説『神戸・続神戸』(新潮文庫刊)を原作に、演出はカンパニーデラシネラ主宰・小野寺修二、上演台本は京都を活動拠点とするサファリ・P/トリコ・A主宰の山口茜が手掛ける。舞台は第二次世界大戦下の神戸トアロードにあった"国際ホテル"。戦時下の厳しい言論統制に、東京から神戸に移り住んだ三鬼自身がモデルの"私"が、そこで体験した奇妙で鮮烈な人間模様を描く。"私"役の鈴木浩介、"私"と交錯するふたりの女性を演じる宝塚歌劇団出身の美弥るりかが小野寺と共に取材会に参加、意気込みを語った。

50周年記念作品への参加を「光栄に思う」と声を揃える3人。稽古は始まったばかりだ。小野寺は、これまで神戸アートビレッジセンター(現:新開地アートひろば)などの仕事で関わり「神戸には親近感を持っています。神戸ではずいぶん貴重な経験をさせていただいているので、何か恩返しのようなものをできないかなと思っていた」と参加を喜ぶ。上演台本の山口と約1年前から神戸の街を歩き、話を聞いてリサーチし、ワークショップを続けてきた。マイムの動きをベースに、独自の身体表現で魅せる舞台に評価が高い小野寺。「視覚的に想像してもらうシーンを足すことで魅力を増し、皆さんの中に残る何かをお伝えできれば」と話す。

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鈴木は「小野寺作品のファンで、小野寺さんと一緒に作品を作ることが長年の夢でした」と夢を叶えた今回。だが「これまで約1年、私史上で一番長い稽古期間ですが、本番は神戸で2日間3ステージだけ。非常に贅沢な時間を過ごさせていただくというか(笑)。戦時下に集まっていた多国籍の人々や、失くしたものを包み込んで次に向かっていく神戸のエネルギーを、作品を通して皆さんに届けられたら。自分としてはこの2日間に賭けています」。物語の冒頭は鈴木の一人芝居で始まる。

美弥は娼婦の波子と後に"私"の妻となる絹代役。「今まで演じたことのない2役で、波子さんはもう謎がありすぎる女性(笑)。絹代さんはこれからです」。まだ数回の稽古で「今まで経験したことのない、いい刺激をたくさんいただいています。たくさん学んで成長したい」と意欲的だ。神戸は「在団中に休息を楽しんでいた街で、すごく特別な場所です」と懐かしみ、うれしそう。
山口からのメッセージも代読された。「ドキュメンタリーでありながら、三鬼の目を通したフィクションである、ということを意識して執筆に取り組んできました。神戸、戦争、そして西東三鬼という3つのキーワードを手掛かりに現在稽古中です。観客の皆さんが、良い週末だったと感じてくださったり、小説を読んでみたくなったり、神戸を今一度歩いてみたくなったり、人生に少しの気づきを得たりしていただけたら」と思いを伝えた。

今回は事前に小野寺のワークショップを4回実施。延べ120人の参加者の中から小野寺が「一緒にやりたい」と思った関西で活動する俳優やダンサー10人に声をかけ、加えて神戸大学から6人のエキストラによる総勢19名。関西チームだけで稽古を先行、1月下旬にすでに東京で稽古をした鈴木と美弥が関西に入り、小野寺が合体させて作り上げる舞台。チーフプロデューサーの岡野亜紀子は「新ホールへ向けての大きな、また新たな1歩につながれば」と期待する。

最後にメッセージを3人から。「僕らが見た神戸のおもしろさや素敵だと思うことを作品にたくさん入れます。神戸最高、というただ単純なことではないですが、自分の街をもう一度見直してもらう機会にはなると思うので、そんな素敵な時間を過ごしていただけたら」(小野寺)。「皆さんの心に残る作品を頑張って作るのは当たり前なんですけど、この演劇を観る前と観た後で、神戸を見る景色が変わってしまうぐらいにできれば。演劇を大好きになるようなきっかけになる作品にしたいです」(鈴木)。「神戸に住んでいない方にももちろん観ていただきたいですけれど、この土地でこの作品をやるという意味を神戸の方に感じていただきたいという思いで作り上げていければ。ぜひとも地元の方々に応援していただけたら一番うれしいなと思っております」(美弥)。

取材・文/高橋晴代
撮影/kazunari tamura




(2026年1月13日更新)


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写真左より)美弥るりか、鈴木浩介、小野寺修二

〈神戸文化ホール開館50周年記念事業〉『流々転々 KOBE 1942-1946』

チケット発売中 Pコード:536-874
▼2月14日(土)17:00
▼2月15日(日)11:30/15:30
神戸文化ホール 中ホール
一般-5500円(指定) U25-2500円(指定、要身分証) 高校生以下-1000円(指定、要身分証)
[原作]西東三鬼(「神戸・続神戸」(新潮文庫刊))
[演出]小野寺修二
[上演台本]山口茜
[出演]鈴木浩介/美弥るりか/他
※2/14(土)公演終演後、アフタートークあり。([出]小野寺修二/鈴木浩介/美弥るりか)
※2/15(日)15:30公演終演後、アフタートークあり。([出]小野寺修二/山口茜)
※未就学児童は入場不可。25歳以下及び高校生以下チケットをお買い求めの方は当日、年齢確認ができるものを持参してください。都合により出演者が変更となる場合がありますので予めご了承ください。出演者が変更となった場合等のチケット払戻は致しかねます。予めご了承ください。演出の都合上、一部見えづらい場面がある可能性がございます。座席列は「1列」が最後列となります。本公演チケットを「チケット不正転売禁止法」の対象となる「特定興行入場券」として購入者の氏名・連絡先を確認のうえ販売致します。主催者の同意のない有償譲渡は禁止されております。
[問] 神戸文化ホールプレイガイド■078-351-3349

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