ホーム > NEWS > 「めちゃめちゃ苦労してます」 「東京ブギウギ」など数々の名曲も披露 キムラ緑子がブギの女王・笠置シヅ子に挑む!
ブギの女王・笠置シヅ子の波乱に富んだ半生を、華麗なレビューと服部メロディー、そして「東京ブギウギ」「買物ブギー」などの名曲の数々で描く音楽劇『わが歌ブギウギ-笠置シヅ子物語-』。
生前の笠置シヅ子と親交の深かった作家・小野田勇による名作で、1987年放送のNHK銀河テレビ小説として、順みつき主演にてドラマ化。好評を博した同作は、1993年3月に東京三越劇場で同じく順みつき主演で音楽劇として舞台化され、2005年から2006年にかけては真琴つばさ主演により上演された。
令和初上演となる今回、笠置シヅ子を演じるのはキムラ緑子。また、服部良一役に松村雄基、花森英介役に林翔太が登場。「いつかシヅ子を演じたい」と思っていたというキムラが、本公演にかける思いを語った。
令和に甦る『わが歌ブギウギ-笠置シヅ子物語-』。"キムラ緑子版"として、どんな笠置シヅ子を見せたいのか。キムラはこう話す。「台本を読んでいて強く感じるのは、笠置シヅ子さんは力強い、人を愛する、人と強くつながる、誰かを励ます、誰かのためになろうとする。そういう力を持った人。この作品は、きっと愛の話になると思います。齋藤雅文さんの演出も、人を助ける、人を愛する、人と人との結びつきを濃く描いています。その濃い関係性を体現する私たちの姿を見てもらえたらと思います」。
「いつか演じたい」と思っていた理由とは。「演じたいというより、昔、劇団をやっていた頃にスタッフの女の子が笠置シヅ子さんのことを大好きで、カセットで歌を聴いていたんです。その子が"ぜひあなたにやってほしい"と言ってくれて、それがずっと心に残っていました。今回こうして出会えた理由はうまく説明できないけれど、笠置シヅ子さんは明るくて、強いパワーを持った、時代が生んだ人。みんなを力づけ、時代を励ます力のもとになるような方だったのではないか。そういう人をやるにはものすごくエネルギーがいるので、自分もそこに向かわないといけないと思っています」。
一方で実在した人物を演じるプレッシャーもある。「笠置シヅ子さんを実際にご存じの方がまだいらっしゃるので、そういう方々に"全然違うやん"と思われたくないですよね。だからこそ、台本に書かれていることをきっちりやる。この作品は皆さんがよく知る実在の歌い手を描いているので、プレッシャーも大きいです。目標は"よく頑張ったな"と思ってもらえるところまで行くことです」。
服部良一と笠置シヅ子という、出会うべくして出会ったコンビ。二人三脚で作り上げた音楽の魅力を尋ねると、こう続けた。「服部先生は"この人なら自分の曲を世の中に伝えられる"と感じたはずだし、笠置シヅ子さんも服部先生の曲がなければというところがあると思います。服部先生が笠置シヅ子さんに書いた曲は、笠置シヅ子さんでなければ歌えないくらい難しい歌だったと聞きました。難しい歌を作り、それを歌える存在がいて初めて曲が届く。そういう関係性の魅力があると思います」。
それだけに歌は「めちゃめちゃ苦労しています」と本音をこぼす。「笠置シヅ子さんは"ブギの女王"と言われていた方なので、そこが一番のプレッシャーかもしれません。完璧にはできないけれど、できるところまで持っていきたいですね」。
また、作品の肝は「懸命に生きている人たちの集まりであること」とも。「みんなが真剣に、死にもの狂いで生きていた時代を描きます。戦後、身体を売って生きる人たちがいて、笠置シヅ子の歌に励まされて生きたという台詞もあります。レコード一枚を抱えて逃げ回ることが、どれほどのことだったのか。誰かを救いたい、自分も救われたいと思って生きる。そんな真剣に生きる姿もお見せできれば」。
「この作品にはいろんな愛の形があって、恋愛だけじゃなく、幼なじみの深い関係なども描かれています。愛の力で誰かを引っ張る、救うというのもドラマの軸となっています。シヅ子さんは花森英介さんと結婚できなくても、子どもを宿し、子どもを生涯愛し続け、歌い続ける。強く人を愛するお話だと思います」とキムラ。日本中に勇気と元気を与え続けた笠置シヅ子の波乱万丈な人生を、歌と踊りを織り交ぜながら濃密に描いていく。
取材・文/岩本
(2026年1月15日更新)
▼1月20日(火)まで上演中
三越劇場
チケット発売中 Pコード:534-560
▼1月24日(土)~2月1日(日)
南座
一等席-12500円 二等席-7000円 三等席-4000円
[作]小野田勇 [演出]齋藤雅文
[出演]キムラ緑子/林翔太/惣田紗莉渚/賀集利樹/曽我廼家寛太郎/一色采子/桜花昇ぼる/松村雄基/他
※公演日時の詳細は公式サイトをご確認ください。
※特別席の取り扱いはございません。日時・席種により取り扱いのない場合あり。4歳以上はチケットが必要。本公演チケットを「チケット不正転売禁止法」の対象となる「特定興行入場券」として販売いたします。興行主の同意のない有償譲渡は禁止いたします。
[問] 南座■075-561-1155