ホーム > NEWS > 梅棒が総力戦で贈る アクションエンターテインメント!
人気のダンスエンターテインメント集団、梅棒(うめぼう)が贈る、20回目の本公演『FINAL JACKET』。大好評の東京、愛知を経て、大千秋楽を迎える大阪公演が間もなく開幕する。梅棒は、作・総合演出を務める伊藤今人を代表に2001年に結成、2012年に劇場進出して13年。J-POPなどの音楽をつなぎ、セリフを使わずにダンスと演技で体現化して物語を繰り広げるという演劇は、他に類がない。今回は客演キャストを入れず、梅棒オリジナルメンバー11名のみ。メンバーだけでの本公演は実に3年ぶりとなる。物語は文明が崩壊した後の世界で、人の心を掌握できるという伝説の"ファイナルジャケット"を巡って巻き起こる大冒険。伊藤と主役の櫻井竜彦、その相棒を演じる鶴野輝一が来阪、作品の魅力を語った。

今回は伊藤が提案した"ファイナルジャケット"を軸に、メンバーと共に物語を作り上げた。「20人ぐらいでやる世界観の話を無理やり11人でやっていて大変」という舞台で、メンバーはメインの役以外に多い人で5役、群衆等を演じている。「全員が重要な役を演じていて、それぞれに見せ場がある」と伊藤。引き裂かれたジャケットの5つのパーツを探し、様々なバトルを繰り広げるマグナス役の櫻井は「武骨で男くさい、アウトロー。これまで他の舞台でもやったことのない役なので、新鮮で楽しいです。でも今回は梅棒の公演の中でも体力的に一番しんどい」と苦笑する。

伊藤は「(櫻井は)過去のトラウマを抱えた内面の芝居がうまく、僕がずっと演じてほしかった役がついに書けた」と喜ぶ。そのマグナスに憧れ、付きまとう孤児の少年で物語の鍵を握るレオン役の鶴野は「お客さんへの前説から導入部分のセリフもあって。僕はずっとダンスだけでセリフの演技は梅棒では初めてで、超挑戦です。大阪のお客さんの反応が怖い...」。ただメンバーで鶴野だけはレオン1役のみなので「全然疲れない(笑)」。
そして伊藤が凶悪な囚人・バルザック役で登場。演出も兼ねるため「出番の多さ、物語の真ん中に立つ悪役という役の大きさも、これまでしたことがなかった。最後の方では僕対10人の殴り合いというパワーキャラなので、大変です(笑)。チャレンジですが、すごく新鮮で楽しみながら暴れ回っています。でも僕が梅棒でこんな大役を担うのは最初で最後かもしれないので、ぜひ観に来てください」。
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今作では、殴り合いに殺陣、カンフーとアナログ全開で、梅棒史上最多の肉体アクションが登場する。カンフーキャラの王八宝(ワン・バーバオ)は、ジャッキー・チェンが好きで孫悟空に憧れる新加入のSuGuRuが担う。「一番年下で身体能力が高く、飛び切り元気」と伊藤。鶴野はバルザックの子分のチャドを演じる梅澤裕介のソロダンスシーンを見どころのひとつにあげる。「毎回アドリブで踊る、すごいソロ。音の体現とはこういうことなんだなって」と毎回舞台袖で見ているほど。そんなダンスやアクションを物語に融合させる楽曲は23曲。櫻井は「冒頭からワクワクするアドベンチャー感があるので、楽しみにしてもらえたら」と話す。

伊藤は音楽について「ワイルドで男臭い世界観なので、必然的に男性ボーカルのロックミュージックが多いです。なので、今回は音楽フェスとかが好きな人がめっちゃハマっています。あと、フックのある強い曲を使うなら、今はアニメの主題歌。展開が起伏に富んでいるし、盛り上がりどころではアニソンが自然に入ってきていますね。」そして作品の世界観を「『北斗の拳』だし『マッドマックス』だし、やってることは『ドラゴンボール』みたいな(笑)。今回は2時間5分のうち、序盤から1時間半はシリアスな空気が多めでストイック。で、溜めて溜めて、後半30分ぐらいで急加速して大爆発! 梅棒アホか!!と(笑)。そこにカタルシスがすごくある」。

今回は観客のリピーター率が高く、また男性客が多いと声をそろえる。「社会人になった男の人たちが、子供だった時のばかばかしさを思い出せるんじゃないかな。男性がめちゃくちゃ楽しめる演劇ってあまりないと思うけど、ウチらはそうだと言い切れます」。少年漫画ファンがきっとハマる舞台がここにある。「演劇が好き、ダンスが好き、音楽が好き、お笑いが好き。どれかひとつでも好きな人なら、絶対に楽しめます!」。

取材・文/高橋晴代
公演写真 撮影:飯野高拓、角田大樹
(2025年12月 4日更新)
チケット発売中 Pコード:539-131
▼12月5日(金)14:00/19:00
▼12月6日(土)13:00/18:00
▼12月7日(日)13:00
COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
S席(当日引換券)-9000円 U-25サービスエリア当日引換券-3500円(25歳以下・身分証明書要提示)
前方サイド注釈付S席当日引換券-9000円(舞台や演出の一部が見えにくい可能性のあるお席)
[作・演出]伊藤今人 [振付・監修]梅棒
[出演]伊藤今人/梅澤裕介/鶴野輝一/遠山晶司/塩野拓矢/櫻井竜彦/楢木和也/天野一輝/野田裕貴/多和田任益/SuGuRu
※未就学児童は入場不可、小学生以上は有料。車椅子でご来場のお客様は、事前に問合せ先までご連絡ください。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888
公式サイト
http://umebou20th.dynamize.net/