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大阪に夏を呼ぶ「船乗り込み」で
八代目菊五郎や六代目菊之助らが
「七月大歌舞伎」をPR!

7月5日(土)から24日(木)まで「松竹創業百三十周年 尾上菊之助改め 八代目 尾上菊五郎襲名披露 尾上丑之助改め 六代目 尾上菊之助襲名披露 七月大歌舞伎 関西・歌舞伎を愛する会 第三十三回」を上演する大阪松竹座。

7月1日には恒例の「船乗り込み」が行われ、八代目尾上菊五郎、六代目尾上菊之助、片岡仁左衛門、中村鴈治郎ら東西の歌舞伎俳優19人が一堂に会し、「七月大歌舞伎」をPRした。

雲一つない晴天に恵まれたこの日、歌舞伎俳優を乗せた船は本町橋を出航し、約2.5キロ先の戎橋へと向かった。船が戎橋に近づくにつれお囃子の音が大きくなり、あたりが高揚感に包まれる。やがて船上から笑顔で手を振る俳優たちの姿が見えると、道頓堀界隈はひと際にぎやかに。口上で俳優の名前が呼ばれるたびに大きな拍手が起こり、大向こうの声も飛び交い、祝祭感に満たされた。

続いて会場を大阪松竹座の前に移し、俳優たちが「七月大歌舞伎」に向けて意気込みを語った。

八代目菊五郎は「菊五郎というと、今現在では江戸の役者のイメージがおありになるかと思いますけれども、初代、二代目は関西で生まれまして、そして江戸で活躍し、大阪で没しております。大阪に来させていただいたおりにはいつも初代、二代目さんのお墓参りをしているのですが、その意味でもこの「七月大歌舞伎」には初代、二代目に顔向けができるようにゆかりのある演目を選ばせていただきました。どれも華やかな演目でございますので、皆様お誘い合わせの上、ぜひ大阪松竹座にお越しくださいませ」と挨拶。

そして六代目菊之助が、「このたび尾上菊之助の名跡を六代目として襲名させていただきました。一生懸命頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします」と続けた。

最後は片岡仁左衛門が登壇し、こう語った。「今年は八代目菊五郎さん、そして六代目菊之助さんの襲名披露でございます。皆様のお力で千穐楽まで大入りが叶いますように、ご後援のほどよろしくお願いいたします。私も頑張りますので、私どもの応援もよろしくお願いいたします。本当に今日はありがとうございました」。

手締めの前には「今年は音羽屋さんの襲名なので江戸締めでいこうかなと思ったんですけども、やはり長年続いた「七月大歌舞伎」ですので、恒例に従い大阪締めで締めたいと思います。皆様のご多幸と世界平和、そして全員が無事、当公演を勤められますよう祈念いたしまして手を締めたいと思います」と仁左衛門。「打~ちましょ!」という仁左衛門の発声に合わせて俳優とファンとが一緒になって手を打ち、公演の成功を祈った。

取材・文/岩本




(2025年7月 2日更新)


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©岡本隆史

松竹創業百三十周年
尾上菊之助改め 八代目 尾上菊五郎襲名披露
尾上丑之助改め 六代目 尾上菊之助襲名披露
「七月大歌舞伎」
関西・歌舞伎を愛する会 第三十三回

▼7月5日(土)~24日(木) ※10日(木)、17日(木)休演
大阪松竹座
一等席-22000円 二等席-11000円 三等席-6000円
[出演]尾上菊五郎/尾上菊之助/片岡仁左衛門/中村歌六/中村鴈治郎/中村扇雀/坂東彌十郎/中村錦之助/片岡孝太郎/中村時蔵/中村萬太郎/中村壱太郎/中村米吉/中村隼人

《昼の部》11:00
一.『新版歌祭文 野崎村』
二.『羽根の禿」「うかれ坊主』
三.『梅雨小袖昔八丈 髪結新三』

《夜の部》16:30
一.『一谷嫩軍記 熊谷陣屋』
二.『八代目尾上菊五郎 六代目尾上菊之助 襲名披露 口上』
三.『新古演劇十種の内 土蜘』

※部ごと、日ごとに出演者が異なります。詳しい出演者・スケジュールは公演公式ホームページにてご確認ください。
※4歳以上はチケット必要。日時・席種により取り扱いのない場合あり。本公演チケットを「チケット不正転売禁止法」の対象となる「特定興行入場券」として販売いたします。興行主の同意のない有償譲渡は禁止いたします。

[問]大阪松竹座■06-6214-2211

公式サイト
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/osaka/play/892

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