ホーム > NEWS > 川下大洋と松井康人のカワマツペアが 竹内銃一郎作の豊かでポップな不条理コメディ 『今は昔、栄養映画館』を「関西風」でプロデュース!
「カワマツの劇#1『今は昔、栄養映画館』」が、8月23日(土)から25日(月)まで大阪・in→dependent theatre 2ndにて上演される。
竹内銃一郎の代表作のひとつである『今は昔、栄養映画館』。「待ち続ける二人」を描く不条理劇ではあるものの、笑いに包まれた妙なリアリティが持ち味の戯曲で、これまでも数々の名優たちにより上演されてきた。本作を、80年代にこの芝居を上演した劇団そとばこまちの出身者である川下大洋と松井康人の[カワマツペア]が「関西風」でプロデュースする。
AチームにはTHE ROB CARLTONのボブ・マーサムと満腹満、Bチームには川下と松矢一平が出演。セリフをすべて関西弁にすることで作品が本来持つ爆発的な面白さが表出するに違いない。
チケットは発売中。
1980年代。
日本が小劇場ブームに沸いていた。
つかこうへいをはじめ、竹内銃一郎、野田秀樹、北村想たちが現れた。
彼らは私たちの憧れで、皆こぞって彼らの作品を上演した。
当時私と松井がいた劇団そとばこまちはオリジナル作品を年に一回ほど、あとは
つかこうへい、シェイクスピア、ニールサイモン、何でもやる「ポップな」劇団だった。
そんな中に竹内銃一郎の「今は昔、栄養映画館」があった。
「不条理劇」なのに、ずっと笑って観ていられるポップな芝居。
映画の完成試写会場。
招待客を大勢呼んだ監督と助監督の二人。(※)
正装で客の来るのを待っている。
が、いくら待っても誰も来ない。
そのうち電話が鳴る。
招待した大物が、席を確保して欲しいという。
助監督に脱がせた服を置いて席を取る監督。
あと5分で始まるというのに誰も来ない。
だが電話は鳴り続け、監督は席を確約し続け、助監督は服を脱がされ続ける。
そしてとうとう......
そとばこまちの公演では私が監督、希代の名優ブロッコリ哲が助監督だった。
「あと5分」なのだが、プレッシャーと焦りでアドレナリンが
大量に出ている当人達にしてみれば1時間にも感じるのか。
追い詰められた二人の馬鹿げたリアリティ。
その1時間を、観客にも体験してほしくて
今回は関西を代表する二人の俳優に出演してもらう。
2013年に THE ROB CARLTON「スカイ・エグゼクティヴ」
で衝撃を受けて以来、彼らを激推しして来た私だが、
二人なら、あの時の私たちを遙かに超えるドライブ感と
リアリティに裏打ちされた必笑の不条理を見せてくれるだろう。
彼らの底力と新しい魅力を充分に味わっていただきたい。
いやそれより私自身が、彼らの演じる監督と助監督を見たくてしょうがないのだ。
※(正確には「監督と自称する男1」と「助監督と呼ばれる男2」)
川下大洋
(2025年7月29日更新)
川下大洋と松井康人。1980年代、劇団そとばこまちで共に活動。芸名は「はりけーんばんび」と「松矢一平」。二人とも役者として劇団を関西のビッグネームに押し上げることに貢献し、またスタッフとしても川下は宣伝美術を担い、劇団の対外イメージのポップ化に尽力、松井は制作・舞台監督として大きな公演を次々に実現させた。私生活でもルームシェアをするなど気の合う仲間だった。いまでも無二の友人であるそんな二人が、演劇プロデュースユニットを組むことになった。マルチな才能を発揮したい二人の目指す先は、行き着く先は、いったい……?
川下は退団後フリーを経て、後藤ひろひとと Piperを、三上市朗・後藤ひろひとと大田王を結成。また「ドナインシタイン博士」を名乗り、「研究発表」活動を続けている。
松井は退団後フリーを経て、現在は女優・丹下真寿美とのプロデュースユニット「T-works」でプロデューサーとして活動している。
作:竹内銃一郎
演出:川下大洋
出演:
A:ボブ・マーサム(THE ROB CARLTON)、満腹満
B:川下大洋、松矢一平
会場:in→dependent theatre 2nd
〒556-0005 大阪市浪速区日本橋4丁目9-5
日程:
8月23日(土) 14:00(A)、17:00(A)
8月24日(日) 13:00(A)、16:00(A)、19:00(B)
8月25日(月) 13:00(A)、16:00(A)
・受付開始は開演の45分前、開場は開演の30分前
・未就学児童入場不可
料金:
全席指定 一般4000円
スペシャルシート6000円(最前列8席、サイン入りパンフレット付き)
学割2000円(公演当日要学生証提示)
企画・製作・お問い合わせ:
カワマツペア
【TEL】090-8437-7300
【E-mail】contact@rivpin.jp
【URL】https://rivpin.jp