世界初演！　総合芸術オペラ『みづち』その日、あなたの中の“なにか”が目覚める― - NEWS

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世界初演！　総合芸術オペラ『みづち』
その日、あなたの中の“なにか”が目覚める―

6月28日(土)・29日(日)、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールにて、いのち・ちきゅう・みらいプロジェクト実行委員会による『地球の叫びオペラ「みづち」』が上演される。

広大なびわ湖ホールのステージいっぱいに広がる、圧巻の舞台美。
しかもこれは、映像に頼らない―
人の手と力、そして心で創り上げられた"本物"の舞台。
音楽は、大河ドラマ「西郷どん」や様々な映画音楽を手掛ける作曲家・富貴晴美氏による完全新作。その美しい旋律を歌い上げるのは、日本を代表するオペラ歌手たち。鳥肌が立つほど艶やかで力強いその歌声が、物語を美しい日本語で紡ぐ。

物語のテーマは「水」―
この美しい日本列島をかたちづくってきた、大いなる自然の象徴。
古来より私たちの中に流れる、日本人の心を呼び覚ますような舞台だ。

オペラというと、少し遠く感じるかもしれない。けれど『みづち』は、日本語のオペラ。歌、音楽、言葉のシャワーを全身で浴びたその日から、きっと、あなたの中のなにかが動き出すはず。

本公演は小学生から入場可能だが、特に小学校高学年以上のお子さまにおすすめだ。長編の舞台となるので、鑑賞される際は、会場の皆さまが気持ちよく舞台を楽しめるよう、保護者の方のご協力をお願いします。SNSでは練習風景なども発信中！　舞台ができあがっていくプロセスも、ぜひご一緒に楽しんでほしい。

チケットは発売中。

制作発表

稽古風景

稽古場の様子はこちら

＜こんな方にこそ届けたい＞

◇こどもの頃に触れたかった「本物の芸術」を、今こそ体験したいあなたへ
◇感受性豊かな子どもに、一生ものの記憶を届けたい保護者の方へ
◇音楽を学ぶ学生たち、また学生にプロフェッショナルの魂を感じてほしい先生方へ
◇家族で「美しい時間」を共有したいすべての皆さまへ

（2025年6月 9日更新）

Check

地球の叫びオペラ「みづち」

チケット発売中　Pコード：290-866

▼6月28日(土) 14:00
▼6月29日(日) 15:00

滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール大ホール

[作・台本]丹治富美子
[作曲]富貴晴美
[指揮]下野竜也
[演出]岩田達宗

[出演]
小太郎：小堀勇介（テノール）
夕月姫：迫田美帆（ソプラノ）
吾嬬重藤：黒田博（バリトン）
八重：澤畑恵美（ソプラノ）
志斐：中島郁子（メゾ・ソプラノ）
黒姫：向野由美子（メゾ・ソプラノ）
村長：久保田真澄（バス）
みづち：伊藤貴之（バス）
他

[合唱]藤原歌劇団合唱部
[管弦楽]日本センチュリー交響楽団

※販売期間中は1人1公演4枚まで｡チケットは､6/14(土)朝10:00以降に引き換えが可能となります｡

＜「みづち」とは水の精霊＞

～『みづち随想』丹治富美子～　より

「みづち」という言葉は、日本の古典にその語源をたどることができ、「み」は水、「つ」は現代語の「の」にあたる助詞、そして「ち」は霊を意味する。すなわち『水の精霊』のこと。本作ではこの「みづち」を、水を司る自然界の神と位置づけ、古代から続く日本人の自然観を、壮麗な音楽とともに現代に甦らせる。

＜原作・作曲ともに女性が手がけた、きわめて希少な新作オペラ＞

この「みづち」の原作を手がけたのは、源氏物語研究家の丹治富美子氏。彼女は現在、長野県・軽井沢の森の中で、風や小鳥、虫たちの声に耳をすましながら、静かに自然と共に暮らしている。その姿勢そのものが、この物語の底に流れる「自然と人の共生」の精神そのもの。“行列のできる演出家”岩田達宗氏も、この原作と作者の生き方に深く感銘を受け、今回演出として名を連ねる。原作・作曲を女性二人が手がける新作オペラは極めて珍しく、まさに時代の感性を映す、今だからこそ生まれた芸術作品といえるでしょう。

＜あらすじ＞

舞台はおよそ千年の昔
平和な村を襲った日照り、大地は割れ、草木は枯れ、村は死にかける
不思議な老人の話を頼りに、村を救うため一人の若者が旅立つ、若者の名は小太郎

深い沼の底に住み、雲を呼び雨を降らし民を見守る伝説の神「みづち」
「みづち」を求める苦しく厳しい小太郎の旅
鳥に導かれ　出会った黒姫から、「みづち」が自分のところだけに雨を降らせようとたくらむ押黒族に捕らえられていることを聞き　救出の方法を教えられる

力を貸してくれるという吾嬬重藤を訪ね、重藤の娘　美しき聡明な夕月姫と出会う
二人は互いに惹かれあい将来を誓う

押黒族との激戦は続き、ついに小太郎たちは「みづち」が捕らえられている洞穴を発見する
小太郎は傷つき弱っていた「みづち」を水藻の衣で包む
大音響とともに「みづち」が一瞬その姿を見せる

あたりに響く天の声
自然の営みを破壊してはならぬ
ふるさとを守り　自然を育み　共にあることを
子々孫々にまで伝え続けていくことを諭すのであった