ホーム > NEWS > 久本雅美、有沙瞳をゲストに迎え 新春の南座は淡路島とコラボの松竹新喜劇で初笑い
京都・南座のお正月は恒例の『初笑い!松竹新喜劇 新春お年玉公演』。2025年は淡路島の全面協力で楽しい趣向が用意された。演目はAプロが勘違いから生まれる恋のドタバタ劇『春の夢 鳴呼!恋は勘違い』。シェイクスピアの『夏の夜の夢』を松竹新喜劇ならではのアレンジで。Bプロは老舗旅館の人間模様を描く『淡路島 温泉町値上がり中』。60年ぶりの上演となる『温泉町値上がり中』の舞台を淡路島に置き換え、島の名産品やゆかりのスポットが登場する心温まる人情喜劇だ。ゲストにはおなじみの久本雅美と、23年に宝塚歌劇団を卒業した初参加の有沙瞳。このふたりと新体制の劇団を担う5名が意気込みを語った。
1月2日(木)・3日(金)はA・Bプロそれぞれの開場前に、南座前で劇団員による特別行事"しころ太鼓"を演奏する。また3日(金)・4日(土)のBプロ開演前には舞台上で淡路人形座によるおめでたい神事『戎舞』も披露。そして本公演は、両プロ共に終演後"新春ご挨拶"がつく。
会見では「ゲストのおふたりのお力をお借りして、いい公演にできるように頑張ります」と藤山扇治郎が口火を切り、全員がお正月から南座の舞台に立てる喜びを語った。「Aプロはお金持ちのボンボンで有沙さんに抱きつく役。僕が楽しみにしているところです(笑)」(渋谷天笑)、「Aプロは子どもでも楽しんでいただける作品になれば。Bプロは嘘つきで強欲な旅館の主人。あまりやったことがないお役なので挑戦かと」(曽我廼家一蝶)、「Aプロは旅館の姉娘、Bプロは近所の若女将役。2役の差を出せるように務めたい」(曽我廼家いろは)、「Aプロはひな人形の役です。曽我廼家でずっとやっている役なので大事にしたい」(曽我廼家桃太郎)とそれぞれが意気込みを語った。
久本はBプロのみの出演で、先代から旅館を支えて来た女中・おげんを演じ、松竹新喜劇に15回目の出演となる。「最初、小さい時から観ていた伝統ある大舞台に出るのは相当勇気がいりました。でも、笑って泣いて、という人情味あふれる世界は松竹新喜劇ならでは。役者として学ぶことはすごく多かったです」と振り返る。また有沙は「関西は温かい気持ちになれる場所なので、戻って来たかった」と初参加への思いを語り、「7、8年ぶりの関西弁です。Aプロでは恋に勘違いする女の子で、劇中で歌わせていただくところもあります。私、男の方に抱きつかれるとか初めてなので、わ!エライこっちゃと(笑)」と可愛い天然ぶりを発揮。
公演期間中、Bプロではロビーで淡路島の物産が販売され、淡路島3市の全市長も応援に来場する予定だ。
取材・文/高橋晴代
(2024年12月25日更新)
チケット発売中 Pコード:529-261
Aプロ:『春の夢 嗚呼!恋は勘違い』
Bプロ:『淡路島 温泉町値上がり中』
【Aプロ・Bプロ共通】新春ご挨拶(お芝居に続いて新春のご挨拶を申し上げます。途中、休憩はございません)
※Aプロ、Bプロは出演者が異なります
▼2025年1月2日(木)~8日(水)
(木)(金)12:30/15:30 (土)(日)(月)(火)(水)11:00/14:00
南座
一等席-7500円 二等席-3500円 三等席-2500円
[出演]藤山扇治郎/渋谷天笑/曽我廼家一蝶/曽我廼家いろは/曽我廼家桃太郎/渋谷天外/江口直彌/曽我廼家文童/曽我廼家玉太呂/川奈美弥生/戸田ルナ/松竹新喜劇劇団員
[ゲスト]久本雅美/有沙瞳
※日時により取り扱いのない場合あり。4歳以上は有料。本公演チケットを「チケット不正転売禁止法」の対象となる「特定興行入場券」として販売いたします。興行主の同意のない有償譲渡は禁止いたします。
[問]南座■075-561-1155