Kバレエ スクールの
“Kumakawaメソッド”ワークショップ、
関西初登場！

熊川哲也が率いるKバレエトウキョウ（旧：Kバレエカンパニー）の指導員たちが、関西初の公開講習会「Kバレエ スクール スペシャル・ワークショップ」を兵庫県立芸術文化センターで開催する。小学1年生から高校生、バレエが趣味の大人たちを対象にした4クラスを、3名の講師陣が2日間に渡って指導。受講者を募集し、鑑賞だけでもOKの公開ワークショップだ。英国ロイヤル・バレエ団のメソッドをベースに生み出され、海外の活躍を照準入れたバレエのプロを目指すＫバレエならではの"Kumakawaメソッド"。その内容を具体的に実践し、発表する。Kバレエ スクールの校長・蔵健太が会見に臨んだ。

蔵は1997年に英国ロイヤル・バレエ団に入団、ソリストとして活躍後、10年に渡り日本人で初めて英国ロイヤル・バレエ学校の専任教師を務めた。「子供たちにいろいろな機会を与えるバレエ教育事業を活性化させたい」と熊川に乞われ、これまでのKバレエ スクールに加えプロを目指すためのKバレエ アカデミーが開講、2023年9月より校長に就任。「ひとりでも多くのダンサーを世界に輩出したい」と意気込む。ロンドンで約30年間のバレエ生活の中、熊川から多くを学んだ蔵は「熊川ディレクターが英国ロイヤル・バレエ団で築き上げた経験を言葉で受け継ぎ、分析し、アジア人の骨格や筋肉の強みを生かしたものが"Kumakawaメソッド"。今回はそのお披露目の場です」と熱く語る。

その指導方法は「まずはコミュニケーション、そして視覚、聴覚、運動感覚の能力を大事に子供たちを教えています。子供は『楽しい』から始まり努力する。でも、努力の仕方がわからず、辞めたり挫折したり。海外では効率的に技術を伸ばすだけではなく、ひとりの社会人として育てるための新しいレッスンが多く考えられています。上手になる方法や体の使い方など、日本の今までのレッスンとは違うやり方で工夫するきっかけを与えたい。それをこの2日間にシェアできたら」。

熊川は「関西はエネルギーがあるから、子供たちもきっとエネルギーがある。僕が東京でやっていることをぜひ関西で紹介してきて」と蔵を送り出した。「子供たちの中でひとりでも上手になるきっかけが持てたら。たった2日間ですが、ちょっとした動きで変われる、ちょっと違うやり方でできるようになる、という話ができる2日間になれば。年代やレベルで楽しみ方は違うと思うので、楽しませ方にこだわりをもった楽しいワークショップにします。暑い夏、熱いエネルギーも含めて一緒に過ごしましょう！」。

取材･文：高橋晴代

（2024年8月 8日更新）