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髙木雄也が一人8役に挑戦!
「アイドルの僕ではなく役として観てほしい」

Hey!Say!JUMPのメンバー髙木雄也が、女優の清水くるみと東京で生きる男と女の10の情事を描く会話劇『東京輪舞』に主演する。一人で8役を演じるという髙木の思いとは――?

原作はオーストリアの劇作家アルトゥル・シュニッツラーが1900年に発行した『輪舞』で、情事前後の会話を描写した問題作といわれている。1998年には『ブルールーム』というタイトルで20世紀の英国に翻案した舞台がニコール・キッドマン主演で上演され、その過激な内容で大きな話題となった。今回は舞台を東京に置き換え、脚本を山本卓卓、演出を杉原邦生が担う。

オファーを受け髙木は、「今の自分にできるかなと思ったんです。やりたいという気持ちはあるんですけど、舞台や映像の仕事で俳優として経験値が上がったからこそ、まだ実力が伴っていないという葛藤があって、できないんじゃないかと。気持ちの切り替えもそんなにスパッとできるほうではないし、8役もある。でもやらないで後悔するよりは、努力を選んだほうが今後の自分のためになると思ったんです」と意気込む。

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配達員や息子、インフルエンサーなど8役を演じるうえに、多面的なキャラクターが短編小説のようにつながっていき、一筋縄ではいかない物語だ。「カップルのいろんな絡みがあり、自分自身でも持っていない感情がすごく多いです」と打ち明ける。また、ファンからは見たくないという声が届いているという情事のシーンは、「あえて描かれないんです。情事のシーンがあったほうが見せ場としては楽かもしれない。言葉だけで伝えるからこそハードルが高く、言葉が大事。そのエロスとリアルさを楽しんでいただければ」と言う。

早速、稽古場で声色を変えて8役を演じてみたところ、「杉原さんから『声色は無理に変えなくていい。役がつかめて入ったら自然と変わるから、自ら狙いにいかなくてもいい』と言われたんです。役への入り方のテンションや間、ちょっとした意識の仕方など色々とアドバイスをもらっています」と格闘中だ。経験では、役に入った瞬間はセリフを考えていない時だと言い、「何も考えないで、頭の中に文字を浮かべず普通にしゃべれている時ですね。もっといろんな人間の複雑な感情を表現できる役者になれたら」。

膨大なセリフの量のおかげで楽屋でも台本を読む日々。Hey!Say!JUMPメンバーには「どれか一役やってみてよ」と茶化されているそうだ。「アイドルの僕を観に来る方は多いと思うけど、そろそろ役として観てもらえるようになったらうれしいですね」と真剣な眼差しでほほ笑んだ。

取材・文/米満ゆう子
撮影/福家信哉




(2024年3月 8日更新)


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〈PARCO PRODUCE 2024〉 『東京輪舞』

【東京公演】

▼3月10日(日)~3月28日(木)
PARCO劇場


【福岡公演】

▼4月5日(金)・6日(土)
久留米シティプラザ ザ・グランドホール

Pick Up!!

【大阪公演】

3月10日(日)一般発売 Pコード:523-845
▼4月12日(金)15:00
▼4月13日(土)13:00/17:30
▼4月14日(日)13:00
▼4月15日(月)13:00
森ノ宮ピロティホール
全席指定-11000円 
[原作]アルトゥル・シュニッツラー
[作]山本卓卓
[演出]杉原邦生
[出演]髙木雄也/清水くるみ
※未就学児童は入場不可。本公演チケットを「チケット不正転売禁止法」の対象となる「特定興行入場券」として販売致します。本公演のチケットは主催者の同意のない有償譲渡が禁止されております。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888

【広島公演】

▼4月19日(金)
広島上野学園ホール

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