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「リラックスして楽しんでほしい」
海外の人たちが歌舞伎の魅力を気軽に楽しめる新企画
大阪松竹座で開催!

海外からの観光客が多く訪れる大阪・道頓堀の大阪松竹座で、日本の伝統芸能・歌舞伎の魅力を海外の人たちにわかりやすく紹介する特別な歌舞伎公演が誕生する。連日18時から開演する初めての企画"ナイト歌舞伎"。第一部は『歌舞伎のみかた』。片岡千壽(せんじゅ)が解説役となり、英語通訳者が舞台上で同時通訳を交えて説明する。歌舞伎の映像や後半の演目の解説、さらに観客は舞台上で歌舞伎を直に体験できるお楽しみ企画も。第二部は、能の"翁(おきな)"をもとにしたご祝儀舞踊のひとつ『操り三番叟(さんばそう)』を上演。糸でつながれた人形が三番叟を踊るという、楽しくおめでたい演目だ。三番叟に片岡千次郎、人形を操作する後見には片岡愛三朗。千壽と千次郎が意気込みを語った。

「やる気に満ちあふれています」「気合十分でございます」。初企画の公演に出演する喜びを語る千壽と千次郎。ふたりは上方歌舞伎俳優を育成する松竹上方歌舞伎塾の第1期生で、約30年一緒に修行してきた仲だ。「歌舞伎っておもしろいんだなと身近に感じていただけるように。外国のお客様にわかりやすいガイドにしたいので、少し違う目線で新しい『歌舞伎のみかた』ができたら」と、解説役が経験豊富な千壽。第一部では観客を舞台に誘い、実際に刀を持って立廻りを体験できたり、豪華絢爛な衣裳の女方との撮影タイムなど楽しい企画が予定されている。SNSでの拡散も可能だ。

千次郎は「『操り三番叟』は歌舞伎味もあるし、パントマイムのように糸で操られている表現で娯楽性もあります。三味線の音楽や太鼓などの演奏も入るので、この三番叟から日本のおめでたい初春のにぎわいや華やかさを感じて、日本の文化に触れていたければ」と話す。滑稽な味わいのある三番叟の化粧に、今回は特別に松竹梅や鶴亀など日本のおめでたいものづくしも化粧に取り入れるという。「どんな顔で登場するのかお楽しみに。衣裳もすごく細かい刺繍がしてある日本独特のものなので、オペラグラスで隅から隅まで観てください。僕がいかに糸に操られているお人形さんに見えるか。そう見えたら大きな拍手をいただきたいです!」。千壽も「一緒になって気軽に参加して、笑って拍手して、リラックスして楽しんでください」。

海外の人たちはもちろん、日本の歌舞伎初心者にとっても楽しめる公演だ。そして公演の後は「道頓堀にはお好み焼きやタコ焼き屋さんがたくさんあります。ぜひ、食べてみてください!」。上演時間は『歌舞伎のみかた』40分、休憩15分、『操り三番叟』20分を予定。

取材・文:高橋晴代




(2024年1月11日更新)


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写真左より)片岡千次郎、片岡千壽

Night KABUKI in Osaka Dotonbori

「一、歌舞伎のみかた/二、操り三番叟」

チケット発売中 Pコード:522-882
▼1月22日(月)~28日(日)
(月)(水)(木)(金)(土)(日)18:00 (火)15:00/18:00
大阪松竹座
全席指定席-6000円
[出演]片岡千壽/片岡千次郎/片岡愛三朗
※4歳以上はチケットが必要。「一、歌舞伎のみかた」では、英語と日本語を交えて解説いたします。イヤホンガイド(日本語・英語)のお貸出しはございません。本公演チケットを「チケット不正転売禁止法」の対象となる「特定興行入場券」として販売いたします。興行主の同意のない有償譲渡は禁止いたします。
[問]大阪松竹座■06-6214-2211

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