NEWS

ホーム > NEWS > 坂東玉三郎からのお年玉は 気軽に楽しめる3公演を上演

坂東玉三郎からのお年玉は
気軽に楽しめる3公演を上演

今年100周年記念を迎えた大阪松竹座。101年目のスタートとなる2024年は、人間国宝・坂東玉三郎の多彩な魅力が詰まったお正月から開幕する。1月ひと月の間に「初春お年玉公演」、「はるのひととき」、そしてコンサート「星に願いを」というバリエーションに富む3公演を開催。さらに、幅広い観客に気軽に観てもらおうと公演の料金設定を4段階に。「「初春お年玉公演」のC席は1500円、「はるのひととき」「星に願いを」は4等席が2000円という特別料金だ。人気の玉三郎公演、大阪松竹座は初めてという人や学生はもちろん、複数回観ても負担は少ない。「世の中の状況が厳しい中、劇場に足を運びやすい公演があってもいいのでは」と賛同した玉三郎。演目の魅力と意気込みを語った。

1月3日(水)から始まる「坂東玉三郎 初春お年玉公演」は、まずお正月の「口上」と「女方の魅力」のお話から。そして、歌舞伎の演目の中で唄われる地唄『黒髪』と『由縁(ゆかり)の月』を舞う。華やかな衣裳と共に玉三郎の美しさが際立つ舞踊だ。2作の間には大阪松竹座100年の歴史を映像で紹介するほか、『天守物語』の富姫と亀姫の二役の姿でも登場し、箏の演奏も披露する予定。18日(木)から3日間は、今年7月の南座公演に続く春風亭小朝との共演「坂東玉三郎 はるのひととき」。小朝の人情噺『越路吹雪物語』の中で、玉三郎は「小朝さんの後ろで越路さんの影のようなイメージで、6曲ぐらい歌わせていただくような構成を考えております」。

そして小朝の落語『芝浜』に続き、玉三郎が地唄『雪』を舞う。「地唄はお座敷、あるいは小さな空間で発展してきた芸術。これは、動きが少ない中で音楽に乗って情緒纏綿(てんめん)とした空気が劇場に流れていく、長唄の歌舞伎舞踊とはまったく違った、凝縮された中での魅力があると思います」。

26日(金)からの3日間は「坂東玉三郎コンサート 星に願いを」。「歌は音楽に乗ったセリフと思っています」と話すコンサートも2017年から回を重ねてきた。その歌声は、柔らく伸びやかで心地よい。大阪松竹座でのコンサートは今回が初めて。音楽のジャンルに縛られず「星にかかわる数曲と、あとはこれまで歌わせていただいたものを並べていきたいと思っております」。玉三郎は「お客様に"来てよかった"と思っていただけるものを作ることが私たちの責任」とキッパリ。「楽しんでお帰りいただくために劇場でお正月の雰囲気をどのように作るか、考えております」。

取材・文:高橋晴代




(2023年12月28日更新)


Check

坂東玉三郎 初春お年玉公演

『口上~女方の魅力~』/『黒髪』/『由縁の月』/他

チケット発売中 Pコード:522-880
▼2024年1月3日(水)~14日(日)14:00
大阪松竹座
S席-10000円 A席-5000円 B席-3000円 C席-1500円 
[出演]坂東玉三郎/上村吉弥
※4歳以上はチケットが必要。本公演チケットを「チケット不正転売禁止法」の対象となる「特定興行入場券」として販売いたします。興行主の同意のない有償譲渡は禁止いたします。
[問]大阪松竹座■06-6214-2211


坂東玉三郎 はるのひととき

チケット発売中 Pコード:522-658
▼2024年1月18日(木)~20日(土)14:00
大阪松竹座
1等席-12000円 2等席-7000円 3等席-4000円 4等席-2000円 
[出演]坂東玉三郎/春風亭小朝
※4歳以上はチケットが必要。本公演チケットを「チケット不正転売禁止法」の対象となる「特定興行入場券」として販売いたします。興行主の同意のない有償譲渡は禁止いたします。
[問]大阪松竹座■06-6214-2211


坂東玉三郎コンサート 星に願いを

チケット発売中 Pコード:253-270
▼2024年1月26日(金)~28日(日)14:00
大阪松竹座
1等席-12000円 2等席-7000円 3等席-4000円 4等席-2000円 
[出演]坂東玉三郎
※未就学児童は入場不可。本公演チケットを「チケット不正転売禁止法」の対象となる「特定興行入場券」として販売いたします。興行主の同意のない有償譲渡は禁止いたします。
[問]大阪松竹座■06-6214-2211

チケット情報はこちら