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松竹新喜劇、お正月は新リーダー5名×久本雅美の
人情喜劇で初笑い

お正月恒例の京都・南座公演は、新体制となった松竹新喜劇が南座出演8回目となる久本雅美をゲストに迎えて贈る『初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演』で開幕。コロナ禍は休止していた"しころ太鼓"も復活し、八坂神社の初詣に行きかう人たちへ南座前から晴れやかな音を響かせる。松竹新喜劇の劇団員、藤山扇治郎、渋谷天笑、曽我廼家一蝶、曽我廼家いろは、曽我廼家桃太郎の5名が軸となる初めての南座公演だ。演目は、Aプロ『小判掘出し譚(ものがたり)』とBプロ『蕾(つぼみ)』に、"新春のご挨拶"を加えた二部制。観劇後、チケットの半券があれば次回は半額料金で観劇できるという、まさにお年玉公演。演目と割引企画は、先輩たちの意見も取り込み5人で考え、提案した。新たな挑戦に意気込む一蝶、いろは、桃太郎に、その思いと演目の見どころを聞いた。

『小判~』は、主役の無一文の青年・大西を藤山寛美が最後に演じて以来36年ぶりの上演となる。大西の先祖の家から時価1億円相当の小判が見つかり大騒動となる物語で、笑いの中に人間の本性が垣間見える作品。今回、大西は天笑が演じ、松竹新喜劇の演出は3回目となる村角太洋が令和バージョンで演出する。一蝶といろはは、小判を渡すまいと行方不明の大西を必死で探し回る役。「南座の客席を走り回ります」。桃太郎は、自転車に重い荷物を積んで走る宅配便の男を演じる。趣味がロードバイクで「こけたりしてドタバタ芝居のテンポを崩さないように」現在ギアを重くして練習中だ。

『蕾(つぼみ)』はわかぎゑふの作・演出で、自身のオリジナル作品『お見合』を、おなじみの松竹新喜劇のために書き換えた新作。大阪船場の老舗料亭を舞台に家族の絆を温かく描く物語で、『小判~』では顔見せ的出演の久本が長女役、長男の嫁にいろは。一蝶は初の女役に挑み「どこにでもいる大阪のおばちゃんの感じで。2本ご覧いただいた方に違いが出ればいいなと」。これまで娘役が多かったいろはも新たな挑戦。「ありがたいです。ちょっと変わってる会社の専務と未亡人役。難しいですけど、新たないろはを観てもらえたら」。店員役の桃太郎は「『小判~』ではボ~ッとした男の子、『蕾(つぼみ)』ではええとこのボンボン。楽しいです」。お正月の南座の客席は3人が「活気があって、ウキウキしてる空気を感じる」と声をそろえる。「上演時間は1時間40分ぐらいで、お客様に優しい値段設定です。参拝のついでに気楽に観に来てほしい」(一蝶・いろは)、「これからグイグイくる役者なので、今のうちに観といてください!(笑)」(桃太郎)。

取材・文:高橋晴代




(2023年12月28日更新)


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写真左より)曽我廼家桃太郎、曽我廼家一蝶、曽我廼家いろは

初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演

【Aプロ】『小判掘り出し譚』&新春ご挨拶
【Bプロ】『蕾(つぼみ)』&新春ご挨拶
※Aプロ、Bプロは出演者が異なります

チケット発売中 Pコード:521-978
▼2024年1月2日(火)13:00【A】/15:30【B】
▼2024年1月3日(水)13:00【A】/15:30【B】
▼2024年1月4日(木)11:00【A】/14:00【B】
▼2024年1月5日(金)11:00【A】/14:00【B】
▼2024年1月6日(土)11:00【A】/14:00【B】
▼2024年1月7日(日)11:00【A】/貸切
▼2024年1月8日(月・祝)11:00【A】/14:00【B】
南座
一等席-7000円 二等席-3000円 三等席-2000円 
[出演]藤山扇治郎/渋谷天笑/曽我廼家一蝶/曽我廼家いろは/曽我廼家桃太郎/
曽我廼家八十吉/曽我廼家玉太呂/川奈美弥生/江口直彌/
里美羽衣子/千葉由香/関口義郎/戸田ルナ/泉しずか/山本喜楽/
前田絵美/森光冬/千草明日翔/山田俊/河合祥子/能勢優菜/
兵頭有紀/坂口勝紀/山本鈴
[ゲスト]久本雅美
※日時により取り扱いのない場合あり。4歳以上は有料。本公演チケットを「チケット不正転売禁止法」の対象となる「特定興行入場券」として販売いたします。興行主の同意のない有償譲渡は禁止いたします。お申込み、ご購入いただくチケットにはお申し込み時のお名前が印字されます。
[問]南座■075-561-1155

公式サイト
https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/m2401shinkigeki/