人情芝居、歌謡ステージ、舞踊ショー
梅沢富美男劇団が贈る珠玉のエンターテインメント
大阪公演が間もなく開幕！

梅沢富美男劇団の新歌舞伎座公演が、11月17日(金)に幕を開ける。今回は、旅番組で共演したことをきっかけに「いつか一緒にやりたいねと話していた」という水森かおりを迎えて、人情芝居、歌謡ステージ、舞踊ショーの三本立てで贈る。公演に向けて9月に梅沢が来阪、話を聞いた。

第一部は、構成・脚本・演出を梅沢が手掛ける人情芝居『忠治外伝より 富美男とかおりの泣いて笑って火の車お万』で、水森は時代劇初挑戦となる。「若い方には馴染みのないお芝居で、国定忠治という、当時のアウトローの物語があって。その『国定忠治外伝』をもとにした人情芝居をやります。水森かおりちゃんには、僕が演じる極悪人・山形屋藤蔵と対峙するアウトローの女性"火の車お万"を演じてもらいます。水森かおりちゃんに合うように当て書きして、啖呵を切るセリフも女性ならではの語呂に変えて。ただ、優しく見えないように、歩き方も大股で、ガニ股で歩くようにして、男になった気持ちで演じてもらうように演出したいと思っています」。

一方、梅沢が演じる山形屋藤蔵は、ヤクザ、女郎屋、警察とさまざまな顔を持つ極悪人。「卑怯で弱虫で、長いものには巻かれろという男。偉そうにふんぞり返っていても、相手が"国定忠治だ"と聞いた瞬間に頭を下げるような弱い人間です」。立ち回りあり、笑いあり、見どころたっぷりにお届けする。「剣劇というお芝居を貫くだけではなく、笑ったり泣いたり、そういうお芝居にしたいと思っています」。

第二部は、水森かおり・梅沢富美男が贈る『歌謡オンステージ』。「皆さんご承知のとおり、水森かおりちゃんは本当に歌がお上手なので、彼女の歌をたっぷりと聞いていただきたい。ゲストには、元AKB48の岩佐美咲ちゃん。彼女も秋元康さんから演歌を勧められたくらい演歌がとてもお上手なので、楽しんでいただきたいです」。

第三部『華の舞踊絵巻』は、『源氏物語』をテーマにした舞踊ショー。「『源氏物語』の踊りは、以前からやってみたいと思っていたんです。『藤娘』の"藤"を"もみじ"に変えて、『もみじ娘』として踊ります。ステージに上がるのは15～16人。主役だけがいいものを着るのではなく、全員が源氏の格好をして、小道具も衣裳も全員で同じ豪華なものをそろえて、華やかにお見せしたいと思います」。

公演は11月17日(金)から30日(木)まで、大阪・新歌舞伎座にて。チケット発売中。

（2023年11月14日更新）