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『伝説のリトルバスケットボール団』
来冬に備えたプレビュー公演が開幕!

2024年2~3月に本公演が実施されるミュージカル『伝説のリトルバスケットボール団』のプレビュー公演が、7月27日に東京・タワーホール船堀で開催された。これに先立って行われたゲネプロと囲み取材の様子をレポートする。

本作は、パク・ヘリム作、ファン・イェスル作曲による韓国の人気ミュージカル。本国のミュージカル賞である「イェグリーンミュージカルアワード」主要部門におけるミュージカル賞、演出賞、脚本賞にノミネートされた。日本初演となる今回は、上演台本・訳詞を私オム、演出をTETSUHARUが手がける。キャストには橋本祥平、梅津瑞樹、糸川耀士郎、吉高志音、太田将熙、平野良が名を連ねた。

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劇中では、学校でいじめに遭い「自分は誰にも見えていない」という失意の中で自ら命を絶とうとする高校生スヒョン(橋本)が、彼の身体に憑依する高校生の幽霊3人組(梅津・糸川・吉高)をはじめ、弱小バスケットボールチームを率いるコーチ(平野)や部員(太田)と心を通わせていく様子がテンポよく描かれた。出演者はいずれも本物のボールを用い、歌とダンスを交えながらキャラクターに秘められた葛藤を体現する。特に終始弱腰に徹しながらも役の"成長"を見せる橋本と、過去から"再起"しようともがく役を演じた平野による熱を帯びた芝居が胸に迫った。

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囲み取材には、キャスト全6人が登壇。今回のプレビュー公演が来冬の本公演に向けた取り組みであることを強調しつつ、座長の橋本は「僕らの使命は、たくさんの人にこの物語を伝えること。プレビュー公演では今ある全力を尽くしますが、来年に向けた伸びしろも楽しみにしていただければ」と言葉に力を込める。

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梅津は実年齢の30歳を持ち出し、「脇の下と生脚を出す姿は今後見られないかもしれません」と苦笑しつつ、「童心に帰って駆けずり回った稽古の日々で、10代を一緒に過ごした友人の存在を思い出した」と青春を振り返った。バスケ経験者で劇中でもダンクシュートを次々と決めていた糸川は「本公演までの半年間で皆のバスケレベルも格段に上がるはず」と共演者をチラ見して煽る。同じく経験者の吉高は「半年後には体力もついて、さらにキラキラした青春バスケのエネルギーを作品にぶつけたい」と意気込んだ。

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「生きている人の時間が止まり、亡くなった人の方が先に進んでいることってあると思います。取り残されたという想いを抱えている方がこの作品をご覧になって、一歩進む足がかりにしてもらえたら」と内容に踏み込んだのは、太田。これを受けるように、平野も「この5人が歌って踊って、お芝居をしている姿を見るだけで胸が熱くなります」と核心に迫る。さらに「場当たりでシュートを8割外しました」と告白し、その様子を見ていたスタッフから「(本番では)照明もありますから」とフォローされた舞台裏を明かしていた。

取材・文:岡山朋代




(2023年8月 8日更新)


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左から太田将熙、糸川耀士郎、平野良、橋本祥平、梅津瑞樹、吉高志音

ミュージカル『伝説のリトルバスケットボール団』

【東京公演】

(予定)2024年2月15日(木)~25日(日)


【大阪公演】

(予定)2024年3月2日(土)・3日(日)
[作]パク・ヘリム
[作曲]ファン・イェスル
[オリジナル・プロダクション]アンサン文化財団、IM Culture
[演出]TETSUHARU
[日本語上演台本・訳詞]私オム
[音楽監督]田中葵
[出演]
スヒョン役:橋本祥平
ダイン役:梅津瑞樹
スンウ役:糸川耀士郎
ジフン役:吉高志音
サンテ役:太田将熙
ジョンウ役:平野良
[バンドメンバー]
キーボードコンダクター:田中葵
ギター:朝田英之
ベース:澤田将弘
ドラム:足立浩
[問]info@fabinc.co.jp

公式サイト
http://littlebasketball.jp/