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今夏の南座は春風亭小朝が
坂東玉三郎の素顔に迫る!?

世に言う、魔が差したっていうやつだと思うんですよね。もちろん面識はあるんですけど、本当に驚きました」。京都・南座での『坂東玉三郎 夏のひととき』の共演者として、玉三郎丈本人から指名を受けたという落語家の春風亭小朝は、その時の心境や本公演への意気込みを喜びの表情と共に明かした。

2020年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』では、玉三郎が正親町天皇、小朝がその弟である天台座主覚怨を演じ話題となったが、舞台での共演は今回が初めて。本公演は、対談に始まり、小朝の落語、玉三郎の舞踊としっとりした濃密な構成で上演。小朝は早くも楽しみで仕方がない様子で、特に気合が入るのが「対談」。「まずはお客様が知りたいだろうなというところから始まって。例えば玉三郎さんが昔、海外旅行に行って、よく素潜りしてたとかっていうのを知らない方が多いと思うんですよ。"玉三郎と素潜り"って、ちょっと思いつかないでしょ。なぜ素潜りをしたのか。そして、どうなったのか。聞いてみたいでしょ?もちろん、ちょっと深い話もさせていただければなと思ってます。玉三郎さんは極めた人じゃないと到達しないところにきていて、ものの見方がおもしろいんですよ。芸もそうなんですけど、人生観とか死生観とか、光と影みたいなものにもとてもこだわってらっしゃる。最近の発言で気になるのは、いい意味で達観したというか、諦めがあるんですね。肉体的にも年齢的にも"もういいでしょ"と。大昔に玉三郎さんに"『娘道成寺』は、いつごろまで踊るつもりですか?"って聞いたんですよ。そしたら"娘に見えなくなったらやめます"と。その時は容姿のことをおっしゃってたと思うんですけど、今は肉体的な条件として難しくなってきてると。これは玉三郎さんご自身でも予測がつかなかったことだと思うんですよね。なので、今後のことも含めて、その辺の心境みたいなものもうかがってみたいし...。
2日間、ネタはかぶらせませんので、まったく違う話が聞けると思います」。

片や落語は元々講釈ネタという『一豊と千代』を披露する。山内一豊と賢妻・千代との夫婦の物語だが、「玉三郎さんから『軽くて笑いの多いものを』というリクエストがあったので、これは全編笑わせる噺。相思相愛のラブストーリーなんですが、大河ドラマ的ではなく、月9ドラマ的に描いてるというか。気持ちの良い噺ということと、おしまいの演出を思いついてしまったものですから、それがやりたくてね。ちょっと他の落語にはない演出を入れているので、初めての方はそこを楽しみにしていただきたい。ラストの5分! こんなことを南座でやっていいのかと(笑)。ヒントは、音楽が入ります。大ヒット曲が流れて...。あとは見てのお楽しみですね」。

公演は7月29日(土)・30日(日)南座にて。チケット発売中。

取材・文:松尾美矢子
(C)岡本隆史




(2023年7月20日更新)


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坂東玉三郎 夏のひととき

チケット発売中 Pコード:519-240
▼7月29日(土)・30日(日)14:00
南座
S席-12000円 A席-7000円 
[出演]坂東玉三郎/春風亭小朝
※日時・席種により取り扱いのない場合あり。4歳以上はチケットが必要。本公演チケットを「チケット不正転売禁止法」の対象となる「特定興行入場券」として販売いたします。興行主の同意のない有償譲渡は禁止いたします。お申込み、ご購入いただくチケットにはお申し込み時のお名前が印字されます。
[問]南座■075-561-1155

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