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五関晃一・戸塚祥太(a.b.c-z)が初共演で名作に挑む

開場100周年記念として今、映画やミュージカルなど多彩なラインナップを上演中の大阪松竹座。その中で「演劇の力を伝える作品を」と取り上げたのが『夜曲~ノクターン~』。「スーパー歌舞伎Ⅱ」や『ワンピース』など大阪松竹座と縁のある横内謙介が、1986年に自身の劇団「善人会議」(後の扉座)で初演した小劇場演劇の名作戯曲『夜曲 放火魔ツトムの優しい夜』だ。700年前の武士たちを目覚めさせてしまったツトムが、過去の愛憎劇に巻き込まれていく不思議な夜の物語。演出には劇団「柿喰う客」代表で気鋭の演出家・中屋敷法仁。気弱な新聞勧誘員で放火魔のツトム役に五関晃一(A.B.C-Z)、十五と名乗る武士役には戸塚祥太(A.B.C-Z)が初共演でW主演、それぞれが取材会で思いを語った。

かつて小劇場ブームの中、横内が20代で書いた今作は、初演後さまざまな演出家やキャストで上演を重ねてきた。「居場所のない主人公が、放火に頼ってしまう話。その鬱屈とした孤独感は、40年を経た今、僕らの時代よりも深まっているのかもしれない」と横内は話す。

今回、戸塚と初共演の五関は「とても新鮮です。自分のキャラをわかってくれているので、アドリブのシーンでは安心感があり、思いっきりぶつかっていくことができます」。ジャニーズの舞台以外でメンバーとの出演自体が初めての戸塚は「貴重な時間、すごく楽しみです。セリフの分量も殺陣のシーンもたくさんあって正直びっくりしていますが、僕はアクションが好きなので気持ちが高ぶっています」と意気込みを見せ、五関も「ナヨナヨしていたツトムが自分と向き合い、最終的にはひとつ乗り越えるところまで徐々に駆け上がっていく部分を大事に演じたいと思います。観ていただいた方たちが、何かぶつかっている壁をぶち破れる手助けをできたら。僕たちにしかできない、今の時代の『夜曲~ノクターン~』をお見せしたいと思っています」と力強く語る。

続く戸塚は「物事は正義や悪ではなく、なぜそうなったのかが重要だと思っています。現代は"君は何をどう信じるのか"が大切な時代。ぜひ劇場に観に来て、それぞれ感じたことを持って帰ってほしい」。最後に横内は「ツトムの悲しさが今の若者たちにどこかで引っかかってくれるところがあるかもしれない。今、時代の閉塞感を抱えている人たちに、共感と明日の力を与えるようなお芝居です。生身の人間のすごさを伝えられる公演になれば」と期待を寄せた。

公演は6月6日(火)から22日(木)まで、大阪松竹座にて。チケット発売中。

取材・文:高橋晴代
©松竹




(2023年6月 2日更新)


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左から戸塚祥太、五関晃一

大阪松竹座開場100周年記念 『夜曲~ノクターン~』

チケット発売中 Pコード:518-528
▼6月6日(火)~22日(木)
(月)(火)(木)14:00 (水)(土)(日)12:00/16:00 (金)18:00
※6/6(火)16:00、6/14(水)14:00、6/21(水)14:00/18:00
※休演=6/9(金)、6/15(木)、6/19(月)
大阪松竹座
1等席-12000円 2等席-5000円 
[脚本]横内謙介 [演出]中屋敷法仁
[出演]五関晃一/戸塚祥太/兒玉遥/相楽伊織/愛原実花/河合雪之丞
※日時・席種により取り扱いのない場合あり。未就学児童は入場不可。本公演チケットを「チケット不正転売禁止法」の対象となる「特定興行入場券」として販売いたします。興行主の同意のない有償譲渡は禁止いたします。
[問]大阪松竹座■06-6214-2211

公式サイト
https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/202306osaka/

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