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早乙女太一、観客と共に作る
「今の僕たちの大衆演劇」

2019年劇団朱雀(すじゃく)の復活公演を見事に果たした、2代目座長早乙女太一。2022年はNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』への出演など、テレビドラマでの活躍が目立った。コロナ規制が緩んだ今、前回の公演から2年半振りの公演『祭宴』で劇団朱雀が2023年始動する。総合プロデュースと演出を担う早乙女が仕掛ける「今、僕たちの感覚で作る大衆演劇」。その思いを乗せた今回の公演について、内容と意気込みを早乙女に聞いた。

大衆演劇とは「もともとは、家族構成の旅回りでお寺や神社を巡って届けていき、その地域の人たちと一緒に作っていく公演」と早乙女。今もいろいろな劇団があり、各地に大衆演劇場もある。「大衆演劇の良さを大事にしながら、今の曲を使ったりダンスと日舞など両極端なものを掛け合わせたりして、今の人たちの感覚で入りやすいものを演目に取り入れて作ります」。

演目は3部構成。1部は女形の舞踊から。「古典的な女形の踊りから、今の音楽と表現方法で作ったもの。僕としては昔から今につながる流れのようなものができたら、と。今回は多分、今までで一番いいものが作れると思う」。早乙女のため息が出るほど美しい女形や剣舞は必見。2部は日替わり芝居。コメディや悲劇など約9本の時代劇の中から、何をやるかは当日のお楽しみ。「前の日に稽古して次の日に本番やって、また稽古して次の日本番。大衆演劇のこういうおもしろさは残していきたいと思う。でも今回、これだけ大きい劇場でこれだけ演目を変えるのは初めてなので、チャレンジですね」。

そして3部はお祭。「最初はいつもお客さんと一緒に歌うところから。でも単純に楽しくワッショイ! だけでなく、最後の最後は今回の僕のテーマとして舞の原点である"奉納"に立ち返り、祭から祀りごとへつながっていく。コロナ禍を経てこれからまたよみがえりますように、人の心に活気が取り戻せるように、そんな思いを込めて祈れたらいいなと思っています」。復活や再起の象徴の鳥、それが朱雀だ。「僕の中で、舞台はただ観てもらうだけではなく、一緒にその空間を作っていくものだと思っています。僕が今まで培ってきた芸事を全部詰め込んであるので、玉手箱のようにいろいろな出し物が出てきます。お祭に行くような気持ちで気楽に楽しんでいただけたらうれしいです」。全編アナログの舞台、祭はサイリウムなしの拍手と声援で参加を。

公演は5月19日(金)から31日(水)まで、東京・かめありリリオホール、6月7日(水)から11日(日)まで、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール、その後、福岡・沖縄公演あり。チケット発売中。

取材・文:高橋晴代




(2023年5月15日更新)


Check
早乙女太一

劇団朱雀『祭宴』

【東京公演】
▼5月19日(金)~31日(水)
かめありリリオホール

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード:518-454
▼6月7日(水)~11日(日)
COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
全席指定-8800円
[出演]早乙女太一/早乙女友貴/富岡晃一郎/久保田創/安田桃太郎/小川智之/岩崎祐也/熊倉功/南誉士広/藤原儀輝/関根アヤノ/高畠麻奈/小林礼佳/沙也香/Yui Watanabe/Mai Watanabe/Peco/鈴花奈々/葵陽之介
※6歳以上有料、5歳以下入場不可。
※開場時間・開演時間が変更になる場合がございます。
※都合により興行内容の一部を変更する場合がございます。
※政府や自治体等の方針により、感染症対策にご協力いただく場合がございます。
※LDHオフィシャルホームページにて注意事項を必ずご確認のうえお買い求めください。
※販売期間中はインターネット販売のみ。1人1公演4枚まで。チケットの発券は6/5(月)朝10:00以降となります。※複数枚でお申込み・ご購入された場合、【通路を跨いでのお席】または【縦並びでのお席】になる可能性があります。
[問]サウンドクリエーター■06-6357-4400

【福岡公演】
▼6月16日(金)~18日(日)
キャナルシティ劇場

【沖縄公演】
▼6月24日(土)・25日(日)
アイム・ユニバース てだこホール 大ホール

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劇団朱雀オフィシャルサイト