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須賀貴匡が念願の京都・南座の舞台で
極悪人役に挑む

浄土真宗の開祖として仏教を広めた親鸞聖人の誕生850年記念の今年、五木寛之の人気シリーズ小説『親鸞』を原作に初めて舞台化。平安末期、動乱の京都に生まれた親鸞の青春の物語を描く『若き日の親鸞』だ。不遇の環境に生まれた少年が、数々の修行や人々との出会いを経た先に、待ち受けるものとは...。後に親鸞となる主人公には松竹新喜劇の藤山扇治郎、その妻となる女性には元宝塚歌劇団の娘役で元"うたのおねえさん"のはいだしょうこ、そして主人公をつけ狙う黒面法師役に須賀貴匡ら、多彩なジャンルの出演者が結集した。今回はこれまでにない大悪役を演じる須賀、稽古を控えて意気込みを語った。

今でも"仮面ライダー龍騎"の熱いファンが多い須賀。舞台でも活躍中で、関西には2022年の『薔薇と海賊』以来の登場となる。今回オファーを受けて「まさか南座さんに呼んでいただけるなんて」と驚いた。南座は、2004年公開の映画『娘道成寺 蛇炎の恋』の撮影で初めて南座の舞台に立ち「いつかこの舞台で芝居ができたらと常々思っていたので、とても光栄です」。今回の共演者は全員が初対面だ。「いろいろな出自の人たちの演技に触れて、自分がどう変化していくかが一番の楽しみ」と話す。

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演じるのは、後に黒面法師となる伏見平四郎の17歳から42歳まで。フィクションの役で「親鸞聖人とは対極にいる欲の塊で、世の中の悪を一手に引き受けているような極悪人。原作より濃厚に描かれています」。得度し範宴(はんねん)となった主人公を陥れようと暗躍する。「人間の中に誰にでも潜んでいる悪を集約させたのが僕の役ではないかと。どこまで膨らませることができるか楽しみです」。また作品は「テンポもいいし、力強く壮大な物語。そして、人間の悩みや葛藤など本質的な部分を知りたい思いは何百年も前から変わらないんだという印象を強く受けました。今、戦争や分断された世界と言われる時代に、この作品をやることはすごく意味があるのではないかと捉えています。若い人たちにも、人間はなぜ争うのか、人間の平等とは果たして何なのか。そういうものを少しでも持って帰っていただけたら」。

20代の頃は京都の撮影所に長く滞在し、自転車で好きなお寺巡りをしていた須賀。「物語に出てくる地名やお寺、鴨川、比叡山が実際にすぐそこにあるので、京都で上演する意味も大きいと思います。僕も行きたいですもん(笑)。お客様にもそんな楽しみを持って来ていただけたらうれしいです」。

公演は、4月10日(月)から29日(土)まで、南座にて。チケット発売中。

取材・文/高橋晴代




(2023年4月 6日更新)


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若き日の親鸞

〈親鸞聖人御誕生八五〇年 立教開宗八〇〇年 慶讃法要記念〉

チケット発売中 Pコード:516-990
▼4月10日(月)~29日(土・祝)
(月)(火)(水)(木)(土)10:30/14:30 (金)(日)14:30
※4/14(金)10:30/14:30。4/18(火)・19(水)・20(木)・22(土)14:30。
南座
S席(1・2階)-12000円 A席(3階)-6000円 
【出演】藤山扇治郎/はいだしょうこ/須賀貴匡/春本由香/曽我廼家寛太郎/嵐芳三郎/三林京子/藤川矢之輔
※日時・席種により取り扱いのない場合あり。4歳以上はチケットが必要。感染予防対策に関するお願いや取り組みは公演HP等をご確認の上、ご来場ください。本公演チケットを「チケット不正転売禁止法」の対象となる「特定興行入場券」として販売いたします。興行主の同意のない有償譲渡は禁止いたします。お申込み、ご購入いただくチケットにはお申し込み時のお名前が印字されます。
※4月21日(金)10:30、27日(木)10:30/14:30、28日(金)10:30は貸切公演。
[問]南座■075-561-1155

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