ホーム > NEWS > 福田悠太らがパワーアップして臨むミュージカル 『悪魔の毒毒モンスターREBORN』大阪初上陸
2020年3月に東京で上演、コロナ禍で大阪公演が中止になったオフ・ブロードウェイ・ミュージカル『悪魔の毒毒モンスター』。この度"REBORN"と銘打ち、パワーアップして再演が決定、大阪に初登場する。この作品は伝説のカルト・ムービーを2009年に舞台化したスプラッタアクションホラーコメディミュージカル。舞台はアメリカ・ニュージャージー。いじめられっ子だった少年・メルビンが産業廃棄物で汚染された街を救おうと立ち上がる。しかし、汚染の黒幕の市長によって廃棄物のドラム缶に放り込まれ、突然変異で醜い緑色のモンスターに! 怪力を得たメルビンは街の悪者を次々と倒すが...という物語。主演の福田悠太(ふぉ~ゆ~)と演出の池田テツヒロが、作品の魅力、大阪公演への意気込みを語った。
毒毒モンスターに変身する福田は、顔の3分の2をマスクで覆い、暑く、動きにくく、最後は背中の痛みに耐えながら...という苦行だが「初演のときは、コロナの規制がない自由を感じられて楽しかった。痛快でした」と笑顔で話す。出演者は5名で、盲目のヒロイン・サラに平野綾、林翔太は12役、宮原浩暢(LE VELVETS)は16役も演じ分け、ベテランの霧矢大夢まで市長など3役を兼ねる。「一流の方々がバカをやるという贅沢さです」と池田。また、生演奏の音楽も「名曲ぞろいでノリやすい」(池田)、「ロックライブという感じ。いい曲で、ずっと口ずさんでました」(福田)とお気に入りだ。
池田が前回やりたくてもできなかったのが観客参加の演出。「今回はちゃんと皆様に参加していただける工夫をいっぱい作っています。どんな状況でも楽しめるように、できる範囲内で最大限のことをします」とペンライトも販売する。「冒頭からタブーで始まる芝居で、コンプラアウトなセリフもいっぱい。ヘンテコなマスクかぶって、お芝居もチグハグに進行していくミュージカルですが、最後にはかっこいいなと思えてくるから不思議。この時期にやる意味がある深いメッセージが込められているので、私はセリフも演出も変えず、その気持ちだけは勝手に乗っけようと思っています」。
また福田は、大好きな作品を大阪で上演できることを素直に喜ぶ。「今、必要なものはこれかもしれません。僕にとってもお客様にとっても大事なものって。僕はかぶりものをすると、さらに本音が言えて、僕のすべてをさらけ出しているような気持ちになるんです。いじめられて引っ込み思案だった子が、身体が大きくなって気持ちも強くなる。メルビンはまさに僕のことです。ぜひ、何も背負わず、裸な気持ちで劇場に来てください。一緒に盛り上がりましょう!」。
公演は1月14日(土)から22日(日)まで東京・EX THEATER ROPPONGI、1月27日(金)から29日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて。チケット発売中。
取材・文:高橋晴代
(2023年1月11日更新)