舞台「FOCUS」最新作、大阪公演が間もなく！
松本利夫と守屋茜が社交ダンスに挑戦！

ボールルームダンス(社交ダンス)と演劇がコラボした新感覚エンターテインメント「FOCUS」。シリーズ5作目の『アップデート』が11月18日(金)・19日(土)、大阪で上演される。

松本利夫(EXILE)を主演に迎え、ヒロインは元櫻坂46・守屋茜。春海四方、金井勇太といった実力派俳優が脇を固める中、タップダンス界のレジェンドHideboHも登場と、豪華キャストで規格外のエンターテインメントを展開する。

桑田慎太郎(松本利夫)、47才。建築デザイン会社取締役。これまで独身生活を謳歌してきた慎太郎だったが、高校の同窓会での旧友・加賀谷直裕(春海四方)たちとの会話をきっかけに「老後」について考えるようになる。仕事帰りの雑踏の中、寂しそうに歩く老人の姿を見て、体が恐怖に支配された慎太郎は気付くと結婚相談所の門を叩いていた。年齢や見た目など注文の多い桑田に対し、アドバイザーの三沢(金井勇太)が提案したのがAIパートナーのマリモ(守屋茜)だった。自分好みの年齢・容姿のマリモに浮かれる慎太郎だったが、これまでと勝手の違う共同生活にストレスを感じる度、三沢やAIエンジニアの五木田陽介(中島健)にマリモのアップデートを要求するようになっていた――。

東京公演を終えた松本利夫と守屋茜が大阪市内で取材会を開いた。

ボールルームダンスに初めて挑戦したふたり。男性グループで踊ることを主としてきた松本は「今回、女性の方とパートナーを組んで、二人三脚のように踊るのは初めてでした。そこが社交ダンスの楽しいところであり、最大の魅力なのかな。難しいところもあった反面、息が合った瞬間、シンクロした瞬間は喜びを感じられて、社交ダンスのパートナーも人生と通ずるものがあるなと感じました」と手ごたえを語る。一方、こんな感想も。「ボールルームダンスは、社交ダンスの中でも僕には一番遠いだろうなと思っていたジャンルで。スローテンポでパートナーと優雅に踊るので、それはノリだけではできない。激しいダンスだとノリでなんとかごまかせますが、これはごまかしがきかない。そこが難しかったですね」。

守屋は特に姿勢に苦戦したという。「自分が思っている以上に体をそらなきゃいけなくて。鏡を見てやっていても感覚が身につかなかったので、近くで先生に見てもらって、アドバイスをもらって、段々慣れてきたという感じでした。時間が空いちゃうとすぐに姿勢が元に戻っちゃうので、そこはすごく難しかったです」。

『アップデート』は脚本家の樫田正剛が松本に宛てて書いたという。桑田慎太郎というキャラクターは松本曰く「ダメ男」。「樫田さんには"どうしようもないダメな男がやるからかっこいい"という美学が昔からあって。ただ、樫田さんが書く僕の役が毎回、ダメ男なんですよね...。いつもありがたい役をいただけるのですが、樫田さんが抱く僕のイメージがそうなのかなって...(笑)」と複雑(!?)な心境を明かした。本作でもそんな樫田の美学が詰まっている。マリモと出会った桑田がどう変わっていくのか、彼の内面的な成長も見どころだ。

感情を出さないAIという難役に挑んだ守屋。「ロボット過ぎないところを出すのが難しかったですが、 "26歳の女性"という大人の部分を出すため、"ここは走らずに歩いてみたら？"と共演者の先輩がアドバイスをくださり、一緒に作り上げていきました。わーっと人格崩壊するような場面では、私自身が日ごろ、あんまり言わないタイプなので、セリフで言っていて気持ちよかったです」。

最後に大阪公演に向けての意気込みを聞いた。「東京公演を終えて、課題もいろいろと見えてきたので、大阪公演までに修正して、さらによいステージを見せられるように頑張ります。ぜひ劇場に足を運んでください。よろしくお願いします」と松本。守屋も「キャスト陣もさらに一丸となって大阪公演を迎えられると思います。大阪ダンサーの方と新たにペアを組み、また違った雰囲気でお見せできるかなと思いますので、東京公演を観に来てくださった方もまた違う一面を楽しんでください。頑張ります！」と笑顔を見せた。

取材・文／岩本

（2022年11月 7日更新）