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昨年の大阪公演で好評を得た演劇集団
アトリエッジのライフワーク的舞台
『流れる雲よ』が再び大阪へ!

関東を拠点として活動している演劇集団アトリエッジが17年前からライフワークとして取り組んでいる特攻隊をテーマにした作品『流れる雲よ 大阪公演2016』が2月21日(日)・22日(月)に大阪・中之島の大阪市中央公会堂で上演される。大阪での初演は、昨年7月の道頓堀ZAZA公演。その時、多くの賛同者を得て、キャパはもちろん出演者も3倍になっての再演が決定した。
 
本公演にあたって、演劇集団アトリエッジ主宰である脚本家の奈美木映里は特攻隊をテーマに据えた理由を「頭で考えてこのテーマを選んだわけではなく、気付いたら“命をかけていた…”という感じです。逆に特攻隊員の英霊の皆様に心寄り添えることで、やっと日本人になれた気がしているくらいです」と語る。
 
そして“特攻隊ミュージカル”と銘打っての理由を以下のように話す。「特攻隊の真実を現代の若い方に伝えるためです。歌って踊って、きっと今の若者と変わらず、夢を見て恋をして、泣いて笑っていたであろう青年たち。戦争によって叶えたかった夢もすべて諦めて、たった一つしかない命を、国のために使うと決めた大和男児たちは、きっと元々は普通に生きたかった一人の青年であったと思うのです。特攻隊の青年たちは昔話の中の特別なヒーローではないんだと伝えたくて、あえて俳優たちは現代風の姿のままで登場させています」
 
初演は2000年。以来、東京では毎年のように上演している。この17年、「ものすごい勢いで変化し続ける時代の中で、変わらない日本人の強く優しく大和心を、どうやって伝えて行けるかいつも考えています」と奈美木。上演のたびに「時を越えて、毎回特攻隊の皆さんから、多くのことを学ばせていただいております。変わらない思いをぶれずに伝えてゆけるように日々精進しています」。
 
この大阪公演を前に「昨年に続き大阪公演が実現できて、その上、大阪市中央公会堂という歴史ある会場で公演させていただけて、本当に光栄です。大阪市中央公会堂は、学徒出陣の出陣式があったと伺っています。そのまま帰ることのできなかった沢山の御霊に捧げるつもりで、背筋を伸ばして祈りを込めて舞台に向かいます」と意気込む。
 
終戦70年を過ぎ、ますます“戦争とは何か”を知ることが難しくなっているのも事実。若い世代にとって“特攻”という題材は少し重いかもしれないが、現代風衣装でのミュージカルに時事ネタも盛り込みと、見やすさも追求しているのが本公演の特徴だ。
 
『流れる雲よ 大阪公演2016』は2月21日(日)・22日(月)に大阪・中之島の大阪市中央公会堂で上演。チケット発売中。



あらすじ
 

舞台は昭和二十年の夏。鹿児島・知覧の特攻基地。各地で最後の抵抗戦が繰り広げられる中、出撃を目前に控え訓練に励む特攻隊員が持ち込んだラジオで軍事ニュースに耳を傾けていると奇妙な放送が混ざっていることに気づく…。
 
陽気な音楽が流れ、彼らの生きる時代では理解できない出来事が紹介されるそのラジオ放送を聴くうちに、これは未来のラジオ放送で日本が敗戦国であることを知ってしまう。日本が負けるなら自分たちはいったい何のために命を捧げるのか。敗戦国となる未来を知っているのに死を選んで何になるのか。ラジオ放送によってつながった過去と未来。
 
“今、日本はいい国ですか?”
 
死の出撃を翌日に控えた特攻隊たちが未来に問いかける思いとは…。「平和な未来」を願って死んでいった若者たちの奇跡の物語。

(2016年2月13日更新)


Check
  

『流れる雲よ 大阪公演2016』

発売中

Pコード448-189

▼2月21日(日)18:00

▼2月22日(月)15:00

大阪市中央公会堂 大集会室 全席自由

大人-5000円
学生以下-3000円
(全席自由)

[問]サンディ アトリエッジ:03-3377-0777

※小学生未満は入場不可。

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