市川染五郎、中村勘九郎、中村七之助らによる情熱の舞台歌舞伎NEXT『阿弖流為』が大阪松竹座で開幕！ - NEWS

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市川染五郎、中村勘九郎、中村七之助らに
よる情熱の舞台歌舞伎NEXT『阿弖流為』が
大阪松竹座で開幕！

市川染五郎

10月3日より、大阪松竹座にて歌舞伎NEXT『阿弖流為＜アテルイ＞』が開幕した。2002年8月に市川染五郎と劇団☆新感線の「Inouekabuki Shochiku-mix」として新橋演舞場で上演された『アテルイ』が、“歌舞伎NEXT”となって誕生。いのうえひでのりの演出で、市川染五郎、中村勘九郎、中村七之助らが新たな息吹をもたらしている。

古代の日本、国家統一を企てる大和朝廷の帝人と、それに抗う北の地に住まう蝦夷（えみし）の民との争いを描いた本作。染五郎は、蝦夷の長、阿弖流為に再び挑み、勘九郎は都の若き役人、坂上田村麻呂を、そして七之助は、立烏帽子と鈴鹿との二役を演じる。

蝦夷の神・荒覇吐（あらはばき）の怒りを買い、愛する人の記憶を奪われ、かの地を別々に追いやられた阿弖流為と立烏帽子は、都で運命的に再会する。二人は盗賊騒動で坂上田村麻呂と出会い、阿弖流為と田村麻呂はお互いにその実力を認め合い、友情にも似た思いを交わすも、帝の巫女であり田村麻呂の姉である御霊御前（市村萬次郎）や右大臣の藤原稀継（坂東彌十郎）の陰謀により、次第に戦いへと巻き込まれてゆく。

手前右：市川染五郎、手前左：中村勘九郎、奥：中村七之助

終始暗い影を落とし、愁いたたえる染五郎と、まっすぐで熱く、まぶしいほどの純真さで魅せる勘九郎のコントラスト。２人の間で時に妖艶に、時に無垢にふるまう七之助に目が奪われる。また、虎視眈々と立身出世を企み、人を人とも思わぬ朝廷の役人と、どんな環境であろうとも懸命に生きる市井の民との対比も鮮やかで、その時々の対立する二つの構造を、客席に誂えた左右の花道がより分かりやすく引き立てる。激しい立廻りやアクション、そして謎が謎を呼ぶスリリングな展開で、物語はスピーディーに進行。気が付けば、手に汗握り、固唾を呑んで、登場人物の行方を見守っていることだろう。エンディングでは観客も参加しての“蝦夷の星空”を再現するシーンもある。ぜひ舞台と一体となって、その演出を楽しんでほしい。

歌舞伎NEXT 『阿弖流為』は10月17日(土)まで大阪松竹座にて上演。チケット発売中。

（2015年10月 6日更新）

Check

歌舞伎NEXT 『阿弖流為』

発売中　Pコード：445-370

上演中～
▼10月6日(火)11:30／16:30
▼10月7日(水)11:30／16:30
▼10月8日(木)11:30
▼10月9日(金)11:30／16:30
▼10月10日(土)11:30／16:30
▼10月11日(日)11:30
▼10月12日(月･祝)11:30／16:30
▼10月13日(火)11:30
▼10月14日(水)11:30／16:30
▼10月15日(木)11:30
▼10月16日(金)11:30／16:30
▼10月17日(土)11:30／16:30

大阪松竹座

1等席-16500円 2等席-9500円 3等席-6500円

[作]中島かずき
[演出]いのうえひでのり
※日時･席種により取り扱いのない場合あり｡4歳以上は有料｡

[問]大阪松竹座[TEL]06-6214-2211

見どころやあらすじなど詳細は「歌舞伎美人」へ！
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/osaka/2015/10/post_43.html

配役

阿弖流為（アテルイ）／市川染五郎
坂上田村麻呂利仁（さかのうえのたむらまろとしひと）／中村勘九郎
立烏帽子／鈴鹿（タテエボシ／スズカ）／中村七之助
阿毛斗（アケト）／坂東新悟
飛連通（ひれんつう）／大谷廣太郎
佐渡馬黒縄（さどまのくろなわ）／市村橘太郎
無碍随鏡（むげのずいきょう）／澤村宗之助
蛮甲（バンコウ）／片岡亀蔵
御霊御前（みたまごぜん）／市村萬次郎
藤原稀継（ふじわらのまれつぐ）／坂東彌十郎