NEWS

ホーム > NEWS > 大阪の伝統文化「人形浄瑠璃・文楽」を 身近に感じられる「UMEDA BUNRAKU」 日替わりで多彩なゲストを迎えての トークショーも開催!

大阪の伝統文化「人形浄瑠璃・文楽」を
身近に感じられる「UMEDA BUNRAKU」
日替わりで多彩なゲストを迎えての
トークショーも開催!

ユネスコの無形文化遺産にも登録された大阪が誇る伝統芸能のひとつ「人形浄瑠璃・文楽」をもっと多くの人に親しんでもらいたいと毎日放送、朝日放送、関西テレビ、読売テレビ、テレビ大阪の在阪5局が初めて共同で企画し、制作した「UMEDA BUNRAKU(うめだ文楽)」が2月に大阪・梅田のナレッジシアターで開催される。今回は3日間で5公演が行われ、文楽の上演のほか、ゲストと各局のアナウンサーが回替りで登場し、大夫と三味線弾き、人形遣いら技芸員を交えたトークショーも行われる。

今回はいつもの劇場を飛び出し、文楽の次代を担うと目されるメンバーで挑む画期的な舞台だ。

「今回上演する『壺阪観音霊験記』はとても悲しいお話ですが、最後には観音さまのおかげでハッピーエンドになるという、初めて観てもらうにはたいへんいいお芝居じゃないかと思います。こんな大きな役をやらしてもらうということは大夫、三味線にも大変なことです。本当に挑戦ということですね」(人形遣い・吉田幸助)

「まだまだ未熟な芸なんですけども、一生懸命みんなで力を合わせて頑張っていきたいです」(人形遣い・吉田蓑紫郎)

「今回はおそらく、文楽に初めて接する方が客席にいらっしゃると思います。文楽は大阪が生んだ伝統芸能ですけども、初めて接するものとして楽しんでいただきたいなと思っています」(太夫・豊竹希大夫)

「我々若手にとりましてはとても背伸びした演目、配役を頂戴しておりますので、若手らしい、元気よくエネルギッシュな舞台と背伸びした配役に負けないようなかっちりした舞台を若手でもつとめられるんだというところをお見せしたいと思っています」(三味線・鶴澤寛太郎)

文楽を愛する各界のゲストとして、落語家の桂南光(6日)、ヴァイオリニストの松尾依里佳(7日、15時)、落語作家の小佐田定雄(7日、19時)、浪曲師の春野恵子(8日、11時)、劇作家で演出家のわかぎえふ(8日、15時)の5人が登場。

足しげく文楽公演に通い、自身も浄瑠璃を習っている桂南光は「若い時にお客さんの前でやってこそ、その芸は伸びていく。この人たちが普段はできないようなことをのびのびとされて、ここでみんながどんどんどんどん成長されることをとても期待しています」。

昨年、文楽の台本を書いた小佐田定雄は「民放のみなさんが面白がってくれたら、おっちゃん、おばちゃんが下駄ばきで観に行ってくれるような感じがします。本当に『入り口の入り口』という形で見に来ていただけたらなと思う次第でございます」。

「私が師匠、春野百合子から習い、覚えている演目の中には文楽と共通する演目も多いです。私は東京出身ですが、大阪に来て浪曲師になりまして、そこからほぼ欠かさず文楽の公演を観に行かせていただいております。最初は戸惑ったこともいっぱいありました。でも、知らないところから始まって、だんだんと楽しみ方が変わってくると思うんです」(春野恵子)。

「あらゆるスポーツが詳しい人が横にいたら楽しめるように、あらゆる古典がそうだと私は思っています」(わかぎゑふ)

トークに出演する各局アナウンサーは文楽ビギナーがほとんどだが、「文楽好きのお姉ちゃん(わかぎゑふ)と一緒にという楽しみな気分になってまいりました」(毎日放送・古川圭子)、「次に来るときにはこういうところを見たら面白いかもねっていうところをたっぷりと皆さんに伝えられてたらいいな」(上田剛彦・朝日放送))と意欲満々だ。

UB_t.jpg在阪5局のキャラクター入りのチラシは親しみやすく、PRも全局で行われる。

「初めての方には文楽は堅いイメージがあるんですよね。今回、内容は古典なので地味な人形で地味な話なんですけど、とてもシンプルでわかりやすい。ベテランの方じゃなく、あえて若手で古典をやらしていただくということで、どういう風に楽しんで観ていただけるかなと僕自身も楽しみにしています」(蓑紫郎)

「文楽以外のお客さん、できれば今まで文楽を見たことがないという若い方にたくさん来ていただきたい。もちろん今まで文楽に来ていただいていたお客さんにも楽しんでいただき、『何やこれ』と言われないような舞台にしていきたいです。1回目を成功させて、2回目、3回目と続けないといけないと思いますし、ここナレッジシアターでやることを定着させていきたいです」(幸助)

 

取材・文/日高美恵




(2015年1月16日更新)


Check
後列左から古川圭子(MBS)、上田剛彦(ABC)、植草結樹(TVO)、中島めぐみ(KTV)、吉田奈央(YTV)
前列左から小佐田定雄、春野恵子、わかぎゑふ、桂南光、吉田幸助、吉田蓑紫郎、豊竹希大夫、鶴澤寛太郎

UMEDA BUNRAKU
「壺坂観音霊験記 沢市内より山の段」

発売中 Pコード:441-005

▼2月6日(金)~8日(日)
ナレッジキャピタル ナレッジシアター
全席指定-4000円
[出演]豊竹希大夫/鶴澤寛太郎/鶴澤清公/吉田幸助/吉田簑紫郎/吉田玉翔/吉田玉誉/吉田簑次/桐竹勘次郎/吉田玉路/吉田玉延

2月6日(金)19:00 [ゲスト]桂南光
2月7日(土)15:00 [ゲスト]松尾依里佳
2月7日(土)19:00 [ゲスト]小佐田定雄
2月8日(日)11:00 [ゲスト]春野恵子
2月8日(日)15:00 [ゲスト]わかぎゑふ

※解説・トークショー予定。
※未就学児童は入場不可。車椅子席ご希望の方は問合せ先まで。

[問]ABCチケットインフォメーション
[TEL]06-6453-6000

UMEDA BUNRAKU
http://www.ktv.jp/event/bunraku/index.html

チケット情報はこちら