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関西地方で唯一となる男子ハンドボール・
アルバモス大阪の新リーグ新規参入が決定

開催国枠で出場した2021年の東京五輪を除き、36年ぶりに自力で2024年開催のパリ五輪への出場切符を掴んだハンドボール男子。その代表選手たちの主戦場であり、国内最高峰リーグとして2024年9月に開幕する「日本ハンドボールリーグ」の新リーグに、関西地方で唯一のトップリーグに所属する男子チームとしてアルバモス大阪の新規参入が決定。これを受けて、11月9日に新規参入決定記者会見が行われた。

チーム名はイタリア語で「夜明け、あけぼの、朝日」などの意味を持つ「ALBA」と、スペイン語で「さあ行こう、レッツゴー」などの意味を持つ「VAMOS」を合わせた造語で、ハンドボールを通じて地域の活性化、スポーツ振興、人財の育成、輩出、活用を図り、「朝日」のように多くの人にとって希望となるような存在を目指すというアルバモス大阪。今年4月に設立されたばかりだが、エディオンアリーナ大阪(大阪府体育会館)をホームアリーナとし、5年以内のプレーオフ進出を目標に掲げている。

そんな新チームを率いるのは、日本代表としても活躍し、国内リーグだけでなくハンドボールの本場・欧州のリーグでも得点王を獲得するなど、第一線で活躍した銘苅(めかる)淳監督。「チームのコンセプトを『圧倒的熱量』に設定しました。選手一人ひとりが生き生きしながらも上を目指してメラメラ燃えるような集団になり、観ている人がわくわくするような試合をして、何か心動く、応援したくなる、そういうチームになっていきたいと思っています」と意欲を見せる。現在、チームには11名の選手が所属。「今集まってくれている選手に関して、はっきり言いまして、まだまだ日本リーグのレベルに届かないと思います。ただ、可能性のある選手ということに関しては間違いないので、一人ひとりの可能性、何かワンプレーでもいいから『日本リーグではこの人だよね』って言えるような特長のある、個性ある選手に育ってほしいと思っています」(銘苅監督)と来年9月の開幕に向けて、2月まで開催されている『チャレンジ・ディビジョン』というリーグ戦を戦いながら、U-21日本代表ゴールキーパーコーチを務める吉田耕平コーチと共に選手たちのフィジカルの強化、基本的スキルの獲得、個人のストロングポイントのレベルアップに務めている。

選手たちは「毎日フルタイムで仕事をしたあとに練習に参加している選手がほとんど」(山本孝樹)とのことだが、「日本のハンドボールのレベルが徐々に上がっている中で、自分たちもその環境に身を置けるということで、僕自身、上のレベルと戦えることをすごく楽しみにしています」(石黒理久)、「(子どもの頃から)将来、ハンドボール選手になりたいと思っていました。この度、夢を叶えることができて大変うれしく思っています。でも、まだスタート地点に立ったばかりなので、ここからますますもっと頑張っていきたいと思います」(山本)と新たなスタートを楽しみにしていた。

野球やサッカーなどに比べ、あまり馴染みのないスポーツかもしれないが、選手たち曰く、「走る、投げる、跳ぶといった要素をすべて兼ね備えたスポーツになっています。なので、近くで見たらとても迫力のあるスポーツですし、接触のあるプレーも多いので、点数の取り合いや競っている場面での緊張感あるプレーを楽しめるのが魅力だと思います」(石黒)、「空中の格闘技とも言われるくらい接触のあるスポーツで、そういった面でもすごく迫力があるので見応えのある試合ができると思っています。またGKとの駆け引きや、今だったら7人攻撃と言ってGKを下げて7人で攻める場面を作る戦略もあるので、そういったプレーも楽しんでもらえたらなと思っています」(山本)という魅力を持つハンドボール。7月に行われたパリ・サンジェルマンとジークスター東京との国際親善試合で1万304人を動員し、パリ五輪への出場が決定するなど盛り上げを見せているこの競技と、新たに誕生したアルバモス大阪の今後の活動に注目を!

取材・文:金子裕希




アルバモス大阪
https://www.alvamososaka.com/

日本ハンドボールリーグ
https://japanhandballleague.jp/

(2023年11月13日更新)


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(写真左より)吉田耕平コーチ、銘苅淳監督
石黒理久選手
山本孝樹選手
(写真左より)MTY株式会社 代表取締役社長 宮田昌彦・アルバモス大阪オーナー)、吉田耕平コーチ、石黒理久、山本孝樹、銘苅淳監督、アルバモススポーツエンタテインメント株式会社 代表取締役社長 廣田信俊