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Maika Loubté × butaji、共鳴する“声”と“記憶”。
コラボ曲『Moshi Moshi feat. butaji』MVが公開。

2024年7月に開催された自主企画ツーマンライブ「moshi moshi」での初共演をきっかけに誕生した、Maika Loubtéとbutajiによるコラボ楽曲「Moshi Moshi feat. butaji」。アンビエントの煌めきとノイズを孕んだシンセサウンドの上に、ふたりの声が静かに呼応する本作が、ついにミュージックビデオとして公開された。

監督は、映像作家・大野要介。フィルムルックの映像美と"音楽の中にある物語"を掬い上げる演出に定評があり、KIRINJIなど数多くのMV・配信ライブを手掛けてきた。Maika Loubtéとは長年の信頼関係のもと、本作でもその詩的な世界観が息づいている。

本作は、記憶の断片と現実が交錯する夢幻的な世界の中で「もう一度声をかけたい誰か」「過去の自分」との再会をテーマに描かれた。
都会の喧騒の中に浮かぶ光と影、時間を横断するような演出が印象的で、楽曲が内包する"内なるノスタルジア"を鮮やかに映像化している。

楽曲は歪んだシンセサイザーのイントロから始まり、アンビエントの光が差し込むように展開するサウンドスケープ。
Maika Loubtéとbutaji、異なる声質を持つ二人が、静けさと熱を行き来する"声の対話"を織り上げている。歌詞には、"宝物は隠された、胸の奥の津々浦々"という象徴的なフレーズが登場し、失われた記憶や再び交差する世界線が鮮やかに描かれている。

音と映像が重なり合い、記憶と時間をめぐる物語は新たなフェーズへ。『Moshi Moshi』は、ふたりのアーティストが"誰かの声をもう一度思い出す"ために紡いだ、優しくも切実なコラボレーションだ。




butaji コメント
一番最初にトラックを聴かせてもらった時、ノイズ混じりで
途切れがちなイントロのシンセが流れてから、時を経て連なって
加速し大きなうねりが生まれていく必然的な経過を感じました。
その印象から歌詞を書き始めました。
始まったら終わらないものばかりで、私が忘れてしまったら
誰も覚えていない出来事が心に束ねられていくことに対して、
それこそが私であると抱きしめられるように。
あり得ないと思いながら否定しきれなかった希望に出会えるように。
何度も蘇る瞬間への想いを込めました。
マイカさんの歌詞もメロディもトラックも素敵で、
大切な曲を完成させてくださったことに感謝します。

Maika Loubtéコメント
butajiさんとの楽曲制作キャッチボールは、
その頃に起きた個人的な出来事とも重なり、
経験したことのない音楽の奇跡を享受する瞬間の連続でした。
以前から、表面的ではない深い部分に音楽的な共通点を感じていた
butajiさんと共演が決まり、すぐに「何か一緒にやりませんか〜」と
投げかけたのが「Moshi Moshi」。
快諾してくださったbutajiさんからの返球は、
楽曲自身が渇望していた「核心」を突くようなものでした。
同じ頃、家の最寄駅で、小学生時代に仲良くしていた友人と
25年ぶりに偶然再会するという出来事がありました。
Zoomもメールもなかった2000年代初頭に途絶えてしまった交流が、
まさかのタイミングで蘇ったのです。
思いがけずその声を聞いた瞬間、当時のピュアな寂しさや、
優しくしてもらって嬉しかった気持ちが鮮やかに蘇りました。
「Moshi Moshi」は、そんな出来事とも響き合いながら、
現実の世界とは少し階層のずれたインターフェースで、
無意識的に繋がっているかもしれない誰かと誰かのことを
歌った曲なのかもしれません。

(2025年11月13日更新)


Check

Release

『Moshi Moshi feat.butaji』

配信中
WATER RECORDS
Tracklist:

配信リンクはこちら

Profile

Maika Loubté…音楽家。幼少期から十代までを日本・パリ・香港で過ごし、クラシックピアノを学ぶ。現在は東京を拠点に活動をしている。音大在学中にビンテージアナログシンセサイザーと出会い、電子音楽の世界に魅了される。現在もエレクトロニックミュージックを基軸に、ジャンルを超えた音楽制作に取り組んでいる。自身の作品リリースに加え、m-flo、KIRINJI、Sen Morimoto、TENDOUJI、80KIDZなどのライブやレコーディングに参加。 プロデューサー、リミキサーとしても活動するほか、Rakuten Fashion Week TOKYO 2024 A/WやSCRAMBLE SQUARE SHIBUYA - 2022 SCRAMBLE AUTUMN、ランドリン、Google、GMOなど多様なブランドや企画の音楽制作も手がける。その他、渡辺信一郎監督のアニメ作品「キャロル&チューズデイ」への楽曲提供や脚本家・坂本裕一のドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」の劇伴にも歌唱で参加など業界内でも注目を集めている。2020年発売のシングル「Show Me How」がMAZDA MX-30のTVCMに起用され、本人も出演。2021年にアルバム『Lucid Dreaming』をリリースし、翌2022年にはSpotifyのEQUALプログラムに選出、ニューヨーク・タイムズスクエアのビルボードに登場。その他、SUMMER SONICや朝霧JAMなどの国内の大型フェスへも出演。世界中のアーティストとのコラボレーションや海外でのライブツアーも行う。また、映画音楽やCM音楽、楽曲提供、サウンドプロデュース、リミックス、DJ、日・仏・英語での歌唱提供、ナレーションなど多角的に活動中。2026年春、次作フルアルバム『House of Holy Banana』をリリース予定。


Live

「House Of Holy Banana」

【東京公演】
▼12月10日(水) WWW X
[出演]Maika Loubté

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