ホーム > NEWS > 毎月の満月に合わせたName the Nightの 11枚目のシングル「Till Dawn」が配信リリース!
Name the Night、まさに夜明け前を感じさせる、切なさと浮遊感のあるシンセサイザーのリフレインが印象的なダンスナンバーで、バンドライクな限りなくシンプルなアンサンブルの中で、リズム隊のグルーヴが際立つ、ライブで盛り上がる必須の仕上がりになっている。
窮屈な檻の中で、僕らは全身全霊で明日をクリエイトしていく。この楽曲は、この世界を、力強く生き抜くという決
意の歌である。是非、ご視聴を!
Vo山森大輔コメント
わくわく動物ランドが好きだった。80年代にやっていた地上波の動物クイズ番組だ。関口宏が司会とナレーション、パネラーには小林亜星や榊原郁恵、島田紳助など。エリマキトカゲやウーパールーパーの流行を生んだと記憶してる。小学生の自分には、その2つの動物はまるでこの世の生物とは思えない可愛さで強烈に心を奪われた。この居間の畳の部分に襟巻きトカゲがうずくまってたら...風呂場の湯沸かし器のダイヤルの上に、ちょこんとウーパールーパーが座っていたら...などと想像しては悶絶していたのである。そこから20年近くの時が流れて、ヤマモリは数百万円の残高がある貯金通帳をぼーっと眺めていた。謎に取得した司法試験の後、清貧のバンドマン生活を続けていたので残高は2桁万円あるか無いか、の状態から急に余裕の3桁である。
たくさんの人たちの期待と愛情、才能のあるメンバーやミュージシャンの力を借りて、手にしたJ-Popでのスマッシュヒットの結果であった。感謝の気持ちの中に一抹の空虚さがある事も否定はできなかった。そのヒットナンバーが、自分が表現したいアートとは少し違う形の作品だったからである。「散財するか...」というのが結論であった。車とペットを買おうと思ったのである。車はプジョーがいいなと思った。テレビCMの「インドの貧乏青年がスクラップ寸前の車を象を使って整形し最新のプジョーと似たフォルムにして目がキラキラ...」みたいなやつが気に入ったからだ。ペットはウーパールーパーを飼いたいと思った。その頃にはあの奇跡の生物がなんとペットショップで買えるという情報を耳にしたからである。しかし、結果としていずれも叶わなかった。スマッシュヒットを出し、勝負のアルバムをリリースするタイミングのバンドマンには、ディーラーに行ったり飼育機材や知識を蓄えるスケジュールが全然なかったのである。
そうこうしてるうちに妻と出会い、電撃的に恋に落ち半年後には入籍し家庭を持ったので、散財どころではなくなった次第であった。さて、さらに時は流れ(幾年もの音楽業界での流浪を経て)、幸運にも再度バンドマンになることになった。オールドルーキーと自分を揶揄しながらも、華麗に家庭とバンドを両立させるべく、娘の授業参観に向かったある日。下駄箱の先の水槽に、ウーパールーパーが飼われていた。虚を突かれて思わず「お、お前...」と話しかけてしまった。ちょっと藻で汚れた水槽であのスマイルを湛えて泳ぐウーパールーパーは、わくわく動物ランドで見たときと変わらない愛らしさであった。まっすぐの道ではなかったが、自分の心に正直に進んでいった結果、出会えたご褒美なような気がした。どうせならば一度きり。暁まで止まらず歩んでいけば、また答え合わせのような出会いが待っているのを感じる。
(2024年10月22日更新)
Name the Night(ネームザナイト)…2023年1月結成。山森大輔(Vo&Gt)、畠山拓也(Tb&Sampler)、伊地知潔(Dr)、MIYA(Ba)からなる、鎌倉を拠点に活動する4人組バンド。多彩なキャリアを持つ同世代のミュージシャン達が、「全ての夜に名前をつけていく」をコンセプトに、夜を彩るグッドミュージックを奏でるべく集結。メンバーの自宅兼プライベートスタジオである”Bedroom Studio”で、全ての楽曲制作を完結させ、デザインや、映像制作などもメンバー内で行う、既存の枠にとらわれないDIYスタイルを基本とし、SNS上で、満月の夜にオリジナル楽曲をアップしている。2023年11月、麦ノ秋音楽祭2023での初ライブを機に本格始動。
▼11月16日(土) 18:00
心斎橋JANUS
スタンディング-4800円(1ドリンク代別途必要)
[出演]Name the Night
※未就学児入場不可
[問]GREENS■06-6882-1224
Official HP
https://lit.link/namethenight
Instagram
https://www.instagram.com/name_the_night/
You Tube
https://www.youtube.com/@namethenight