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合唱団2000人の歌声が響いた40回目のコンサート

師走恒例の世界最大規模の合唱コンサート『サントリー1万人の第九』。12月4日、3年ぶりに一般から募集した2000人の「1万人の第九合唱団」が復活、二部構成で開催された。1983年から始まり、コロナ禍を「歌声動画投稿」という新たな形で歌いつないだ40回目。総監督・指揮は、1999年から『1万人の第九』の指揮者を務め24回目となる佐渡裕。総合司会には今年初めて参加するジャニーズWESTの小瀧望、ゲストにはギタリスト・布袋寅泰、ピアニスト・角野隼斗が出演した。また、今月17日には、次世代共感型の音楽ドキュメンタリー番組として、特別番組『1万人の第九 LIFE is SYMPHONY~歌って、世界中を幸せにしよう~』(MBSほかTBS系 16:00~)が放送される。

今年の公演のテーマは"LIFE is SYMPHONY"。「いろいろな背景を持つ一人ひとりにストーリーがあり、その一人ひとりが主役となって輝いてこそ」と、佐渡が思いを込めたテーマを語って開幕。第一部では佐渡指揮のもと、布袋が映画『キル・ビル』のテーマ曲をオーケストラアレンジで堂々の演奏、角野は『ラプソディー・イン・ブルー』でその素晴らしい才能をスパークさせる。

第二部では、ベートーヴェンの『交響曲第9番』の第1楽章~第3楽章を佐渡と布袋がスペシャルアレンジ、クラシックとロックを融合した演奏で体感した驚きと楽しさと。そして佐渡の指揮による『第九』の演奏へ。場内で席から立ち上がった総勢2000人の合唱団に加え、NTTグループの新技術を活用した時差のないリアルタイムの遠隔合唱、さらに投稿動画で構成された1万人の歌声が大迫力で大阪城ホールに響き渡る。「歌いたかった!」「やっと歌える!」、そんなみんなの思いが歌に溶け込み笑顔と共にあふれ出した。

終演後、コロナ禍の公演を経て「あきらめることなく繋げられて本当によかった」と話す佐渡。布袋は「参加者全員の心がひとつになる瞬間に立ち会えたことがまさに夢のようでした」、角野も「演奏は会場の熱気やマエストロのオーラに乗せられて爆発できた感覚があり、貴重な体験でした」と参加を喜ぶ。緊張の中、滞りなく司会を終え「合唱の素晴らしさ、第九の偉大さを体感しました。人生にとって大きな1日でした」と話す小瀧は、特別番組でもナレーターとして進行役を務める。「番組を見てもらえればクラシックの素晴らしさ、みんなで歌うことの楽しさがきっと伝わると思います」。佐渡も「みんなの思いが一つになった本番、ぜひたくさんの方に見ていただきたいと思います」と続けた。

取材・文:高橋晴代
(C)MBS/サントリー1万人の第九




【番組概要】

『1万人の第九 LIFE is SYMPHONY
 ~歌って、世界中を幸せにしよう~』

12月17日(土) 16:00~16:54
MBS発JNN系列28局ネット(全国ネット)
出演:佐渡裕、布袋寅泰、角野隼斗、小瀧望(ジャニーズWEST) 他

(2022年12月13日更新)


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佐渡裕
角野隼斗
左から、佐渡裕、布袋寅泰
左から、小瀧望、佐渡裕
布袋寅泰