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心に温かく染み込むオルガンの音色
山口綾規(Org)、コロンえりか(S)を迎える
クリスマス・オルガンコンサート2025

今年もいよいよクリスマス・シーズンの到来。慌ただしい中にも、何か心の中に1年を振り返る温かな思いを感じる季節だ。そんな時期にお勧めなのが、12月20日(土)に住友生命いずみホールで、行われるクリスマス・オルガンコンサート。1990年から35年にわたって優れたオルガニストを迎え、年末のひとときを彩ってきた伝統のコンサートだ。

「ここ数年は私にとってもこのいずみホールのコンサートが1年の締め括りなんです。毎年それを続けているうちにコンサートそのものにすごく愛着が湧いてきて、もうほんとにこの時間が大切だと思えるようになりました。今年もお客さまとご一緒に素敵な時間を過ごしたいと思います」。
そう語るのはオルガニストの山口綾規(りょうき)。2020年に初登場以来、その高い演奏技術と温かな人柄が好評を呼び、今回が連続6回目の出演となる。国内外での演奏活動の傍ら、後進の育成にも力を注ぐスペシャリストだ。かつてアメリカで無声映画の演出に使われたシアターオルガンを演奏する、数少ない日本人オルガニストでもある。

そんな山口にいずみホールのオルガンについて聞いてみた。

「フランスの音楽に親和性の強い楽器だと思います。でもいろんなことを試しながら弾いているうちに、けっこうどんな曲にも対応できる楽器だな、ということがわかってきて、特にここ最近はバラエティに富んだプログラムを組ませてもらっています。5年かけて、私とこのオルガンが仲良くなってきたということでしょうか」
前半にはバッハをはじめとするクリスマスに因んだ曲、そして後半には舞台や映画でおなじみのミュージカルナンバーが並ぶ。「休憩が終わって、これからミュージカルの曲だっていう時に客席が少しだけわくわくするような雰囲気になるんです。あの空気が弾いていてとても楽しいですね」

共演にはソプラノのコロンえりかを迎える。透き通った歌声はもちろん、彼女と山口との息の合ったトークも人気だ。
「コロンさんとはとても自然に音楽ができるんです。良い音楽を創ろう、良いコンサートにしようっていう気持ちが何も構えることなく共有できている感じでしょうか。クリスマス前の土曜日が、ほんとに心地良い時間になると思います。ぜひ、お友達やご家族など大切な方とご一緒に、もちろんお1人でも、気軽に足を運んでいただければうれしいですね」
                
                取材・文/逢坂聖也(音楽ライター)




(2025年11月14日更新)


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クリスマス・オルガンコンサート2025

    ▲山口綾規(オルガン)       ▲コロンえりか(ソプラノ)

●12月20日(土)
住友生命いずみホール 
全席指定-5000円
12:00開演(11:15開場)
16:00開演(15:15開場)
チケット発売中 Pコード:308-401

【プログラム】

J.S.バッハ:目覚めよと呼ぶ声あり
G.カッチーニ:アヴェ・マリア(★)
F.シューベルト:アヴェ・マリア(★)
J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ
C.フランク:天使の糧(★)
A.アダン:オー・ホーリー・ナイト(★)
J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調

坂本龍一:戦場のメリー・クリスマス
C.M.シェーンベルク:「レ・ミゼラブル」メドレー(★)
L.バーンスタイン:「ウエスト・サイド・ストーリー」より
 『トゥナイト』『サムホエア』(★)
L.ヴィエルヌ:ウエストミンスターの鐘

(★)オルガン&ソプラノ

【問い合わせ】
キョードーインフォメーション■0570-200-888
(12~17時、土日祝休み)