ホーム > NEWS > 名器、名手が勢ぞろい 他では聴くことのできない贅沢な饗宴
ストラディヴァリウス・コンサートは、日本音楽財団と住友生命いずみホールの共催で毎秋開催されている。今年は「日本音楽財団設立50周年記念公演」として、豪華なメンバーがそろい踏み。日本音楽財団の保有するストラディヴァリウスと世界各国の腕利き奏者総勢18名が集う。
住友生命いずみホールの2024年度のメイン企画「メンデルスゾーン―光のほうに」の開催に先駆けて、当公演ではメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲と弦楽八重奏曲をメイン・プログラムにお贈りする。他にもコダーイ、ユオン、モシコフスキ、ドヴォルザーク、ダンクラという個性豊かな曲目にも注目してほしい。この公演だからこそ実現可能な、オールスターによる夢のアンサンブルに期待が膨らむ。
<プロフィール>
ゴルトムント・クァルテット Goldmund Quartet
◇ストラディヴァリウス「パガニーニ・クァルテット」
フロリアン・シェッツ 1727年製ヴァイオリン 「パガニーニ」
ピンカス・アット 1680年製ヴァイオリン 「パガニーニ」
クリストフ・ヴァンドーリ 1731年製ヴィオラ 「パガニーニ」
ラファエル・パラトーレ 1736年製チェロ 「パガニーニ」
(C)Gregor Hohenberg
2010年に結成。新進気鋭の若手弦楽四重奏団としてヨーロッパで注目を集めている。ソフィア王妃高等音楽院にてアルバン・ベルク四重奏団のギュンター・ピヒラー、ベルリンにてアルテミス・クァルテットに師事。ハーゲン、ボロディン、ベルチャ、イザイ、ケルビーニ等の四重奏団のマスタークラスでも研鑽を積んだ。2018年ウィグモアホール国際弦楽四重奏コンクール第2位、同年メルボルン国際室内楽コンクールで優勝を飾った他、新進気鋭の音楽家に贈られるヨーロッパ・コンサートホール協会(ECHO)の2019/20年ライジング・スター、ドイツのユルゲン・ポント財団から2020年の奨励金受賞者に選ばれた。これまでに、ラインガウ、エクサン・プロヴァンス、グラナダ等ヨーロッパ各地の音楽祭や、グラーツ楽友協会、ピエール・ブーレーズ・ザール、エルプフィルハーモニー・ハンブルク、KKLルツェルン等著名なホールで演奏している。2019/20年には、フィラルモニ・ド・パリ、コンセルトヘボウ、バーデン・バーデン祝祭劇場、ウィーン・コンツェルトハウス等で、ヨーロッパ・コンサートホール協会(ECHO)ライジング・スターとしての公演を予定している。2016年、ナクソスよりハイドンの弦楽四重奏曲を収録したデビューアルバムを発売し、BBC、ストラド紙、グラモフォン・マガジン、アメリカン・レコード・ガイド、アプラウス、南ドイツ新聞等各国のメディアから好評を博した。2018年にはベルリン・クラシックスよりショスタコーヴィチの弦楽四重奏を収録した2枚目のアルバムが発売されている。
ティモシー・チューイ(ヴァイオリン)Timothy Chooi
◇ストラディヴァリウス1709年製ヴァイオリン「エングルマン」
(C)Den Sweeney
情熱的な演奏と幅広いレパートリーで世界的な支持を集めているティモシー・チューイは、カーティス音楽院でアイダ・カヴァフィアンとパメラ・フランクに、ジュリアード音楽院のディプロマ・コースでキャサリン・チョーに、クロンベルク・アカデミーではクリスティアン・テツラフに師事した。2018年ハノーファー・ヨーゼフ・ヨアヒム国際ヴァイオリン・コンクール優勝、2019年エリザベート王妃国際音楽コンクールで2位受賞の他、マイケル・ヒル国際ヴァイオリン・コンクール(ニュージーランド)、モントリオール交響楽団のマニュライフ・コンクールなど権威あるコンクールで受賞している。ヴェルビエ音楽祭で有望な若手演奏家に贈られるPrix Yves Paternotを受賞した。近年、ソリストとして初共演したオーケストラには、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、シカゴ交響楽団、ロシア・ナショナル管弦楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、モントリオール交響楽団、ルクセンブルク室内管弦楽団、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、トロント交響楽団がある。 音楽を通した社会活動に積極的であり、自身が共同設立したアンサンブル「The VISION Collective」は 2020年、ハロルドW.マッグロウ・ファミリー財団から音楽教育とコミュニティアウトリーチにおけるロバート・シャーマン賞を受賞した。また、教育面にも力を入れており、オタワ大学音楽学部でヴァイオリン教授として後進の指導にあたっている。
マリア・ドゥエニャス(ヴァイオリン)María Dueñas
◇ストラディヴァリウス1710年製ヴァイオリン「カンポセリーチェ」
(C)Xenie Zasetskaya
スペインのグラナダ出身。現在、ウィーン私立音楽芸術大学にてボリス・クシュニールに師事している。2017年珠海国際モーツァルト音楽コンクール、2018年ウラディーミル・スピヴァコフ国際ヴァイオリン・コンクール優勝。2021年にはユーディ・メニューイン国際コンクール優勝と聴衆賞、ヴィクトル・トレチャコフ国際ヴァイオリンコンクールグランプリ、ラインガウ音楽祭のキャリアアップ賞を獲得している。また、BBCニュージェネレーション・アーティスト2021-23に選ばれた。これまでにマンフレート・ホーネック指揮ピッツバーグ交響楽団とオスロ・フィルハーモニー管弦楽団、パーヴォ・ヤルヴィ指揮パリ管弦楽団、マレク・ヤノフスキ指揮ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団と共演。2021年にハリウッドボールでグスターボ・ドゥダメル指揮ロサンジェルス・フィルハーモニックと共演し、翌年、ガブリエラ・オルティスから献呈を受けたヴァイオリン協奏曲「アルタール・デ・クエルダ」の世界初演のため、ウォルト・ディズニー・コンサートホールで再共演した。2022年にドイツ・グラモフォンと専属契約し、デビューCDの録音をマンフレート・ホーネック指揮ウィーン交響楽団と行った。
レイ・チェン(ヴァイオリン)Ray Chen
◇ストラディヴァリウス1714年製ヴァイオリン「ドルフィン」
(C)Tat Keng Tey
台湾生まれ、オーストラリア育ち。15 歳でカーティス音楽院入学を許可され、アーロン・ロザンドに師事した。2008 年ユーディ・メニューイン国際コンクール、2009 年ベルギー・エリザベート王妃国際音楽コンクールにて優勝を飾る。これまでに、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、フランス国立管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ワシントン・ナショナル交響楽団など数々の著名なオーケストラと共演している。度々来日しており、最近では、佐渡裕がウィーンの名門トーンキュンストラー管弦楽団の音楽監督に就任したことを記念し開催された日本ツアーにソリストとして参加した。ソニー・クラシカルより2011 年に発売されたデビューアルバム「ヴィルトゥオーゾ」は音楽専門誌や大手新聞で取り上げられ、また、同年のドイツ・エコー・クラシック・アワードを受賞した。2014 年には、モーツァルトのコンチェルトとソナタをクリストフ・エッシェンバッハとの共演で収録した三枚目のアルバムを発売した。
外村理紗(ヴァイオリン)Risa Hokamura
◇ストラディヴァリウス1715年製ヴァイオリン「ヨアヒム」
(C)Jiyang Chen
東京都小平市出身。3歳よりヴァイオリンを始める。17歳でアメリカの第10回インディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクールに出場し、第2位を受賞。同年、ニューヨークで開催されたYoung Concert Artists International Auditionで優勝したことにより、マネジメント契約とニューヨーク、ワシントンでのデビューリサイタルの機会を得た。これまでに、スラットキン、大友直人、広上淳一、山田和樹、鈴木優人、角田鋼亮らの指揮のもと、インディアナポリス響、イーストコースト・チェンバーオーケストラ、マンシー響、グリーンズボロ響、東京フィル、東京響、新日本フィル、神奈川フィル、札幌響、山形響、関西フィル、広島響などと共演し、技量の高さとしなやかな自然さを披露している。リサイタルでは、紀尾井ホール、ザ・シンフォニーホール、りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)、マーキン・コンサートホール、ケネディセンターなどに登場。これまでに小林健次、原田幸一郎、神尾真由子、小栗まち絵、ルーシー・ロバート、チョーリャン・リンの各氏に師事。現在、マンハッタン音楽学校クラシック・ヴァイオリン演奏科にフルスカラシップ生として在籍している。2018年度・2019年度ローム ミュージック ファンデーション奨学生。第47回江副記念リクルート財団奨学生。
MINAMI/吉田 南(ヴァイオリン)
◇ストラディヴァリウス1716年製ヴァイオリン「ブース」
(C)Yoshihiro Yoshida
奈良県出身。5歳よりヴァイオリンを始め、桐朋女子高等学校音楽科卒業後は桐朋学園大学音楽学部ソリストディプロマコースを学費等全額免除特待生として修了した。現在、学長奨学金を得てニューイングランド音楽院、特別特待奨学生として東京音楽大学アーティストディプロマコースに在籍し、ミリアム・フリード、原田幸一郎、竹澤恭子の各氏に師事している。
これまでに、2014年日本音楽コンクール1位及び5つの特別賞受賞の他、2015年シベリウス国際ヴァイオリン・コンクール、2016年モントリオール国際音楽コンクール、2021年ハノーファー・ヨーゼフ・ヨアヒム国際ヴァイオリン・コンクールなど数々のコンクールで入賞を果たしている。12歳で大阪フィルとの共演を皮切りに、国内のオーケストラ以外にも、ヘルシンキ・フィル、フィンランド放送響、モントリオール響など多数の著名なオーケストラと共演している。また、ボストン、シカゴ、ニューヨーク、テキサスの他、カナダ、ドイツ、オランダ、ベルギー、フィンランド、シンガポール、韓国、台湾など様々な国や地域で演奏を行っている。
イム・ジヨン(ヴァイオリン)Ji Young Lim
◇ストラディヴァリウス1717年製ヴァイオリン「サセルノ」
(C)Ho Chang
ソウル生まれ。7歳でヴァイオリンを始め、韓国芸術総合学校(国立芸術大学)でキム・ナムユンに師事した後、ドイツのクロンベルク・アカデミーにてミハエラ・マーティンに師事した。現在ケルン音楽舞踊大学にて研鑽を積んでいる。2015年ベルギー・エリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝した他、アメリカのインディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクール、カナダのモントリオール国際音楽コンクール、ドイツのアンリ・マルトー国際ヴァイオリン・コンクール等、数々の国際コンクールに入賞。現在は、世界の一流オーケストラと共演する他、著名な音楽祭への出演、また、各地でリサイタルツアーを行っている。2017年にモーツァルトとベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタを収録したファーストアルバムをメジャーレーベルのワーナー・クラシックスからリリース。
ジュゼッペ・ジッボーニ(ヴァイオリン)Giuseppe Gibboni
◇ストラディヴァリウス1722年製ヴァイオリン「ジュピター」
(C)Paolo Bibi
2021年パガニーニ国際コンクールで優勝したジュゼッペ・ジッボーニは、2016 年アンドレア・ポスタッキーニ国際ヴァイオリン・コンクール優勝、その後、2017年レオニード・コーガン国際コンクール、2018年ジョルジュ・エネスク国際コンクール、2020年ヴァルセージア国際音楽コンクールでも成功を収めている。これまでに、ロレンツォ・ヴィオッティ指揮サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、ジョエル・サンデルソン指揮ミラノ交響楽団、ジェイデル・ビニャミニ指揮デトロイト交響楽団、ダン・エッティンガー指揮ナポリ・サン・カルロ劇場管弦楽団、ジョン・アクセルロッド指揮RAI国立交響楽団などと共演している。定期的にイタリア各地でリサイタルを行う他、15 歳でワーナー・クラシックスからデビューCDをリリースしている。 14歳でクレモナのシュタウファー・アカデミーに入学し、サルヴァトーレ・アッカルドからレッスンを受けた。シエナのキジアーナ音楽院を卒業後、ビエッラのアカデミア・ペロージでパヴェル・ベルマン、ザルツブルクのモーツァルテウム大学でピエール・アモイヤルに師事した。
金川真弓(ヴァイオリン) Mayumi Kanagawa
◇ストラディヴァリウス1725年製ヴァイオリン「ウィルヘルミ」
(C)Victor Marin
ドイツ生まれ。4歳から日本でヴァイオリンを始め、その後ニューヨークを経て12歳でロサンゼルスに移る。現在はベルリンを拠点に演奏活動を展開している。ハンス・アイスラー音楽大学でコリヤ・ブラッハーに、また名倉淑子、川崎雅夫、ロバート・リプセットの各氏に師事。音楽への専心と、豊潤かつ深い音色で奏でられる音楽性で聴衆を魅了している。2018 年ロン=ティボー国際音楽コンクール第2位入賞および最優秀協奏曲賞、2019年チャイコフスキー国際コンクール第4位を受賞し、一躍注目を集める。これまでに、プラハ放送交響楽団、マリインスキー劇場管弦楽団、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団、フィンランド放送交響楽団、ベルギー国立管弦楽団、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、東京都交響楽団、札幌交響楽団等と共演している。2022年は、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団やベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団とのデビュー公演を行った。室内楽ではトランス=シベリア芸術祭やヴェルビエ音楽祭等に出演しているほか、ドイツで若手演奏家によるアウトリーチを目的とするトナリ・ツアーズに参加した。日本では、シャネル・ピグマリオン・デイズでの公演も好評を得ている。
リュン・リー(ヴァイオリン) Lun Li
◇ストラディヴァリウス1735年製ヴァイオリン「サマズィユ」
(C)Kevin Condon
中国上海出身。2021年ヤング・コンサート・アーティスツのスーザン・ワドツワース国際オーディション第1位受賞、リリアン・アンド・モーリス・バルバッシュJ.S.バッハコンクール優勝。これまでにヘルシンキ・ミュージックセンター、ベルリン・コンツェルトハウス、ウィーン・コンツェルトハウス、フィラデルフィア州のキメル・パフォーミング・アーツ・センター内のヴェライゾンホール等の主要な音楽ホールで演奏しているほか、室内楽ではマールボロ音楽祭、ヴェルビエ音楽祭等に招かれている。2022-2023年にはニューヨークのカウフマン・センター及びワシントンD.C.のケネディセンターでリサイタル・デビューのほか、リンカーン・センターでコンチェルト・デビューを控えている。また、マールボロ音楽祭、ヤング・コンサート・アーティスツ主催でカーネギーホール、キメル・パフォーミング・アーツ・センター等での室内楽演奏会ツアーに参加する。 カーティス音楽院、ジュリアード音楽院卒業。これまでにアイダ・カヴァフィアン、ジョセフ・リンの各氏に師事、現在はジュリアードのアーティストディプロマコースでキャサリン・チョー氏に師事している。
吉本梨乃(ヴァイオリン) Rino Yoshimoto
◇ストラディヴァリウス1736年製ヴァイオリン「ムンツ」
(C)Keiji_Fujita
兵庫県神戸生まれ。3歳でヴァイオリンを始め、現在ウィーン国立音楽大学でミヒャエル・フリッシェンシュラガーに、エリザベート王妃音楽大学でオーギュスタン・デュメイに師事している。
国内外のコンクールで優勝及び入賞歴を持ち、2018年第16回パドヴァ国際音楽コンクール(イタリア)では最年少で弦楽器部門優勝及び全部門のグランプリを得て、ロシアとイタリアで優勝記念コンサートツアーを行った。2020年第3回上海アイザックスターン国際ヴァイオリン・コンクールファイナリスト。2022年第10回フリッツ・クライスラー国際コンクール第2位。 2019年、カーネギーホールとウィーン・コンツェルトハウスで初公演を行う。これまで国内外で数々のオー ケストラと共演しており、2021年にウィーン・コンツェルトハウスでウィーン室内管弦楽団と共演。2022年はソリストとしてウィーン室
内合奏団とスペイン・ツアーを行ったほか、ウィーン放送交響楽団、ブルガリア国立放送交響楽団、ベルギーのフラスカーティ・オーケストラと共演した。 2022年よりウィーンフィルハーモニー管弦楽団代理奏者。2020年、2021年度ローム音楽財団奨学生。
ベンジャミン・バイルマン(ヴァイオリン) Benjamin Beilman
◇グァルネリ・デル・ジェス1740年製ヴァイオリン「イザイ」
(C)Sophie Zhai
シカゴ音楽院を経て、カーティス音楽院にてアイダ・カヴァフィアンとパメラ・フランクに師事する。その後、クロンベルク・アカデミーにてクリスティアン・テツラフの下、さらなる研鑽を積む。2010年モントリオール国際音楽コンクール、同年アメリカのヤング・コンサート・アーティスツ国際オーディションでの優勝を機に、数々の著名なオーケストラと共演するなど、ソリストとして国際的なキャリアをスタートさせる。2014年には若き才能を支援するロンドンのボルレッティ=ブイトーニ財団のフェロー
シップに選ばれた。また、ワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイムズ、イギリスのザ・ストラド誌でも新進気鋭の若手ヴァイオリニストとしても取り上げられている。これまでに、ネヴィル・マリナーやヤニック・ネゼ=セガンなど著名な指揮者をはじめ、フィラデルフィア管弦楽団、フランクフルト放送交響楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団等と共演している。ルーブル美術館オーディトリウムやウィグモアホールにてリサイタルを行っている他、マールボロ音楽祭、ミュージック・アット・メンロー(カリフォルニア)、ヴェルビエ音楽祭等に出演している。2016年3月には、ワーナー・クラシックスよりファーストアルバム「スペクトラム」を発売した。
池田菊衛(ヴィオラ) Kikuei Ikeda ※特別出演
◇ストラディヴァリウス1690年製ヴィオラ「メディチ」 ※アメリカ在住の個人より借用
(C)池上直哉
神奈川県出身。桐朋学園大学音楽部にてヴァイオリンを鷲見三郎、ジョセフ・ギンゴールド、室内楽と指揮を齋藤秀雄に師事。奨学金給費生としてジュリアード音楽院にてドロシー・ディレイとジュリアードクヮルテットに、アカデミア・キジアナ(イタリア)にてナタン・ミルシュタインとフランコ・グッリに師事。読売日本交響楽団、東京都交響楽団、東京交響楽団、アスペン・チェンバー・オーケストラとソリストとして共演。また欧米各地と日本で数多くのアンサンブルと室内楽を演奏している。1974年から2013年まで東京クヮルテット第2ヴァイオリニストとして年間100回以上のコンサートを世界各地で行う。ドイツSTERN誌よりSTERN賞受賞。イェール大学からは長年の顕著な音楽活動に対してSanford Medal受賞。平成25年度 外務大臣表彰など多数受賞。録音は60枚以上を数え、グラミー賞に7回ノミネート。英グラモフォン誌と米ステレオレビュー誌の年間最優秀室内楽レコーディング賞、仏Diapason d'Or賞を受ける。米国「Sesame Street」、「CBS Sunday Morning」、「PBS Great Performances」、「CNN This Morning」などに出演。雑誌「FORBES」の表紙を飾る。米国イェール大学音楽部(1976年-2014年)、ニューヨーク大学(2013年-2017年)、洗足学園音楽大学で教鞭を執る。現在、桐朋学園大学特任教授、サントリー室内楽アカデミーファカルティー。
カミーユ・トマ(チェロ) Camille Thomas
◇ストラディヴァリウス1730年製チェロ「フォイアマン」
(C)Franck Socha
パリ生まれ。4歳でチェロを始め、2006年にベルリンへ渡り、ハンス・アイスラー音楽大学でシュテファン・フォルクとフランス・ヘルメルソンに学ぶ。その後、フランツ・リスト・ヴァイマル音楽大学でウォルフガング・エマヌエル・シュミットに師事した。これまでにパーヴォ・ヤルヴィ、ミッコ・フランク、マルコ・スーストロ、ダレル・アン、ケント・ナガノ、ステファヌ・ドゥネーヴと共演した他、ブレーメン・ドイツフィルハーモニー管弦楽団、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、シンフォニア・ヴァルソヴィア、ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、ルツェルン音楽祭弦楽合唱団、ボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団、ブリュッセル・フィルハーモニック等、数々のオーケストラと共演している。2017年、女性チェリストとしては初めてドイツ・グラモフォンと専属アーティスト契約を結び、2020年6月には2枚目のアルバム「Voice of Hope」が発売された。このアルバムにはトルコの作曲家ファジル・サイが彼女のために書いたチェロ協奏曲"Never Give Up"が収録されている。
江口 玲(ピアノ)Akira Eguchi
(C)Kunihisa Kobayashi
「非凡なる芸術性、円熟、知性」(ニューヨーク・タイムズ紙)と評される江口 玲は世界中の聴衆と批評家たちを魅了してきた。欧米及び日本をはじめとする各国でのリサイタルや室内楽、オーケストラとの共演の他、ギル・シャハム、渡辺玲子、竹澤恭子、アン・アキコ・マイヤース等、数多くのヴァイオリニストたちとも定期的に共演。レコーディングでも高い評価を得ており、40を超える録音がドイツ・グラモフォン、フィリップスから出ている。現在は東京、ニューヨークと二つの拠点を行き来し、国際的な活躍を続ける。作曲・編曲者としても実力を備えた大胆な解釈と表現技法で国内外を問わず活躍を続けている。洗足学園音楽大学大学院客員教授、東京藝術大学ピアノ科教授。
(2024年8月26日更新)
<日時> 2024年9月1日(日)14:00開演
<出演>
ゴルトムント・クァルテット/ティモシー・チューイ/マリア・ドゥエニャス/レイ・チェン/外村理紗/MINAMI(吉田南)/イム・ジヨン/ジュゼッペ・ジッボーニ/金川真弓/リュン・リー/吉本梨乃/ベンジャミン・バイルマン(ヴァイオリン)/池田菊衛(ヴィオラ)/カミーユ・トマ(チェロ)/江口玲(ピアノ)
<曲目>
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第6番 ヘ短調op.80から 第1楽章
コダーイ:2つのヴァイオリンとヴィオラのためのセレナードop.12から第1楽章
ユオン:シルエット op.9から 第1番、第3番
モシコフスキ:2つのヴァイオリンとピアノのための組曲 ト短調op.71から第1楽章
ドヴォルザーク:ミニアチュア op.75aから第2楽章、第3楽章
ダンクラ:4つのヴァイオリンのためのファンタジー《ヴェネツィアの謝肉祭》op.119
メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲 変ホ長調 op.20
※出演者、曲目等、内容が変更される場合がございます。
<料金> 一般7000円
主催:公益財団法人日本音楽財団、住友生命いずみホール〔一般財団法人 住友生命福祉文化財団〕
助成:公益財団法人日本財団
<チケットに関するお問い合わせ>
いずみホールチケットセンター■06-6944-1188