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郷愁再び。マンドリン、ギター、チェロを迎えた
多彩なアンサンブルで贈る通崎睦美の
「今、甦る!木琴デイズ」vol.12「アンコールⅡ」

木琴奏者の通崎睦美が戦前・戦後にかけて日本とアメリカで活躍した木琴演奏の第一人者、平岡養一(1907~81)の足跡をたどるコンサートシリーズ「今、甦る!木琴デイズ」。vol.12となる11月13日(水)は「アンコールⅡ」と題してマンドリン、ギター、チェロとともに演奏したvol.6「郷愁のトレモロ」からのアンコールを中心に贈る。通崎自身が「目の覚めるようなデュオ」と語るマンドリンの柴田高明、ギターの永田参男にチェロの佐藤響を迎え、ソロ、デュオ、トリオ、そして全員のアンサンブルという多彩な組み合わせで、さまざまな表情を見せる木琴の響きを届けてゆく。
 
改めて言うまでも無く、トレモロとは同じ高さ、あるいは異なる高さの音程を小刻みに反復する演奏方法。音の減衰の速い楽器に対して、美しい響きの持続を求めて開発された技術である。マンドリンの代表的な奏法でもあり、名手によるその響きは実に色鮮やか。時に郷愁を誘い、時に情熱をかき立てる音色に心惹かれたことのある人もきっと多いはずだ。そして木琴もまたトレモロの美しい楽器。ころころと珠(たま)が転がるような響きはこの楽器ならではの大きな魅力と言える。実演に接する時には2本のマレットを操る演奏者の腕の、重力から開放されたようなしなやかな動きにきっと目を見張る瞬間があることだろう。
 
今回はvol.6で人気の高かったハイドンの『交響曲第88番 第4楽章』はじめ平岡養一も愛奏したエネスクの『ルーマニア狂詩曲第1番』やポンセの『エストレリータ』、vol.8「アンコール1」で筝と一緒に演奏され「木琴が尺八のように聴こえた」という感想を呼んだ宮城道雄『春の海』など、シリーズ選りすぐりのプログラム。昭和歌謡のヒット曲、久保田早紀の『異邦人』という選曲も楽しい。京都文化博物館別館(旧日本銀行京都支店)のレトロな空間に郷愁の音色が響く「アンコールⅡ」は昼・夜2公演、楽しいトークをまじえながらの90分だ。秋の京都の行楽がてら、ちょっと立ち寄ってみるという楽しみ方もありかも。



(2019年10月18日更新)


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 通崎睦美コンサート
 今、甦る!『木琴デイズ』vol.12
「アンコールⅡ」

●11月13日(水)14:00/19:00
京都文化博物館 別館ホール
全自由席-3500円 全自由席・学生-1500円 
Pコード153-723 チケット発売中


 柴田高明(マンドリン)     永田参男(ギター)     佐藤響(チェロ)

【プログラム】
バッハ:ガヴォット
 ~無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第3番より~ 〈木琴〉
バッハ:プレリュード
 ~無伴奏チェロ組曲 第3番より 〈チェロ〉
藤井敬吾:マンドリンとギターの
 ためのソナタ より〈マンドリン+ギター〉
宮城道雄/西邑由記子編:春の海 〈木琴+チェロ〉
モンティ/西邑由記子編:チャールダシュ 〈木琴+チェロ〉
多 忠亮/西邑由記子編:宵待草 〈木琴+マンドリン〉
ポンセ/永田参男編:エストレリータ 〈木琴+ギター〉
ルビラ/藤井敬吾編:禁じられた遊び 〈木琴+ギター〉
久保田早紀/永田参男編:異邦人 〈木琴+ギター〉
ヴァイル/野田雅巳編:
 快適な生活のためのバラード 〈木琴+マンドリン+ギター〉
野田雅巳編:林光作品より 〈木琴+マンドリン+ギター〉
フォーレ/カヴァサントリオ編:
 マンドリン 〈木琴+マンドリン+ギター+チェロ〉
ハイドン/野田雅巳編:
 交響曲 第88番 第4楽章 〈木琴+マンドリン+ギター+チェロ〉
エネスク/平岡養一版・カヴァサントリオ編:
 ルーマニア狂詩曲 第1番 〈木琴+マンドリン+ギター+チェロ〉
ほか(順不同)

■通崎好み製作所 | TSUUZAKI GONOMI FACTORY

【問い合わせ】
オトノワ■075-252-8255

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