モーツァルト交響曲全集完成!
ヴァイオリンに神戸出身の木嶋真優を迎え
山形交響楽団大阪公演 さくらんぼコンサート2017
今年創立45周年を迎えた山形交響楽団の第6回大阪公演「さくらんぼコンサート」が、6月23日(金)、いずみホールで行われる。昨年は首席客演指揮者、鈴木秀美を迎え、持ち味であるナチュラルブラスの柔らかな響きを強く印象付けた「山響」。今年は音楽監督、飯森範親とともに彼らにとってひとつのマイルストーンともなったモーツァルトの作品から、交響曲第40番をメインに演奏する。
2007年から15年まで、飯森範親と山響は「アマデウスへの旅」と題したモーツァルトの全交響曲連続演奏会を行った。その録音を中心にこのほど13枚組CD「モーツァルト交響曲全集」(写真上)が完成。今回の「さくらんぼコンサート」はこの成果を携えての公演でもある。
ソリストには神戸出身のヴァイオリニスト、木嶋真優を迎える。2016年第1回上海アイザック・スターン国際ヴァイオリン・コンクールに優勝。大きく飛躍を遂げた彼女が、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲で受賞後初めてオーケストラと共演する。「凱旋公演としてリサイタルはありましたが、オーケストラと一緒に弾くということは集中力も精神力もまったく異なるものです。その意味で私にとって受賞後初の気持ちで臨みたいと思っています。ベートーヴェンのコンチェルトは、自分自身の成長を踏まえながら、それにふさわしい時が来たらじっくりと向かい合いたいと考えていた作品。4,5年前から取り組んでいますが、今回も山形交響楽団のみなさんと大切に音楽を創っていきたい」と語る。
そして「さくらんぼコンサート」といえば忘れてならないのが、ホールのロビー狭しと繰り広げられる山形県物産展。豊かな生産地、山形の魅力を届けるべく、名産のつや姫(米)や果樹王国として知られる東根市産のさくらんぼをはじめ、近年山形が産学協同で推進する新技術、有機ELを利用した譜面台などが販売・紹介される。もちろん今回も、来場者ひとりひとりにさくらんぼのパックをプレゼント。「食と温泉の国のオーケストラ“山響”」ならではの楽しさだ。名産品は飛ぶように売れていくので少し早めに会場に着いて、物産展から楽しむのが正解!
(2017年6月 9日更新)
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