ホーム > NEWS > -家族の一員として弾くような喜び- チェコのプラジャーク・クヮルテットが ロータス・カルテットの山碕智子を迎えて京都公演
■チェコのプラジャーク・クヮルテットがこの冬来日、全国9ヵ所で公演を行う。プラジャークQは1972年、プラハ音楽院の学生たちによって結成。“弦の国”チェコの伝統を受け継ぐ傑出した四重奏団として、幾たびかの変遷を経ながらも不動の評価を勝ち得てきた。今回の日本公演で注目されるのが、ヴィオラ奏者、山碕智子の参加による弦楽五重奏の演奏である。ヨーロッパで活躍する日本初の常設演奏団体ロータス・カルテットのヴィオラ奏者として、またソリストとして高く評価される山碕自身もプラジャークQの演奏に魅せられたひとり。緻密さと暖かさを併せ持つ彼らの音楽と、ステージの内外で交流を重ねてきた。12月7日(水)に行われる京都公演ではプラジャークQによるベートーヴェンと、山碕を迎えてのモーツァルト、ブラームスが演奏される。共演を前に、山碕智子に聞いた。
■では山碕さんからプラジャーク・クヮルテットのメンバーを紹介してください。また、彼らとの交流はどこから始まったのですか?
山碕:皆さんの個人的なプロフィールは知りませんので私の印象を。第一ヴァイオリンのヤナさんは、一番若く新しいメンバーなので紹介できるほどまだ知り合っていません。でも私は最近、アムステルダムで彼女が弾くプラジャークQの演奏を聴く機会がありました。素晴らしいヴァイオリニストです。もちろんプラジャークQは以前から素晴らしい弦楽四重奏団ですが、彼女はまた新たな熱い強い息吹を吹き込んでいます。第二ヴァイオリンのヴラスティミルは穏やかで優しい方ですが、演奏はそれはそれはとても熱いです。ヴィオラのヨセフさんはおおらかで優しく、理想のヴィオラ奏者の素質を全て持ち合わせていらっしゃいます。チェロのミハルさんも優しい(皆さんとにかく優しいです)、そして愛嬌もたっぷりな方です。彼らとは1999年にスウェーデンのバスタード音楽祭で出会いました。共演ではなかったのですが弦楽四重奏が私達2団体だけだったこともあり、すぐに打ち解けて仲良くなりました。
(2016年11月17日更新)
プラジャーク・クヮルテット
【ヴァイオリン】ヤナ・ヴォナシュコーヴァ
【ヴァイオリン】ヴラスティミル・ホレク
【ヴィオラ】ヨセフ・クルソニュ
【チェロ】ミハル・カニュカ
【ヴィオラ】山碕智子〔ロータス・カルテット〕
【プログラム】
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調 op.74 『ハープ』
モーツァルト:弦楽五重奏曲 第4番 ト短調 K.516
ブラームス:弦楽五重奏曲 第2番 ト長調 op.111
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