NEWS

ホーム > NEWS > 飯森範親&日本センチュリー、藤岡幸夫&関西フィル ふたつのオケが激突する大阪ならではのコンサートが この秋実現!「大坂秋の陣 2014」予告・その1

飯森範親&日本センチュリー、藤岡幸夫&関西フィル
ふたつのオケが激突する大阪ならではのコンサートが
この秋実現!「大坂秋の陣 2014」予告・その1

 まずは上のポスターを見てほしい。炎を挟んで向かい合うふたりの男の姿。日本センチュリー交響楽団首席指揮者・飯森範親と関西フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者・藤岡幸夫。そして中央には『大坂秋の陣 2014』の文字が…
 
 日本センチュリー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団は9月15日(月・祝)、ザ・シンフォニーホールで、『大坂秋の陣 2014』と題したコンサートを開催する。当日は14:00から、藤岡幸夫&関西フィルが、モーツァルトの交響曲第35番「ハフナー」とチャイコフスキーの第6番「悲愴」を演奏。17:00から飯森範親&日本センチュリーがモーツァルトの交響曲第36番「リンツ」とチャイコフスキーの交響曲第5番を演奏する。ここまで読んで「面白い!これは必見!」と思ったあなた、ぜひページ右のボタンから、チケットぴあの購入サイトへアクセスしてほしい。「ちょっと待って。どこが面白いの?ふたつのオーケストラが昼と夜の公演をするだけじゃない?」と思ってしまったあなた。以下の説明をぜひ最後まで読んでいただき、ことの重大さと面白さを十分に感じ取ってほしい。
 
1. これはオーケストラの「対バン」である!
 「対バン」とは、ライブハウスなどで有力なふたつのバンドが演奏と迫力を競い合うこと。もちろん観客はノセたほうが勝ちである、が、当然観客も2分されるわけで、ひいきのバンドに熱い視線を注ぐ反面、時に相手バンドには徹底的に冷淡という状況が生まれる。絶対ホームと絶対アウェーの入り混じる緊張感の中、バンドがどんな演奏を繰り広げるか?これが「対バン」の醍醐味である。これをオーケストラのレベルでやってしまったのがこの「大坂秋の陣2014」なのだ。ライブハウスのキッズとは違いモッシュやダイヴこそないものの、そこは大人な聴き上手が多数を占めるクラシックファンを前にオーケストラがどれほど燃えるかは想像に難くない。
 
2. 東京ではまず見られない大阪ならではの演奏会である!
 10以上のオーケストラがひしめく東京都内においては、これまで合同演奏会ならあったかも知れない。複数のオーケストラが登場するイベントもあったかも知れない。だが比較的、拠点と住み分けが整然としている東京ではこうした「熱さ」は沸騰しない。ふたつのオーケストラが、その演奏、その華を競い合う粋と豪快さはここ大阪「秋の陣」ならではのスタイルだ。大阪府下にプロ・オーケストラは4つ。それぞれが個性あふれる演奏を繰り広げているが「秋の陣」がのろしとなって、さらなる活況に結びつくことを期待したい。日本センチュリー、関西フィルのみならず、われわれはこの4つのオーケストラを、いずれもザ・シンフォニーホールで聴けるという絶好の環境にいるのだから。
 
3. ふたりの指揮者の真剣勝負である!
 藤岡幸夫52歳、飯森範親51歳、ともに巨匠の道を歩むふたりの指揮者は、プライベートでは「ノリチカ」「サッチー」と呼び交わす友人同士でもある。すでに関西フィルと14年におよぶ関係を築いている藤岡に対し、今年、日本センチュリーの首席指揮者に就任した飯森が「ふたりで関西のクラシックを盛り上げる方法はないか?」と持ちかけたのがすべての発端であるという。飯森にすでに腹案は出来ていた。だがともにオーケストラを率いる身となれば、ことは容易ではない。藤岡は「やるならば絶交覚悟で」(記者会見より)の気概でこれに応え、かくして「大坂秋の陣 2014」が実現。プログラムは天馬空を駆けるようなモーツァルトと、人生の深淵を覗かせるチャイコフスキーの作品が選ばれた。ふたりのマエストロが創り上げる音楽は互いに競い合い、深め合い、そして語りかけてくる。その語りかけてくるものを、ぜひ観客であるわれわれも真剣に聴き届けようではないか。

 なお「ぴあ関西版Web」では、日本センチュリー交響楽団関西フィルハーモニー管弦楽団に引き続き
「大坂秋の陣 2014」を取材中。9月15日の本番に向けて、両指揮者のコメントなども紹介していく予定なので、ぜひお楽しみに!
 
そして…

photo-naisou-thumb.jpg

 『大坂秋の陣 2014』には、公演終了後ウェスティンホテル大阪、中国料理「故宮」(写真左)にて特別ディナーを堪能できる80席限定のプレミアム席が用意されている。このディナーには藤岡幸夫、飯森範親両氏も出席。熱い戦いを終えた指揮者を交えた、くつろいだひとときを堪能できる。なおこのプレミアムチケットは日本センチュリー交響楽団(センチュリー・チケットサービス)、関西フィルハーモニー管弦楽団のみの販売。チケットぴあをはじめ、プレイガイドでの取り扱いは無いので、購入、お問い合わせは、直接どちらかの楽団まで。20,000円【税込み】(チケット代金の中にディナー・乾杯ドリンクの料金を含みます。追加は別途料金要)。
 



(2014年6月30日更新)


Check

大坂秋の陣 2014

大坂秋の陣 2014 《2公演セット券》
●9月15日(月・祝) ザ・シンフォニーホール

関西フィルハーモニー管弦楽団公演:開場13:00/開演14:00~
日本センチュリー交響楽団公演:開場16:00/開演17:00~
A席-8000円 B席-6500円 C席-5000円 
チケット発売中 Pコード 780-843
本券は2公演鑑賞可能なチケットです。

【指揮】藤岡幸夫
【演奏】関西フィルハーモニー管弦楽団
【プログラム】
モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調 K.385「ハフナー」
チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」

【指揮】飯森範親
【演奏】日本センチュリー交響楽団
【プログラム】
モーツァルト:交響曲第36番 ハ長調 K.425「リンツ」
チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 作品64

チケット情報はこちら


【問い合わせ】
日本センチュリー交響楽団■06-6868-0591
関西フィルハーモニー管弦楽団■06-6577-1381


日本センチュリー交響楽団

 日本センチュリー交響楽団(旧・大阪センチュリー交響楽団)は、1989年に活動を開始。創立以来、アンサンブルの緻密さ、古典から現代作品に至るまで柔軟かつ高い演奏能力で評価を得ている。初代常任指揮者であるウリエル・セガル(現名誉指揮者)に続いて、1997年4月からは高関健が常任指揮者を務めた。2003年4月から首席指揮者に小泉和裕を迎えるとともに定期演奏会は2005年4月に100回を数えた。2008年4月からは小泉和裕を音楽監督に、沼尻竜典を首席客演指揮者に迎え、創立20周年となる2009年度には両指揮者による記念公演を行った。2011年4月、名称を日本センチュリー交響楽団に変更し新たなスタートを切った。2014年4月から飯森範親が首席指揮者、アラン・ブリバエフが首席客演指揮者として就任し、楽団は創立25周年を迎える。大阪での定期演奏会をはじめ、近年ではさまざまな地域でも特別演奏会を行っている。


■日本センチュリー交響楽団 オフィシャルHP
http://www.century-orchestra.jp/


関西フィルハーモニー管弦楽団

 1970年ヴィエール室内合奏団として発足。12年間にわたるオーケストラ活動を基盤に、1982年1月、関西フィルハーモニー管弦楽団として新発足。1994年より常任指揮者に国際的に活躍するウリ・マイヤーが就任し、平成6年度大阪文化祭賞本賞を受賞した。2003年10月より特定非営利活動法人(NPO法人)として生まれ変わり、関西を代表するオーケストラのひとつとして、文化・社会への貢献を目指して積極的に活動を続けている。桂冠名誉指揮者 飯守泰次郎、世界的ヴァイオリニストでもあるオーギュスタン・デュメイは2008年より首席客演指揮者を務め、2011年1月より音楽監督に就任。藤岡幸夫は2000年より正指揮者を務め、2007年4月より首席指揮者に就任。飯守泰次郎は2001年より常任指揮者を務め、2011年1月より桂冠名誉指揮者に就任。藤岡は、「Meet the Classic」や地方公演においてクラシック音楽ファンの裾野を広げるとともに、定期演奏会においても斬新な企画で注目を博し、古典派から現代作品の初演まで幅広く取り組んでいる。



■関西フィルハーモニー管弦楽団 オフィシャルHP
http://www.kansaiphil.jp/

■関西フィルハーモニー管弦楽団 オフィシャルblog
http://blog.livedoor.jp/kansaiphil/