ホーム > NEWS > びわ湖畔に三度(みたび)伝説の名演なるか? 鬼才・山下洋輔と15人のジャズメンが吼える 疾風怒濤!群雄割拠!新次元の『新世界』!!
だが、この人はかつて学園紛争たけなわなりし頃、バリケード封鎖された早稲田大学構内で体を張った演奏を繰り広げた強者。紅蓮の炎に包まれるピアノを相手に2度に渡って格闘(粟津潔の作品『ピアノ炎上』1973、2008)した、筋金入りの演奏家である。必殺のナンバー『クレイ』によって全世界ジャズ界の聖地、ドイツ、メールスを震撼させた山下洋輔トリオほかでの活動により、40数年の長きにわたって日本ジャズ界を牽引する存在である。鍵盤上を駆け巡る指先に時に強烈な肘打ちまでを繰り出す演奏は、ピアノに対するサディスティックな愛情表現にまで高められている。穏やかな表情は大人(たいじん)の風格に他ならない。その彼が15人の最強のジャズメンを、三度(みたび)率いる。で、「新世界」。
山下洋輔 (C)Kiyomitsu Shirouzu
「このビッグバンドでは『ラプソディ・イン・ブルー』『ボレロ』と来て『展覧会の絵』。個性の強いメンバー揃いですが、クラシックの作品をジャズで演奏してしまおう、という流れは特に誰が言い出したわけでもなく、2回目くらいから自然に決まっていきましたね。じゃあ次は『新世界』というのも、割合、すんなりと。ウチは合議制を採っておりますから。合議制というのは打ち上げのことですが」。肩の力は完全に抜けている。
(2014年5月29日更新)
〈大人の楽しみ方16 ジャズ〉
●6月28日(土)17:00
滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール 大ホール
S席-6000円 S席青少年-2000円(25歳未満)
A席-4000円 A席青少年-2000円(25歳未満)
チケット発売中 Pコード 225-413
【問い合わせ】
びわ湖ホールチケットセンター ■077-523-7136
【プログラム】
組曲「展覧会の絵」
(作曲:ムソルグスキー 編曲:松本治)
交響曲第9番「新世界より」
(作曲:ドヴォルザーク 編曲:松本治)
【演奏】
山下洋輔(ピアノ) 松本治(指揮/トロンボーン)
金子健(ベース) 高橋信之介(ドラムス)
エリック宮城(トランペット) 佐々木史郎(トランペット)
木幡光邦(トランペット) 高瀬龍一(トランペット)
中川英二郎(トロンボーン) 片岡雄三(トロンボーン)
山城純子(トロンボーン) 池田篤(サキソフォン)
米田裕也(サキソフォン) 川嶋哲郎(サキソフォン)
竹野昌邦(サキソフォン) 小池修(サキソフォン)
1.組曲「展覧会の絵」(ムソルグスキー/編曲:松本治)
2.ボレロ(ラヴェル/編曲:松本治)
【演奏】
山下洋輔スペシャル・ビッグバンド
ゲスト:茂木大輔(オーボエ)
※2012年サントリーホール公演をライブ収録!