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日本、そしてアジアの演奏家と愛好家が参加
リコーダーのさまざまな魅力に出会える3日間
アジアン リコーダー フェスティバル2013

 

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 日本、そしてアジア各地のリコーダー演奏家や愛好者を迎えて「アジアン リコーダー フェスティバル2013」が11月22日(金)から3日間、大阪市住之江区安立にあるアンリュウリコーダーギャラリーと阪南キリスト教会を会場に開催される。
 これは同区にあるリコーダーの製作会社「竹山木管楽器製作所」と「アンリュウリコーダーギャラリー」の主催で行われるもの。昨年までは「アンリュウ リコーダー フェスティバル」として開催されていたが、7回目を迎える今回は、日本、韓国、台湾、香港の演奏家や、国内外の製作家、そしてリコーダー愛好家の交流を目指して「アジアン リコーダー フェスティバル」と銘打って行われる。
 リコーダーと言えば、小学校や中学校の音楽の授業で吹いたことのある人も多いはず。だが本来リコーダーは古楽で主旋律を演奏することの多い、奥の深い楽器なのだ。そして竹山木管楽器製作所はその世界的なブランドでもある。
 会期中はアジア各地区の演奏家・愛好家によるコンサートを中心に、タケヤマリコーダーやそのほかのメーカーの展示・即売、木製リコーダーの音作り体験など、盛りだくさんな企画が用意されている。そして音楽の合間にはアンリュウ リコーダー ギャラリーを起点に、専門ガイドと一緒に堺の町を巡るツァーも開催。コンサートなどは事前申し込みが必要となるので、右のプログラムで内容をチェックしてほしい。素朴で柔らかなリコーダーの音色を通して、さまざまな世界に出会える3日間のフェスティバルだ。

【問い合わせ/申し込み】

アジアン リコーダー フェスティバル総合受付
アンリュウリコーダーギャラリー
〒559-0003 大阪府大阪市住之江区安立3-8-12
TEL:06-6678-1011 FAX:06-6671-0880
URL:gallery@anrieu-recorder.com
HP:http://www.a-rg.jp/2013Asian
 

【会場へのアクセス】
 

anryuu_1.jpg「会場A」となるアンリュウリコーダーギャラリーは南海電車「住ノ江」駅より徒歩10分。阪堺電車「あびこ道」駅より徒歩1分。安立商店街の南の端に位置し、竹山木管楽器製作所に隣接している。45人収容のタケヤマホールが併設されており、国内外のリコーダーの展示・販売のほか、本格的な古楽器コンサートやリコーダーのレッスン、発表会などを行っている。アクセス・お問い合わせはこちらまで。

 
 
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「会場B」となる阪南キリスト教会はアンリュウリコーダーギャラリーから徒歩7分。南海電車「住ノ江」駅より徒歩10分。
 
 
 
 
 



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アジアンリコーダーフェスティバル代表
竹山木管楽器製作所
リコーダー製作家 
竹山宏之さんに聞く
 



■リコーダーの魅力や製作の難しさなどについてお話をうかがえますか。
 
 はい、リコーダーというのはとても繊細な楽器で、非常に硬い木を削って作っていかなければならないんですね。全部で60ほどの工程をわれわれのところでは人間の手と機械をうまく組み合わせることによって作り上げているんです。ずっと以前、うちの工場では紡績用のボビンを作っておりまして、硬い木を細工する技術を持っていたんです。それを基に先代が独自の機械を作ってまずは全音のリコーダーの製作を始め、次いでタケヤマブランドを立ち上げて現在に至っています。ヨーロッパでは高級品はすべて手工ですから、われわれが手作りの機械でやっているというとすごく驚かれますね。

■今回、「アジアン リコーダー フェスティバル」となったのはなぜでしょう。
 
 アジアでリコーダー文化が育ってきたからです。僕ら子供の時にも吹きましたよね。日本では50年ほど前から、リコーダーが教育楽器として普及していった背景があるんです。ヨーロッパでは楽器としても音楽としても成熟していましたから、プロの楽器のままだったんですね。で韓国や台湾でも日本より10年ほど遅れて普及が始まり、その土壌の中でいろんな演奏家の方が育ってこられたということなんです。ただ、それぞれの演奏家たちは国や地域に分かれているので、横のつながりが取りにくい部分がある。そこで、僕らが声をかけて動いてみたらどうだろうか、と思ったんです。僕らにしてみたら皆さん等しくリコーダー演奏家じゃないですか。これはメーカーだからこそできることではないかな、と思ったんですよ。

■それで各地域からいろんな演奏家の方が来阪して…素晴らしいですね。
 
 うれしいですよ。同時にこれは僕らのやらんとあかんことでもあったんだな、と思いましたね。リコーダーを作るだけでなく、それを演奏できる「場」を作っていくというか、そういうことをね。そして僕らにそれが出来るなら、次にすることは、次の世代の人たちに育っていってもらうことではないかと…。今回、若手の演奏家の方も来てくれますし、台湾からは小学生のアンサンブルも参加してくれます。なんとかこのフェスティバルを盛り上げていって、リコーダーを愛好する人たちが集える「場」を作って行きたいと思ってるんです。

(2013年10月25日更新)


Check

会場A:アンリュウリコーダーギャラリー

■展示会
11月22日(金)・23日(土)・24日(日) 11:00~17:00
・タケヤマリコーダー、他メーカーの販売
・個人製作家の楽器展示
・雑貨・小物販売

■製作者による楽器展示
・竹山木管楽器製作所 ・平尾リコーダー工房
・J&Y リコーダー工房 ・グイード・M・クレミッシュ
・キュング ・モーレンハウエル
・ヨアヒム・ローマー

■木製リコーダーの音づくりを体験しよう
11月24日(日) 11:00~13:00
参加費 11000円(中学生以上/定員6名)
・リコーダーの製作工程の中で最も重要な音づくりの一部を体験できるワークショップ。出来上がったソプラノリコーダーは専用ケースに入れて持ち帰りできる。〔要・事前申込/受付は終了しました〕

■街歩きツアー
①堺ツアー(龍神廓・利休屋敷跡・秀吉ゆかりの和菓子)
11月22日(金) 13:00~15:00
②七道ツアー(鉄砲鍛冶屋敷跡・老舗線香店・水野鍛錬所)
11月22日(金) 15:00~17:00
③七道ツアー(鉄砲鍛冶屋敷跡・老舗線香店・水野鍛錬所)
11月24日(日) 11:00~13:00
参加費 1900円(交通費を含む/各ツアー定員15名)
・アンリュウリコーダーギャラリー前を起点に住之江周辺の名所を周る、専門のガイドによる街歩きツアー。〔要・事前申込〕


会場B:阪南キリスト教会

■古楽コンサート
11月22日(金) 19:00開演(開場18:30)
入場料 3000円(全席自由)〔要・事前申込〕

【プログラム】
ヘンデル:トリオ ヘ長調
ウィリアムス:鳥の模倣によるソナタ
ヴィヴァルディ:ラ・フォリアOp.1-12
【リコーダー】山岡重治・秋山滋
【チェンバロ】秋山麻子


■リコーダーコンサート ~若手演奏家による~
11月23日(土) 11:00開演(開場10:30)
入場料 無料(全席自由)〔要・事前申込〕
【出演】
台灣花蓮縣中正國小リコーダークラブ
台南応用科技大学リコーダーアンサンブル
ETR台灣リコーダーアンサンブル
台灣Octmusicアンサンブル

■アジアンリコーダーコンサート 日本・韓国・台湾・香港
~アジア各国のリコーダー演奏家によるコラボレーション~
11月23日(土) 15:30開演(開場15:00)
入場料 2000円(全席自由)〔要・事前申込〕

【日本】
山岡重治, 秋山 滋
【韓国】
チョ・ジンヒー, パク・キョンリ, ホヨン・グン
【台湾】
TAIWAN RECORDER ENSEMBLE
ミンチョン・ウー, メイハン・リン, メンヘン・チェン,
イーシン・チェン
【香港】
L’Art du Bois
ジョセフ・リー, ヘンリー・ホー, フィオナ・リー
【プログラム】
各国の演奏と、各国の奏者によるリコーダーアンサンブル
(J.B de ボワモルティエ コンチェルト ハ長調)
【司会】
FM 大阪 くらこれ企画 音楽プロデューサー 吉川智明

■交流会
11月23日(土)18:00~19:00
・製作家、演奏家、来場者の交流会。

■愛好家によるリコーダーコンサート
11月24日(日) 14:00開演(開場13:30 終演予定16:00)
入場料 無料(全席自由)〔要・事前申込〕
※出演者を募集中(演奏時間は1枠10分。1枠5000円のエントリー料が必要。詳細はアジアンリコーダーフェスティバル総合受付まで)