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言葉と音楽の純度の高い交響。
日本の合唱曲の伝統に挑む
ヴォーカルアンサンブルKyoto

 関西を代表する若手声楽家で結成された混声合唱アンサンブル、ヴォーカルアンサンブルKyotoが、12月6日、京都、上桂にある青山音楽記念館で第15回となる演奏会を行う。今回は『日本の合唱名曲選』と題し、5人の作曲家の合唱作品を取り上げる。
 戦後詩に独自の位置を占める詩人・村野四郎のテキストによる、入野義朗(1921-80) )の『凍る庭』。3人の詩人による海の風景を切り取った三善晃(1933-) の『三つの海の歌』。「梁塵秘抄」に材を採った柴田南雄(1916- 96) の作品のひとつ、『春立つと』。歌人・斉藤茂吉が母の死に臨んで詠んだ59首をテキストとする西村朗(1953-) の『死にたまふ母』、そして林光(1931-2012) が日本の唱歌に合唱の息吹を与え、自ら晩年まで演奏し続けた『日本抒情歌集』より、『荒城の月』『待ちぼうけ』などの作品。これらのあるものはピアノの伴奏とともに、あるものは無伴奏で、またあるものは篠笛の響きを伴って歌われてゆく。そこにあるのはことばと音楽の、純度の高い交響である。
 今回、彼らが指揮に迎えるのは田中信昭。東京混声合唱団の創設や指揮活動を通じて、日本の合唱に多大な足跡を残し、現在なお、この分野を牽引する存在である。その音楽作りは、彼らのアンサンブルを新たなステージに導くことだろう。
 ヴォーカルアンサンブルKyoto の今回の公演は、彼らが日本の合唱の伝統に切り込んでみせた、覇気に溢れた挑戦と言えるかも知れない。




チケット好評発売中! チケット情報はこちら

●12月6日(木)19:00
青山音楽記念館(バロックザール)

チケット発売中 Pコード 181-300
 一般-3000円 学生・65歳以上-2500円(大学以下)

【ヴォーカルアンサンブルKyoto 
稲森慈恵(ソプラノ)
黒田恵美(ソプラノ)
小林久美子(アルト)
福嶋あかね(アルト)
二塚直紀(テノール)
 竹内直紀(テノール)
津國直樹(バス)
萩原寛明(バス)

【指揮】田中信昭
【ピアノ】武知朋子
【篠笛】山内利一 

(財)青山財団助成公演
【問い合わせ】青山音楽記念館■075-393-0011
 

(2012年11月22日更新)


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■ヴォーカルアンサンブルKyoto

ヴォーカルアンサンブルKyoto

〈第15回演奏会 ~日本の合唱名曲選~〉

【プログラム】
入野義朗:凍る庭
三善晃:三つの海の歌
柴田南雄:春立つと
西村朗:死にたまふ母
林光:日本抒情歌曲集より
   「荒城の月」
   「まちぼうけ」他